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「見当たらないんですが…」置き配の荷物が“行方不明”になり焦る配達員…!→予想外の“犯人”に「ほっとした」

  • 2026.7.31
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さまこんにちは。元宅配員のmiakoです。

ネットショッピングが当たり前になった今、「置き配」を利用したことがある方も多いのではないでしょうか。
玄関前に荷物を置いてもらうだけで、対面のやり取りをせずに受け取れる手軽さから、外出時はもちろん、在宅中でも置き配を選ぶ方が増えているといいます。

そんな便利な置き配ですが、時には思いがけないトラブルにつながることもあります。

今回は、置き配でお届けしたはずのお荷物をめぐって、まさかの人物が『荷物を持ち出していた』という出来事についてお話ししたいと思います。

置き配が広まった背景

置き配へのニーズ自体は以前からありましたが、大きなきっかけとなったのは新型コロナウイルスの流行でした。

2020年の春頃、新型コロナウイルスの流行に伴い外出自粛が求められるようになった際、お客様と宅配員双方の感染を防ぐ目的で、大手の宅配各社が公式に非対面配達を認めるようになりました。

以降、荷物の取り扱い量が増える中で宅配業界の人手不足も深刻化し、宅配員の負担を減らす手段として「宅配ボックス」や「置き配」の仕組みが定着していきました。

対面でのやり取りが不要になることで、不在時の再配達や、玄関先でお客様が応対に出られるのをお待ちする時間がなくなり、宅配員にとっても利用者にとっても負担の少ない配達方法として広がっているのです。

「荷物が届いていない」というお電話

これは、とあるお荷物をお届けしたときのことでした。

A様の荷物は、片手で持てるほど軽く、厚さ3センチほどのA4サイズくらいの段ボールに入ったものでした。

配達の指示は「玄関前置き配」でしたが、その日は風が強かったため、飛ばされて紛失してしまっては困ると思い、玄関から少し離れた場所にあったポストの中に投函し、ポストを撮影してその場を後にしました。

それからしばらくして、私の携帯電話が鳴りました。

「あの、今日置き配で届けてもらった荷物なんですけど、見当たらないんですが」

思わず緊張が走ります。
お名前を伺うと、少し前に置き配指示のお荷物をポストにお届けしたA様でした。

「ご連絡ありがとうございます。玄関前への置き配のご指示でしたが、箱が小さく、風で飛ばされそうだったので、ポストの中へとお届けさせていただきました」
「確かに通知が来て、ポストの写真を見たので、そうだと思ってポストを見たんですけど、中は空だったんです。家族に聞いても知らないと言われてしまって……」

残された可能性は「盗難」だけだった

A様のお宅のポストは、玄関脇ではなく、道路に面した生垣のそばに設置された金属製の箱型ポストでした。

私が届けた際、投函口から入れると箱がはみ出てしまったため、取り出し口を開けて奥までしっかり入れ、扉を閉めたことを覚えています。撮影したのは、投函し終えたあとの状態でした。

念のため「画像に映っているポストは、お間違いないですか」と確認すると、それは間違いないとのことでした。
そうなると、別のお宅に誤ってお届けしてしまった可能性は消えます。

残るとすれば、届けたあとに何者かがポストから抜き取ってしまった可能性です。

これまで、この地域で荷物の盗難被害があったという話は聞いたことがありませんでしたが、絶対にないとは言い切れません。

A様へ、もう一度ご家族に確認していただくことと、それでも見当たらない場合は発送元のカスタマーセンターへご相談いただくことをお伝えし、お電話を一旦終えました。

「犯人」は身近にいました

その日の夜、A様のお宅の近くへ配達に伺う用事があったため、自分の届け方に問題がなかったか確認したい気持ちもあり、少し立ち寄ってみることにしました。

チャイムを鳴らすと、家の中から声がします。

「すみません、宅配便ですが、昼間お電話のあったA様のお荷物に関して確認させていただきたいことがありまして」

「あ、すみません!置き配の荷物ですよね?実はあったんですよ」

家から出てきたA様が、申し訳なさそうに教えてくださいました。

私に連絡をしたあと、家じゅうを探しても荷物は見つからず、注文したサイトへ連絡しようとしていた矢先、お隣に住むご兄弟のB様が、ご自宅にあったA様宛ての荷物を届けに来てくれたのだそうです。

しかし、A様とB様は敷地こそ隣同士でもポストは別々。
私が確かにお届けしたのはA様のお宅のポストのはずでした。

「すみません、うちのおばあちゃんが犯人でした」

A様によると、A様とB様のお母様であり、A様と同居されている、少し耳の遠くなっていらっしゃるおばあさまが原因だったそうです。

この日の夕方、A様の帰宅より少し前にポストを確認したおばあさまが、荷物を取り出したところまでは良かったものの、荷物を手にしたままB様宅へお話に行ってしまい、うっかりそこに置いて帰ってきてしまったそうです。

A様が「荷物知らない?」と尋ねた際もよく聞き取れず「知らない」と答えてしまい、再度「ポストにあった荷物だけど知らない?」と尋ねても同じ返事だったため、私への問い合わせにつながったということでした。

おばあさまにとってB様のお宅を行き来するのは日常的なことで、あまり気に留めていなかったようですが、A様にとっては紛失や盗難の可能性が頭をよぎり、警察に相談しようかとまで考えるほど不安な時間だったそうです。

身内の悪意のない出来事だったとわかり、ひとまず安堵されたようでした。

事情を伺えたことで、私自身もほっと胸をなでおろし、その場を後にしました。

「配達完了」なのに見当たらないときは

今回は身内の方の行動が原因という、少しほっとするような結末でしたが、「配達完了」になっているのに荷物が見当たらないというお声は、実は時々あるようです。

私の知人も、ポスト投函で荷物が配達されたはずなのにいくら探しても見当たらず、仕方なく再度注文しなおしたことがあると聞きました。

もし同じような状況に遭遇した際は、まず置き配指定した場所の周辺(玄関ドアの裏側、植木鉢の陰、メーターボックスの中など)を確認してみてください。

小型・薄型の商品の場合、ポストに投函されていることもあります。
ポストが複数あるお宅では、全てのポストをご確認ください。

集合住宅にお住まいの場合は、隣の部屋や違う階の同じ号室に誤って届けられていないかも、あわせてご確認いただくと安心です。

それでも見つからないときの相談先

ご自分で探せる範囲を探してみても見つからなかった場合、伝票番号を控えたうえで配送業者へ直接問い合わせたり、配送業者への連絡先が分からないときは購入されたショッピングサイトのカスタマーサポートへご連絡いただくと、配達時の写真の確認や調査を依頼できる場合もあります。

それでも見つからず、誤配でもないとなった際は、最寄りの交番や警察署へ遺失届や被害届のご相談をされることも選択肢のひとつです。

そして今回のように、思わぬ形でご家族の行動が関わっているケースもあります。
荷物が見当たらないときは、慌てて捜索を進める前に、一緒に暮らすご家族へもう一度確認してみるのも良いかもしれません。

置き配は、宅配員にとってもお客様にとっても、これからの暮らしを支える大切な仕組みのひとつです。
これからも、荷物を待つ方々の笑顔と、それを届ける宅配員たちの安心が、少しでも重なり合う未来であってほしいと願っています。



ライター:miako
宅配ドライバーとして10年以上勤務した経験を生かし、現場で出会った人々の温かさや、働く中で積み重ねてきた"宅配のリアル"を、経験者ならではの視点で綴っています。
荷物と一緒に交わされてきた小さなエピソードを、今は文章としてお届けしています。


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