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なぜ今そこに座るの!? いちばん邪魔な場所に現れる猫の不思議を描く、“あるある”満載の猫マンガ【書評】

  • 2026.6.23

【漫画】本編を読む

「猫はどこに座ったら一番邪魔になるか数学的に割り出せる」――ふと、そんな名言を思い出してしまった。猫は、私たちが忙しい時に限って、なぜか“そこだけはやめて”という場所へやってくる。 『拾い猫のモチャ』(にごたろ/KADOKAWA)は、そんな猫の自由気ままな行動を“あるある”として楽しめる、にごたろさんによるコミックエッセイだ。

どうして猫は、人間が今使いたいものほど占領したがるのだろう。たとえば、クリアファイルの上に座ったモチャは、飼い主がそれを取ろうとしても、すかさず阻止。使いたいのはこちらなのに、いつの間にかモチャのものになってしまっている。

またある時は、飼い主がスマホを見ていると、その顎に頭突きをし、飼い主がそれでもスマホを止めなければ、腕に顔をスリスリと押しつけ、さらにはもう一度別の角度から再び顎に頭突きを喰らわせる。

なぜ今そこに座るのか、なぜ邪魔をするのか、その理由は分からない。けれど、猫はいつだって、人間が今使いたいもの、見たいもの、触りたいものの前に現れる。「そんなにかまってほしいの?」飼い主の手に嬉しそうにじゃれついてくる姿をみれば、そう思わずにはいられない。

邪魔されて困るのに、ちょっぴり嬉しい。もしかしたら、その矛盾こそが、猫と暮らす醍醐味なのかもしれない。猫の理屈の通じなささえ、可愛くてたまらないと思わされる作品だ。

文=アサトーミナミ

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