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川田順造と小川待子が見つめた西アフリカの造形美。『ふたりのアフリカ、手仕事の宇宙』展が世田谷美術館で開催

  • 2026.6.24
川田順造・小川待子邸 撮影:渞忠之

世田谷美術館で、『ふたりのアフリカ、手仕事の宇宙――人類学者・川田順造と陶芸作家・小川待子のコレクション』展が2026年7月11日(土)から開催される。全4章で構成される展覧会では、1970年代のアフリカ、ブルキナファソに暮らした川田と小川が集めた器や楽器、手編みのかご、布など約350件が集結。小川が空間ディレクションを手掛けた最終章は必見だ。

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川田順造(1934-2024)は、ヨーロッパ、西アフリカ、日本という3つの視座から文化を見つめ、口頭伝承が豊かに息づく社会を調査するかたわら、人々が暮らしの中で手にする道具についても洞察を行った人類学者。小川待子(1946-)は川田の妻であり、調査助手として西アフリカにあるサバンナの国、ブルキナファソで3年半共に暮らした。帰国後は、うつわの制作により国内外で高く評価され、現在も活動を続ける。

<写真>《動物型椅子》ブルキナファソ 1970年代収集 川田順造・小川待子コレクション 撮影:渞忠之

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2人が主に現地の調査のなかで集め、日本に持ち帰った手仕事の品は600件をはるかに超えるが、1980年代にその一部が公開されて以来、長らく人々の目に触れることがなかった。本展では、その中から約350件を選び、展示する。

<写真>《壺》ブルキナファソ 1970年代収集 川田順造・小川待子コレクション 撮影:渞忠之

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イントロダクションには、熱帯・亜熱帯地域に広がる草原地帯であるサバンナの土や草木によって赤、白、黒に色付けされた草編みのかごや革の小物、布などが登場する。続く第1章では、1960年代の川田とアフリカの出合い、そして妻となった小川とともに訪れた北アフリカや、マグレブ諸国と呼ばれる北西アフリカの国々への旅を辿る。小川が旅先で描きとめ、のちに川田の雑誌連載「マグレブ紀行」の挿絵にもなったみずみずしいスケッチも、ここで初公開される。

<写真>《赤腰布》ブルキナファソ 1970年代収集 川田順造・小川待子コレクション 撮影:渞忠之

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それぞれ「サバンナに暮らす」、「アフリカの色たち」と題された第2章と第3章では、川田と小川がブルキナファソで暮らし、調査を進める中で見つけた、ひょうたんの器や素焼きの壺といった工芸品、藍染めや隣国マリの泥染めを含む西アフリカのダイナミックな染織、奴隷貿易の時代に起源をもつビーズ細工などを紹介する。

<写真>《藍染め腰布継ぎ合わせ》ナイジェリア 1970-80年代収集 川田順造・小川待子コレクション 撮影:渞忠之

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小川が空間ディレクションを担当した最終章「海の見える家――ふたりのアフリカ」は、本展の見どころのひとつ。長年にわたり川田と小川の自宅を彩ってきたアフリカの手仕事、そして交流のある作家による作品の数々をあらためて解釈し、会場に再構成する。小川の近作も2点、さりげなく登場しているので、探してみよう。

<写真>《平底かご》ブルキナファソ 1970年代収集 川田順造・小川待子コレクション 撮影:渞忠之

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本展には、エッセイの名手でもあった川田の『サバンナの博物誌』(1979年)などから抜粋した言葉や、現地で撮影したモノクロ写真も登場。『ふたりのアフリカ、手仕事の宇宙』展を訪れ、川田と小川のまなざしがとらえた、西アフリカのダイナミックな造形の世界に触れてほしい。

<写真>《繕い入り鉢》ブルキナファソ 1970年代収集 川田順造・小川待子コレクション 撮影:渞忠之

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<写真>川田順造・小川待子邸 撮影:渞忠之

ふたりのアフリカ、手仕事の宇宙――人類学者・川田順造と陶芸作家・小川待子のコレクション
会期/2026年7月11日(土)〜9月6日(日)
会場/世田谷美術館
住所/東京都世田谷区砧公園1-2

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