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同僚のSNSに「『子持ち様』の尻拭い」早退を言い出せなく →「私も」後輩の『一言』に「救われた」

  • 2026.6.18

これは、知人の咲良さん(仮名)の体験談です。同僚のSNSで「また子持ち様の尻拭いか」という投稿を見つけて以来、早退や欠勤を申し出ることが怖くなってしまった咲良さん。そんな時に限って、子どもの発熱で保育園から呼び出しの連絡が……。

肩身の狭い時短勤務生活

第一子を出産して職場復帰してからの私は、毎日が時間との戦いでした。保育園へ子どもを送り届けて出勤し、仕事を片付けながらも時計を気にする日々。しかも、子どもが熱を出せば予定は一変し、職場へ連絡を入れて早退・欠勤することも少なくありませんでした。

「申し訳ありません」が口癖になり、早退や欠勤のたびに頭を下げ、仕事を代わってもらった同僚へお礼を伝える毎日。もちろんしてもらって当然という思いはありません。それでも当時の私は、「迷惑をかけているかもしれない」と感じながらも、周囲の力を借りるしかなかったのです。

SNSで見た冷たい言葉

そんな生活を続けていたある日、何気なくSNSを見ていた私は、社内の女性社員のアカウントに目が留まりました。そこには「また子持ち様の尻拭いか」という投稿があげられていたのです。

それが私のことを指しているのかどうかは分かりません。それでも、早退や欠勤を繰り返していた自分の姿が真っ先に浮かびました。その日から、同僚との何気ない会話にも必要以上に気を張って、早退や欠勤の連絡が入ることを以前にも増して恐れるようになったのです。

言い出せなかった早退

数日後、保育園から子どもの発熱を知らせる連絡が入りました。これまでならすぐにお迎えに行きますと伝えていたはずなのに、その日はすぐに言葉が出てきません。私は思わず「調整して折り返します」とだけ伝え、一度電話を切ってしまいました。

けれど、調整すると言っても子どもを迎えに行けるのは私しかいません。席に戻っても上司へ声をかけることができず、何度も立ち上がろうとしては座り直していました。するとその時、後ろから肩を叩かれたのです。

優しさが教えてくれたこと

振り返ると、そこには独身の後輩が立っていました。そして私の顔を見るなり「電話、保育園からでしたよね。お子さん大丈夫ですか? 仕事は私がやっておきますから、帰ってください」と声をかけてくれたのです。その言葉に背中を押され、私はようやく上司へ事情を伝え、子どものもとへ向かうことができました。

後日、改めてお礼を伝えると、後輩は「私も誰かに助けてもらう時が来ますから」と笑顔で返してくれました。私はSNSで見た投稿ばかりに気を取られ、本当は見えていたはずの周囲の優しさを見落としていたのかもしれません。実際に、私の目の前には困った時に手を差し伸べてくれる同僚がいました。

今はまだ助けてもらうことの方が多いかもしれません。それでもいつか、誰かが困っている時には、私も迷わず手を差し伸べられる人でありたい。そう思わせてくれた出来事でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:逢坂 ゆな
ライター業をしながら、実は現役の保育士でもある。その実体験を元にしたエピソードをSNS発信すると好評を得て、執筆者としても活躍するように。幼稚園教諭や歯科受付などの、多彩な職業も経験。読者からの共感の声やお悩み相談、体験談が届き、それらも元に執筆中。育児エピソードや義母・夫とのバトルなど、ママ世代から共感を呼ぶリアルな体験記事が人気。

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