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実家の片付け中、亡き父の呼ぶ声。壊れた目覚ましが鳴り、押し入れを見ると「まさか」父のメモの内容は

  • 2026.6.24

今回は、友人・真紀さん(仮名)から聞いた少し不思議な体験談をご紹介します。亡くなったお父様が生前に残した何気ない言葉。それが数年後、誰もいない実家で思いがけない形でよみがえったそうです。

父が遺した言葉

父は生前、よく冗談まじりにこう言っていました。「俺が先にいなくなっても、困った時はちゃんと知らせるからな」家族は笑って聞き流していましたが、不思議と私はその言葉だけは覚えていました。

父が亡くなって数年後、実家を売却する話が持ち上がり、私は一人で家の片付けをすることになりました。誰も住まなくなった実家は静まり返っていて、昼間なのにどこか薄暗く感じられたのです。

誰もいないはずなのに

押し入れの整理をしていた時でした。廊下の方から小さく、「真紀……」と呼ばれた気がしたのです。

私は驚いて振り返りました。けれど、そこには誰もいません。気のせいだと思おうとしましたが、なぜか胸騒ぎだけは消えませんでした。その後も作業を続けましたが、何となく落ち着かず、誰かに見守られているような感覚が続いていました。

止まったはずの時計

夕方になり、帰ろうとしたその時です。突然、父が使っていた古い目覚まし時計が鳴り始めました。その時計は何年も前に壊れており、電池も入っていません。私は思わず時計を見ました。すると針は、父が亡くなった時刻を指していたのです。

怖いというよりも、「何か伝えたいことがあるのかもしれない」と感じました。私はもう一度押し入れの奥を調べることにしました。

本当に知らせてくれたのかもしれない

押し入れの奥にあった古い箱を動かした時、一通の封筒が見つかりました。中には父の字で、「権利書は仏壇の下の引き出しに入れてある」と書かれたメモが入っていたのです。

半信半疑で確認すると、家族がずっと探していた重要書類が本当にそこから出てきました。もし見つからなければ、実家の売却手続きは大幅に遅れていたそうです。

あの日聞こえた声も、壊れた時計が鳴った理由も、今となっては分かりません。それでも私は時々思うのです。あれは父が約束どおり、「困った時は知らせるからな」という言葉を守ってくれた瞬間だったのではないかと。今でもあの日の出来事は、父からの最後の遺言だったように感じています。

【体験者:50代・主婦、回答時期:2026年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:佐藤 栄祠
大手メーカーの営業を経て、ライターに転身。会社員時代に培った経験と、組織の一員であるからこその“喜怒哀楽”をリアルに伝え、「誰かを癒したい」との思いが執筆の原動力。スピリチュアル関連情報にも精通しており、それらに傾倒する人の思いを描いたエピソードも好評。

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