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全力でサボる先輩上司に笑って学べる!? 『霧尾ファンクラブ』著者が働きすぎの社会人に贈る、共感必至のお仕事マンガ【書評】

  • 2026.6.18

【漫画】本編を読む

真面目に頑張ることが正しいとわかっているのに、朝起きるだけでしんどい日もあるし、会社に向かう足が重くなる日もある。『サボり先輩』(地球のお魚ぽんちゃん/実業之日本社)は、そんな社会人の誰もが抱える本音を描いた、ゆるく笑えて少し救われる4コマ漫画だ。

地球のお魚ぽんちゃん氏は、アニメ化されさらに注目を集めている『霧尾ファンクラブ』(実業之日本社)の著者。氏ならではの独特の間やじわじわと笑わせにくる会話劇は本作でも健在だ。

主人公は新入社員の島本あかり。入社初日、「上司」として5歳年上の神田沙保里が紹介されたのだが、この先輩がとにかく仕事をしない。眠くなったらサボり、疲れたらサボり、ちょっとした理由を見つけては、全力で仕事を回避する方法を編み出していく。

沙保里先輩のサボり方は妙に手が込んでいて、変な方向に全力だ。集中してパソコン業務をしていると思ったらただ小刻みに震えているだけだったり、熱心に会議に参加していると思ったらその姿を映したプロジェクションマッピングで実際には出席していなかったりと、「そこまで考えるなら普通に働いたほうが早いのでは?」と思わずツッコミたくなるくだらなさがとにかく面白い。

だが、本作の魅力は「笑える」だけでは終わらないところにある。作中には、社会人なら思わず「わかる……」と言いたくなる場面がいくつも登場する。「真面目に働かなければ」というプレッシャーを日々感じている人ほど、沙保里先輩の姿に解放感のようなものを覚えるだろう。

さらに、本書にはWebメディア「オモコロ」で掲載されたエピソードに加えて、大量の描き下ろしも収録されているのも大きな魅力だ。

仕事に疲れきっている人ほどこの作品は刺さるかもしれない。頑張れない日があってもいい、ちょっとサボっても案外なんとかなる。本作は、そんなふうに肩の力を抜いてくれる、意外にも(?)学びの多い作品だ。

文=つぼ子

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