1. トップ
  2. ヘルスケア
  3. 「最悪の場合は失明につながる」内科医が明かす、糖尿病が“目に与える影響”に「恐ろしいです」「自己判断が落とし穴」

「最悪の場合は失明につながる」内科医が明かす、糖尿病が“目に与える影響”に「恐ろしいです」「自己判断が落とし穴」

  • 2026.7.10
undefined
出典元:photoAC(※画像はイメージです)

内科医の山村そう先生が、血糖値の変化を実際に検証しながら、糖尿病予防や健康に役立つ情報を発信しているYouTubeチャンネル「やさしい内科医 | 山村そうの血糖値実験室【糖尿病予防】」。

2025年1月19日に公開された『【知らないと危険】糖尿病が目に与える影響とは?』では、糖尿病の三大合併症の一つである「糖尿病網膜症」について解説しています。

今回は、動画で紹介されていた糖尿病網膜症の原因や予防法について見ていきましょう。

糖尿病網膜症は失明につながることもある病気

山村先生によると、糖尿病網膜症は日本における中高年の失明原因の第2位となっている病気です。

undefined
出典:やさしい内科医 | 山村そうの血糖値実験室【糖尿病予防】

血糖値が高い状態が続くと、網膜にある細い血管が少しずつ傷つき、血管が変形したり詰まったりします。その結果、網膜が酸素不足となり、新しい血管を作ろうとしますが、この血管は非常にもろく、出血を起こしやすいそうです。

undefined
出典:やさしい内科医 | 山村そうの血糖値実験室【糖尿病予防】

さらに出血した網膜にかさぶたのような膜がはり、それが原因で網膜剥離などを引き起こし、最悪の場合は失明につながることもあると説明していました。

自覚症状が少ないからこそ定期検査が重要

糖尿病網膜症は、糖尿病を発症してから数年〜5年ほどで起こる可能性があり、糖尿病の病型や血糖コントロールの状況などによって異なりますが、糖尿病の罹病期間が長くなるほど網膜症のリスクは高くなります。

undefined
出典:やさしい内科医 | 山村そうの血糖値実験室【糖尿病予防】

一方で、病気がかなり進行するまで自覚症状がほとんどないことも特徴です。

undefined
出典:やさしい内科医 | 山村そうの血糖値実験室【糖尿病予防】

山村先生は、「まだ見えているから大丈夫」と自己判断することは危険で、自覚症状が現れた時には治療が難しくなっている場合もあると説明しています。また、この病気によって毎年約3,000名が失明しているとも紹介していました。

undefined
出典:やさしい内科医 | 山村そうの血糖値実験室【糖尿病予防】

血糖値だけでなく血圧やコレステロールの管理も大切

糖尿病網膜症を予防・管理するためには、血糖値だけでなく血圧やコレステロールのコントロールも重要だそうです。

undefined
出典:やさしい内科医 | 山村そうの血糖値実験室【糖尿病予防】

山村先生は、血糖値の指標であるHbA1cの目標値は年齢や合併症などによって異なりますが、一般的には7.0%未満が目安とされています。

undefined
出典:やさしい内科医 | 山村そうの血糖値実験室【糖尿病予防】

また、自宅で測る血圧は125/75mmHg未満を目標にし、LDLコレステロールは100mg/dL未満、HDLコレステロールは40mg/dL以上、中性脂肪は150mg/dL未満を目指すことが望ましいとのことです。

undefined
出典:やさしい内科医 | 山村そうの血糖値実験室【糖尿病予防】

これらを適切に管理することで、網膜症だけでなく、心臓病や脳卒中、腎臓病などのリスク軽減にもつながると説明していました。

早期発見で視力を守れる可能性も

山村先生は、糖尿病網膜症は早期に発見して適切な治療を行えば、失明を防げる可能性が十分にあると話します。

治療では、血管が詰まった部分にもろい新しい血管ができないようにする「光凝固術」や、新しい血管の増殖を抑える「抗VEGF治療」などが行われています。

undefined
出典:やさしい内科医 | 山村そうの血糖値実験室【糖尿病予防】

そのため、目に異常を感じていなくても、少なくとも年に1回は眼科で網膜の検査を受けることを強く勧めていました。

undefined
出典:やさしい内科医 | 山村そうの血糖値実験室【糖尿病予防】

定期的な受診で目の健康を守ろう

今回の動画では、糖尿病網膜症の原因や予防法について紹介されていました。視聴者からは以下のコメントが寄せられています。

糖尿病で失明、恐ろしいですね。
糖尿病患者すべてに視聴してほしい動画です。 内科医が全部診てくれている、HbA1cが良くなれば眼科なんて行かなくても平気だ、など患者本人の自己判断が落とし穴になっていると強く感じます。
糖尿病網膜症は初期には自覚症状が少ないため、症状がないからといって安心できる病気ではありません。

血糖値や血圧、コレステロールを日頃から管理するとともに、定期的に眼科を受診することで、早期発見・早期治療につながる可能性があります。

目の健康を守るためにも、糖尿病と診断された方はもちろん、血糖値が気になる方も、定期的な検査を意識してみてはいかがでしょうか。


※本記事で紹介している目標数値や治療法は一般的な目安であり、患者様の状態(年齢や合併症の進行度など)によって実際のアプローチは異なります。糖尿病と診断されている方、または疑いのある方は、必ず主治医や眼科医の指導に従ってください。
※本記事は動画の権利者に許諾を得た上で制作・公開しています。

動画:【知らないと危険】糖尿病が目に与える影響とは?

協力:やさしい内科医 | 山村そうの血糖値実験室【糖尿病予防】

の記事をもっとみる