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義父「嫁を捨てろ!」夫「捨てるのは会社です」寡黙な夫が両家の父を成敗!?ビジネス婚の痛快な逆転劇!

  • 2026.6.22

私の父は、小さな製造会社を経営しています。しかし、主要な取引先からの受注が減ったことで業績が悪化し、資金繰りに苦しんでいました。
当時、大学生だった私は、奨学金だけでは足りない学費や生活費を補うため、授業の前後や休日にアルバイトを掛け持ちしていました。母も父の会社で経理を手伝っていたため、家事の多くを私が担っており、心身ともに余裕のない毎日を送っていたのです。

将来への不安で押しつぶされそうになっていたある日、商店街のイベントで、知人に勧められて占いを受けることに。占い師から言われたのは、こんな言葉でした。

「周囲の声に耳を傾けることで、思わぬ道が開けることもある」

当時はその言葉の意味を深く理解していませんでしたが、少しだけ心が軽くなったのを覚えています。

父のために政略結婚

しばらくして、父から思いがけない提案を受けました。取引先の社長の息子と結婚してほしいというのです。相手は私よりひと回り年上で、実家の会社で役員を務めているとのことでした。いわゆる政略結婚のような話です。

最初はあり得ないと思いましたが、ふとあの占い師の言葉が頭をよぎりました。今の生活から抜け出すきっかけになるかもしれないと考え、まずは会ってみることにしたのです。

お見合いの席で会った彼は、物静かで誠実そうな人でした。彼自身も親から結婚を急かされていたものの、恋愛に重きを置いておらず、互いに自立した穏やかな生活を望んでいました。

私生活に干渉しすぎないという条件で意見が一致し、私たちは親の顔を立てる形で結婚を決意。愛のないビジネス婚ではありましたが、互いの利害が一致した現実的な選択でした。

ビジネス婚がいつしか…

結婚生活が始まると、私の生活は一変しました。彼の援助もあり、過酷なアルバイトを減らして学業に専念できるようになったのです。卒業後の進路についても、「自分のやりたい仕事を見つければいい」と背中を押してくれました。

さらに、彼は驚くほど家事が得意でした。休日には彼が食事を用意し、平日の家事も分担してくれたため、私の負担は大きく減りました。就職活動で悩んだときも夜遅くまで相談に乗ってくれ、的確なアドバイスをくれたのです。

言葉はそれほど多くありませんが、思いやりのある彼との生活の中で、私の気持ちは少しずつ彼へと傾いていきました。気がつけば、彼のためにおいしい料理を作ったり、少しでも支えになりたいと思うようになっていたのです。

最初の不安は消え去り、穏やかな幸せを感じる日々が続いていました。

離婚しないといけないの!?

結婚して半年が過ぎたころ、平穏な日常が崩れる出来事が起こりました。突然、父と義父がわが家に怒鳴り込んできたのです。

話を聞くと、父の会社が納品遅れやミスを連発し、義父の会社に多大な損害を与えたとのこと。激怒した義父は父の会社との取引停止を宣言しました。そして、「取引がなくなるなら、この結婚も無意味だ。そんな嫁はさっさと捨てろ!」と夫に命じたのです。

一方の父も、「そっちの都合で娘を一方的に離縁するというなら、慰謝料代わりに解決金を払え」と声を荒らげ、私の腕を引いて「こんな家にいる必要はない、帰るぞ」と連れ戻そうとしました。

親たちの都合で勝手に結婚させられ、今度は離婚しろと迫られる理不尽さに、私は言葉を失いました。悲しみと悔しさで立ちすくんでいると、夫が私の前に立ちふさがり、父の手から私をそっと引き寄せました。

「私たちは離婚しません」

夫の口から出た言葉は、はっきりとしたものでした。彼は私に向き直り、「親の都合で始まった関係だったけれど、君との生活をこれからも続けていきたい」と、初めて自分の気持ちを伝えてくれたのです。

ビジネス婚の行方

しかし、親たちは引き下がりません。義父は「親の意向を無視するなら、会社での立場はないぞ」と夫を問い詰めました。その言葉に対し、夫は冷静に答えました。

「親の会社の都合で、私たちの家庭を壊すつもりはありません。もし私のプライベートにまで会社が干渉するというなら、役員を辞任し、別の企業に転職します。すでにいくつかの会社から声もかかっていますから」

夫が真剣に転職を考えていたこと、そして自立する意志が固いことを悟った義父は、後継ぎである息子を失うことを恐れたのか、渋々口をつぐみました。

父に対しても、夫は「お義父さんの会社への経済的支援はもうできません。ですが、彼女のことは私が責任を持って一生大切にします」と毅然と宣言しました。自分たちの要求が通らないと悟った父たちは、諦めたように家を出て行きました。

親たちが去った後、私たちは顔を見合わせて深く安堵の息をつきました。ふと、あの占い師の「周囲の声に耳を傾けることで、思わぬ道が開ける」という言葉を思い出しました。父の言葉に従ったからこそ彼に出会えましたが、最終的に私たちの未来を切り開いたのは、自分たちの意思と決断だったのです。

その後、父の会社は事業規模を大幅に縮小し、今は細々と経営を続けているようです。夫は実家の会社に残りつつも、親とは明確に線引きをし、私たちの生活第一で過ごしています。親の都合で始まった結婚でしたが、今は本物の絆で結ばれた夫婦として、共に歩んでいます。

◇ ◇ ◇

家族や仕事上の事情が絡むと、周囲の期待を優先し、自分の気持ちを後回しにしてしまうこともあります。しかし、結婚や離婚をはじめ、人生を左右する選択を決めるのは当事者自身です。

たとえ家族からの提案であっても、そのまま受け入れるのではなく、自分が納得できるかを冷静に考える必要があります。周囲の思惑に流されそうになったときこそ、自分はどのような人生を送りたいのかを確かめ、後悔のない選択をしたいですね。

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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