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「生きづらい」トラブル続きの8年→発達障害の著者が描く13の特性に「私だけじゃない」【作者に聞く】

  • 2026.6.18
画像提供:(C)春野あめ/竹書房
画像提供:(C)春野あめ/竹書房

「はかりの上に物を置かないでね」。基本的なことを注意されただけなのに「攻撃的な言葉を言われた」「責められた」と感じてしまい、泣いてしまう。少し注意しただけなのに泣かれてしまい、相手はびっくり。春野あめ(@AmeHaruno)さんの「発達障害が理解されにくいワケを自分で考えてみた」の「case.04 ちょっとした言葉を攻撃と感じる」をXに投稿すると大きな反響があった。今回は本書を紹介するとともに、発達障害である自分と向き合い特性を理解する難しさについて春野さんに話を聞いた。

※本作は著者の闘病体験を描いたコミックエッセイです。紹介している病状や治療の経過には個人差があり、医学的な見解を代弁するものではありません。気がかりな症状がある場合は、必ず専門の医療機関にご相談ください。

画像提供:(C)春野あめ/竹書房
画像提供:(C)春野あめ/竹書房
画像提供:(C)春野あめ/竹書房
画像提供:(C)春野あめ/竹書房
画像提供:(C)春野あめ/竹書房
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理解されにくい発達障害のトラブルや悩み

幼い頃から人間関係がうまくいかず、さまざまなトラブルに悩まされていた春野さん。周りと同じようにできないことを責められ、自分でもその理由がわからずにいた。

case.01では、仕事中に手が空いてしまい、先輩にやることがないか尋ねたら「適当にほかのことやってて」と言われ、「適当にほかのこと」を進行できる業務が思いつかず、YouTubeを見ていたらあきれられてしまった事例を描く。アバウトに言われると、話の意図をくみ取れないことにつながってしまう。

case.04では、物を片付けているときに「はかりの上に置かないで」と注意された。「精密機械だから置きっぱなしにするのはよくないんだよ」と相手は注意喚起のつもりで言ったことも「攻撃された」と思い、泣いてしまう。蓄積された体験がネガティブな思考とつながりやすく、泣いてしまうこともあるという。

春野さんは、発達障害と診断されてから特性を理解し、二次障害と向き合える状態になるまで8年もかかった。特性を知って「なぜ自分はそんな行動をしてしまうのか」「どうすればトラブルを起こさなくて済むか」を考えたのが本書である。監修は、臨床心理士の中島美鈴さんが務める。

自分と向き合い、思考回路を知る

本作を描いたきっかけは、前作の担当編集者からの提案だという。「当事者は周りから理解を得にくいため、二次障害を起こし、人間関係のトラブルが増えていく。さらに、特性からのトラブルも多い」と伝えたところ、「トラブルの際にそのような言動をしたのはなぜなのか。当事者の思考回路を知り、納得できると周りとの関係も変わっていくのでは」と提案されたそうだ。

春野さんは、「自分が周りの人たちを振り回した経験を包み隠さずに描くことは勇気がいりましたが、発達障害についていろんな人に知ってほしいという気持ちがあったので、引き受けることにしました」と語る。

作中では、自身が起こした対人関係のトラブルを中心に、当時の思考回路や発達障害の特性について解説している。どうすれば自分をコントロールしやすくなるのか、周りとの調和がとれやすくなるのかについて、実際の工夫や考え方、支援の窓口など改善策を考えて描いた。専門的な部分は中島さんが監修し、コラムも収録されている。

体験や思考回路を漫画にすることは難しくなかったが、特性の解説や対策を描くにあたって専門書や論文を読み込んでまとめる作業には大変な労力を要したという。

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