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FRUITS ZIPPER 仲川瑠夏「私、村重さんが大好きかも(笑)」完璧じゃない人間たちに惹かれる映画『黒牢城』の魅力【仲川瑠夏インタビュー】

  • 2026.6.18
撮影=金澤正平
撮影=金澤正平

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FRUITS ZIPPERのメンバーとして活躍する“るなぴ”こと、仲川瑠夏さん。アイドルとして多忙な日々を送る一方で、幼い頃から父親に連れられて映画館に通い、今でも時間を見つけて映画を観るほどの映画好きという一面も持つ。

そんな仲川さんに、6月19日公開の映画『黒牢城』の魅力について話を聞いた。戦国時代を舞台にした時代劇でありながら、本格ミステリーとしても楽しめる本作。戦国時代を描く作品と聞くと「難しそう」と感じる人もいるかもしれないが、普段はあまり時代劇を観ないという仲川さんも「すごく面白かった」と大絶賛。その理由を語ってもらった。

撮影=金澤正平
撮影=金澤正平

〈映画『黒牢城』とは?〉

時は戦国時代。武将の荒木村重は、織田信長に反旗を翻して有岡城での籠城を決行した。ある冬の日、固く警護された部屋で少年が殺害されるという密室殺人事件が発生。その後も不可解な怪事件が相次ぐ。現場の検分や家臣たちへの聞き込みを経ても事件解明にたどり着けない村重が頼ったのは、地下牢に幽閉された敵方の天才軍師・黒田官兵衛だった——。史実を背景に、本格的な謎解きを融合させた傑作ミステリー。

時代が違っても「人の心」は変わらないという普遍的なテーマ

——おしゃれな洋画を鑑賞しているイメージが強いのですが、時代劇を観ることはありますか?

撮影=金澤正平
撮影=金澤正平

仲川瑠夏さん(以下、仲川):なかなかなくて。いつもネットで洋画を観るので、関連作として出てくるのも洋画ばっかり。だから、そんな私でも理解できるかな…って心配しながら『黒牢城』を観たんですけど、すごく面白かったです! 時代劇だけど、お話はミステリーがメインなので、歴史を知らなくても楽しめそうだし、気軽に観られる。「ほんとにほんとに、全然難しくないよ!」っていうのは、みんなに伝えたいなと思いましたね。

——たしかに、歴史を知らなくても謎解きを楽しめる作品です。

撮影=金澤正平
撮影=金澤正平

仲川:じつは私、歴史は大好きなんですよ。年号とか、その時の出来事を暗記するのが好きだったから。特にこういう戦国時代って、腕っぷしの強い“漢”が出てくるじゃないですか。命をかけて戦うっていう、今の時代とはまた違った強さかもしれないけど。そういう意味では、熱い人間らしさが溢れる時代だったんだなって。

——今はジェンダーについて触れづらい時代ですけど、戦国時代は強い男こそ「男らしい」っていう感じですよね。

仲川:そうですね。家臣たちは、村重(本木雅弘)への忠誠心を貫く揺るぎない姿勢が男らしいと思ったし、みんなが同じ目標に向かって戦うところもかっこいいなと思いながら観てました。

「人間らしさとやさしさが溢れている」私、村重さんが大好きかも(笑)。

——仲川さんはドウェイン・ジョンソン好きを公言されていますし、やはり屈強な男性たちに注目されるのでは?

撮影=金澤正平
撮影=金澤正平

仲川:ドウェイン・ジョンソンの出演作は、ほぼ全部観ていて。誰にも負けない強い男っていうイメージがあると思いますけど、その中にも人間らしさや、やさしさが溢れていて、人としての強さをすごく感じるんです。ただ強いだけじゃないのが魅力的だなと。

——ただ強いだけじゃない。

父に連れられてよく映画館を訪れていたという仲川さん。撮影=金澤正平
父に連れられてよく映画館を訪れていたという仲川さん。撮影=金澤正平

仲川:はい。『黒牢城』では、何も怖くなさそうな強さを感じさせる村重に、だんだん弱さみたいなものが見えてきて。たくさんの家臣を従えているのに、彼らを信用しきれていないっていうのが、彼の弱さかもしれないなって。それに、人を殺さないじゃないですか。この時代にその信念を貫くのは大変だったと思うけど、だからこそ葛藤もあって。そういう人間らしさをドウェイン・ジョンソンに重ねちゃいました。だから私、村重さんが大好きかも(笑)。

村重を演じるのは、本木雅弘
村重を演じるのは、本木雅弘

——(笑)。男性の中にある弱さにも目がいってしまう、と。

仲川:強すぎると自分の気持ちが重なりづらいし、完璧じゃないからこそ共感しやすい。強いぞっていう鎧を着てるけど、つらい過去を背負っていたり、今の現状に葛藤したりする登場人物を見ると共感しちゃいます。武士って会ったこともないし、強くて冷酷ですぐに人を斬るっていうイメージがあったけど、この人たちにも守るべきものや信念があったんだなって。そう思うと共感するし、時代が違っても人の心は変わらないと感じましたね。

菅田将暉演じる、天才・黒田官兵衛の謎解きは「伝え方」まで楽しんでほしい

——普段、ミステリー作品を観ることはありますか?

仲川:多くはないですけど、時々観ます。いちばん好きなミステリーだと、『ユージュアル・サスペクツ』は何回か観ました。考察しながら「絶対この人でしょ」って観るんだけど、最後の最後に全然ちがう人が犯人だったりして、全然当たらない(笑)。考えながら観るのは好きです。

——『黒牢城』でも謎解きをしながら?

仲川:はい。え、違う? え? みたいな感じで騙されながら(笑)。楽しかったです。やっぱり黒田官兵衛(菅田将暉)はキーパーソンとして印象に残りました。村重が“官兵衛に聞けばなんとかなる”って絶大な信頼を寄せているのが伝わってきて、2人はいいタッグだなと。官兵衛の謎解きの伝え方も、答えを言うわけではなく、村重に考えさせるヒントを伝えているのがかっこいい。

——答えそのものではなく、歌を詠んで伝えたりしていましたね。

仲川:冷静ですよね。牢の中にいるから城内の様子は見えていないはずなのに、誰よりも状況がわかっているのがすごいなって。全部を伝えないのは彼のスタイルなのかも。頭がいいからこそ知恵が働くというか、謎解きの伝え方がおしゃれ。そのあたりも含めて楽しんでほしいですね。

取材・文=吉田あき 撮影=金澤正平

ヘアメイク=GIGGLE

スタイリスト=遠藤寛

シャツ/DAKS パールネックレス、シューズ/Isn’t She?

■映画『黒牢城』概要

原作:米澤穂信

監督・脚本:黒沢清

出演者:本木雅弘、菅田将暉、吉高由里子、青木崇高、宮舘涼太、柄本佑、オダギリジョー ほか

公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/kokurojo-movie/

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