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「ドキドキしながら見ていた」重厚な世界観にうっとりしながら引き込まれる、心理ミステリー『黒牢城』【映画感想】

  • 2026.6.18

ある少年が殺された。容疑者は、城の中にいる…。

6月19日(金)公開の映画『黒牢城』は、第79回カンヌ国際映画祭でカンヌ・プレミア部門で正式出品された注目作品です。
原作小説・米澤穂信さんの「黒牢城」(角川文庫/KADOKAWA刊)は、第166回直木賞や「このミステリーがすごい!」第1位などを受賞しています。

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「HBC演劇エンタメ研究会(通称“エンケン”)」の堀内美里アナウンサーが、試写会に参加してきました。映画を見た感想をレポートします!

映画『黒牢城』

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2026年6月19日(金)公開。
(Ⓒ米澤穂信/KADOKAWA Ⓒ2026映画「黒牢城」製作委員会)

ストーリー

荒木村重(本木雅弘)は暴虐な織田信長のやり方に反発し、籠城作戦を決行する。城は織田軍に囲まれ孤立無援に。

城内の血気盛んな家臣たちを抑えながら、村重は妻・千代保(吉高由里子)を心の支えに、城と人々を守ろうと苦心していた。

そんな時、城内である少年が殺される事件が発生。その後も怪事件が次々と起こる。容疑者は、密室と化した城内に居る家臣や身内の誰か。

城外は敵軍。城内は裏切り者。
誰もが疑心暗鬼になっていく中、村重は牢屋に囚われた危険な天才軍師・黒田官兵衛(菅田将暉)と共に謎の解決に挑む。

事件の驚きの真相とは―。

様々な登場人物たちの思惑が飛び交う、手に汗握る戦国系心理ミステリー超大作が誕生!

時代劇×ミステリー

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HBCアナウンサー・堀内美里

HBCアナウンサーの堀内美里です。
『黒牢城』は「戦国系心理ミステリー」という見たことのないジャンルで、まともな感想を書けるのか心配しながら映画館に向かいましたが、重厚な世界観にうっとりしていたら、いつの間にか2時間半が過ぎていました。

新感覚のストーリーに引き込まれつつも、最初に抱いた感想は「菅田将暉さん、サイコー!」です。

歴史に疎すぎるけれど…

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学生時代、日本史や世界史があまりにも苦手で、理系に進んだ私。
情けないことに、主人公の「荒木村重」や「黒田官兵衛」が実在していた人物であったことすら知りませんでした。

村重が織田信長の一派なのか、敵対勢力なのかすら知らないまま物語が始まり、最初は少し戸惑いましたが、徐々に世界観に引き込まれていきました。

また、いわゆる「時代劇」にも今まで触れてこなかったので、古文が混ざったような口調にも苦手意識がありましたが、それも慣れるものなのだと驚きました。
少々わからない単語があってもニュアンスでわかるといいますか…いちいち「?」とならなくなるのですね。

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余裕がある方は歴史を知ってから見ると、より映画も楽しめるんじゃないかなと思いますが、歴史に詳しくない方・時代劇に慣れていない方でも十分楽しめると思います。

城の中で起こるミステリー

映画を見ていて、戦国時代に事件が起こったら解決するのってすごく難しいんだなと思いました。

時代が時代なので、防犯カメラもなければ現場鑑識もできない状況。
ひとりひとりに事情聴取して目撃情報を集めるしかないなんて、正確性がないです。

きっと実際に歴史上でも怪事件は起こったでしょうが、未解決のまま終わったのでしょう…。悪知恵を働かせる人がいたら、その通りに手のひらで転がされたのでしょうか…。想像は膨らむばかりです。

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菅田将暉さんが演じる黒田官兵衛を見ていると、賢い人はこう立ち回るのかと勉強になりました。間や話し方に知性を感じ、囚われているはずの官兵衛の「危険さ」にドキドキしながら見ていました。

おヒゲが似合うこと似合うこと…

苦手意識がある歴史系の映画でも興味深く見られた理由には、俳優陣が豪華というのもありました!

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本木雅弘さんに菅田将暉さんに、青木崇高さんに、オダギリジョーさんに、宮舘涼太さん…。次から次へと主役級の方が和装姿で登場します。みなさん、おヒゲが似合うこと似合うこと…。

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個人的にはここ最近、菅田将暉さんが大学生役で出演している恋愛ドラマを見ていたので、ギャップにやられました。ワイルドなあごひげに、ぼさっとしたヘアスタイルが渋くて「かっこいいーーーー!」と叫びそうになりながら映画を見ていました。

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そして血気盛んな男性の姿が多い中、村重の妻・千代保を演じる吉高由里子さんの佇まいの美しいこと…。包容力のある口調や言葉遣いで、村重のみならず、客席にいる我々もほっとさせてくれます。

演じる役によって全く違う人に見える俳優さんは本当にすごいです…。
日常から飛び出して、いろいろな世界に連れて行ってくれることに感謝しています。

時代劇が好き、ミステリーが好きな方はもちろん、歴史系の映画が苦手という方も、気軽に劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。

映画『黒牢城』

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2026年6月19日(金)公開。
(Ⓒ米澤穂信/KADOKAWA Ⓒ2026映画「黒牢城」製作委員会)

キャスト

本木雅弘
菅田将暉 吉高由里子
青木崇高 宮舘涼太 柄本佑
ユースケ・サンタマリア 吉原光夫 坂東龍汰
近藤芳正 矢柴俊博 木原勝利 河内大和 吉岡睦雄 上川周作 前田旺志郎 坂東新悟
荒川良々 渋川清彦 渡辺いっけい / オダギリジョー

原作

米澤穂信「黒牢城」(角川文庫/KADOKAWA刊)

監督・脚本

黒沢清

音楽

半野喜弘

上映劇場など、詳細は公式サイトからご確認ください。

文:HBCアナウンサー・堀内美里
編集:Sitakke編集部IKU

※掲載の内容は記事執筆時(2026年6月)の内容に基づきます

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