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「ちょっとした知り合い」彼にそう紹介された私が傷ついた、本当の理由

  • 2026.6.17
ハウコレ

久しぶりの休日、彼と並んで街を歩いていました。買い物を終えて店を出たところで、彼に声をかけてきた男性がいます。彼の知り合いのようでした。和やかに話す二人の横で会釈をしていた私は、続けて向けられたひとことに、思わず彼の顔を見上げてしまったのです。

「彼女さん?」と聞かれた、その数秒

その男性は私のほうをちらりと見て、「もしかして、彼女さん?」と彼に尋ねました。何気ない質問だったと思います。私も小さくうなずこうとしました。けれど彼は、ほんの少し間を置いてから、「いや、ちょっとした知り合いで」と答えたのです。

その先は当たり障りのない近況の話に流れていき、男性は軽く手を上げて去っていきました。私はその場に立ったまま、彼の横顔を見つめていました。聞き間違いではありません。彼は確かに、私のことを軽い知り合いのように言ったのです。

聞けないまま歩いた帰り道

二人で歩き出しても、私はあのひとことに触れられませんでした。なぜ恋人だと言ってくれなかったのか。聞きたいのに、答えを知るのが怖い自分もいます。私のことが恥ずかしいのだろうか。それとも、彼にとってこの関係はその程度のものなのだろうか。考えるほどに足取りが重くなり、気づけば彼の半歩後ろを歩いていました。彼のほうも口数が少なく、たわいない話で間を埋めようとしています。私はただ、あのひとことを頭の中で繰り返していたのです。

彼がやっと話してくれたこと

駅の近くまで来たところで、彼のほうから口を開きました。「ごめん。あのとき、ちゃんと紹介できなくて」と。そして、ぽつりとこう続けたのです。「あいつには、昔からずっと敵わなくて」。

先ほどの男性は、学生時代の同級生なのだと彼は言いました。何をやっても自分より上で、ずっと引け目を感じてきた相手だそうです。その人の前で、急に余裕のない自分が出てしまったのだと。私を下に見たわけではなく、自分を大きく見せる余裕すらなかったのだと、彼は正直に話してくれました。

そして...

正直に言えば、もやもやが完全に消えたわけではありません。理由がどうであれ、あの場で私が傷ついたことは事実だからです。それでも、彼が自分の弱さを隠さずに話してくれたことは、私にとって小さな救いになりました。誰にでも、人前では見せたくない引け目があります。彼にとってそれが、たまたまあの同級生だっただけなのかもしれません。次に同じような場面が来たら、今度はちゃんと隣で名前を呼んでほしい。そう伝えると、彼は深くうなずきました。その横顔を見て、この人ともう少し向き合ってみようと思えたのです。

(20代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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