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「夢でも見たんじゃねーの?」助手席で眠っていたはずの恋人が全否定?Mさんが体験→あまりにも不気味な怪異の全貌【作者に聞く】

  • 2026.6.21

夏の夜、誰もいない部屋でふと背筋が凍るような実話怪談に触れたくなる人は多いのではないだろうか。2026年6月現在、SNSやブログを中心に、仕事や子育てなどのエッセイ漫画を精力的に公開している漫画家・河野りぬ(@job_rinu)さん。そのなかでも「あまりに不可解でゾッとする」と読者を恐怖に陥れているのが、友人の身に起きた実体験を基に描かれたホラー作品『【ほん怖】長距離ドライブの謎』(1)~(5)だ。

普段は幽霊やオカルトを全く信じないという主人公・Mさんを襲った、あまりにもリアルで、それでいて辻褄の合わない世にも奇妙なドライブ。今回は、本作のあらすじを紹介するとともに、怪異の当事者となった友人への思いについて、作者の河野りぬさんへのインタビューを交えてお届けする。

「え?行ってないよ」帰宅後に恋人が放った一言と、玄関に残された濡れた釣り道具の矛盾

「【ほん怖】長距離ドライブの謎…」1-1 画像提供:河野りぬさん
「【ほん怖】長距離ドライブの謎…」1-1 画像提供:河野りぬさん
1-2 画像提供:河野りぬさん
1-2 画像提供:河野りぬさん
1-3 画像提供:河野りぬさん
1-3 画像提供:河野りぬさん

ある日の深夜、Mさんは交際中の彼氏から電話で釣りに誘われ、夜も明けないうちから車で海へと向かうことになった。ひどく疲れている様子の彼氏を助手席で寝かせ、Mさんは1人でハンドルを握り長距離の運転を引き受ける。

その日の道中は激しい霧に見舞われ、わずか10メートル先も見通せない異常な状況だった。普段なら20分ほどで通り抜けるはずの山道に、なぜか1時間以上も閉じ込められる事態に。焦りと不安のなかでようやく霧を抜け、目的地である海に到着したMさんは、一向に起きる気配のない彼氏を車に残し、1人で釣り道具を持って浜辺へ向かった。

たいした釣果もなく車に戻ると、ようやく目を覚ました彼氏が「ごめんごめ~ん、帰りは俺が運転するよ~」と手を振ってくる。自分から誘っておいて勝手なものだと内心呆れつつも、その日のドライブは無事に終わったはずだった。しかし、本当の恐怖は翌日に訪れる。彼氏に電話で前日の出来事を話すと、相手は怪訝な声で「え?行ってないよ。夢でも見たんじゃねーの?」と突き放し、電話を切ってしまったのだ。すべては夢だったのかと混乱するMさんだったが、玄関には前日に使ったはずの、水でぐっしょりと濡れた釣り道具が静かに置かれていた。

「向こう側に連れていかれかけている」居酒屋の老人が放った警告と、連絡が途絶えた友人の安否

嘘のような怪異だが、Mさんからこの体験談を飲食店で直接聞いた河野りぬさんは、全身に鳥肌が立ったという。さらに恐ろしいことに、隣の席で話を盗み聞いていた見知らぬおじさんが「アンタ、それ向向こう側に連れていかれかけてるよ。これからも起きると思うから気をつけな」と言い残して去っていった。

本作を執筆した動機について、河野りぬさんは「私自身怖い話が好きで、夏も近かったので描いてみようと思いました(笑)。嘘みたいな話ですが、友人曰く実話です」と明かす。

怪異に見舞われた友人について、河野りぬさんは複雑な懸念を抱いている。

「本人はあまり幽霊や見えないものを信じるタイプではないのですが、以前にもチラホラ心霊現象的な体験をしているようだったので、なんでこんなに本人は信じてないのに好かれてるんだろうと不思議に思っていました……。どんどんエスカレートしている気がして、怖かったです。(最近、連絡を取ってないので大丈夫かなぁ……とちょっと心配……)」

Mさんを深夜の霧の海へと連れ出した「彼氏の姿をした何か」の正体は、今も分からないままだ。河野りぬさんは本作のようなホラーエッセイのほかにも、障害のある息子などほかのエッセイ漫画も公開している。この夏、冷や汗が止まらない奇妙な謎の全貌を、ぜひその目で確かめてみてほしい。

取材協力:河野りぬ(@job_rinu)

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