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「罰金払え!ゴミ捨て場も使わせない」共働きの我が家を人前で怒鳴った町内会長。だが、規約を広げた瞬間に絶句

  • 2026.6.19

昔からの決まりだから、の一点張り

三年前、新興住宅地の戸建てに越してきた。古くからある町内会を仕切るのは、誰も逆らえない高齢の会長だった。

共働きで、平日は夫婦そろって夜遅くまで仕事をしている。

それでも会長は、平日昼間の溝掃除や毎月の行事の手伝いを、当然のように我が家へ割り振ってきた。

「昼間の作業は、どうしても出られないんです」

「土日のお手伝いなら、できる限り参加します」

丁重に、そう伝えただけだった。

すると会長は、ゴミ出しに来た近所の人が何人も見ている前で、突然声を荒げた。

「最近の若い人は、義務も果たさず権利ばかり主張する」

「罰金払え!ゴミ捨て場も使わせないぞ!」

そう怒鳴られて、顔から血の気が引いた。

罰金。ゴミ捨て場の利用禁止。そんな話、引っ越してきて一度も聞いたことがなかった。

周りの住民は、気まずそうに目を伏せて通り過ぎていく。誰も会長には逆らえない。その空気が、痛いほど伝わってきた。

役員会で広げた規約一式

その夜、私は町内会の規約一式を取り寄せて、夜更けまで一枚ずつ読み込んだ。

強制参加の決まりも、罰金の制度も、ゴミ捨て場を使わせないという条文も、どこにも書かれていない。

探しても探しても、一行も、ない。

迎えた次の役員会で、私は持参した規約のコピーを、机の上にゆっくりと広げた。

「罰金の徴収も、ゴミ捨て場の利用制限も、規約のどこにも書かれていません」

「これ以上強要されるようなら、しかるべき窓口に正式に相談します」

会長は、言い返そうと大きく息を吸い込んだ。

けれど次の瞬間、机に広がった規約に目を走らせ、そのまま固まった。ページを追う指が、止まる。

「いや、それは……昔から、そういう決まりで……」

声が、だんだん小さくなっていく。最後はもう、聞き取れないほどだった。

その沈黙を破るように、若い世代の住民が次々と口を開いた。

「実は、うちも同じことを言われて、ずっと困っていたんです」

「罰金なんて本当にあるのか、私も前から疑問でした」

会場の空気が、はっきりと変わるのがわかった。会長は赤くなった顔のまま、もう誰とも目を合わせられない。

「規約にないのなら、強制はできないですよね」

誰かが落ち着いた声でそう言うと、ほかの住民も小さくうなずいた。

その場で、罰金のルールも昼間の作業の強制も、すべて撤廃が決まった。

会が終わると、若い住民の一人が私のそばに来て、小さく頭を下げた。会長は規約を押し返すように席を立ち、私を避けるようにして先に出ていった。

一枚の通告で人を黙らせる時代は、この町内会から終わったのだ。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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