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「奥歯がじわっと痛む…」“虫歯かも”と放置した50代男性→ある日、歯医者で相談したところ…指摘された“思わぬ原因”に驚き

  • 2026.7.9
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。歯科医師の鷹巣多紀です。

奥歯が痛むと、多くの方はまず虫歯を考えますよね。冷たいものがしみる、噛むと響くなど、歯が原因で起こる痛みはもちろんあります。

ただ、「歯が痛い」と感じていても、歯に原因がないケースもあるのです。

この記事では、奥歯の痛みを疑って歯医者を受診したことで、思わぬ経緯をたどった50代男性の体験を紹介します。

Aさんに起きたこと

Aさんは50代の会社員男性です。健診でコレステロールや血圧を「やや高め」と言われることはありましたが、自覚症状はなく、日常生活はいつもどおりでした。

ある時期から、階段を上るときや急ぎ足で歩くと、左の奥歯のあたりがじわっと痛むようになりました。「虫歯かもしれない」と思いつつも、痛みは数分で収まるため、しばらく様子を見ていたそうです。

歯医者を受診すると、虫歯も歯周病も見当たりませんでした。「どんな場面で痛みますか」と聞かれ、Aさんは「階段を上ると出て、座って休むと10分ほどで落ち着きます」と答えました。息切れや胸の違和感、冷や汗の有無も確認されたうえで、内科への受診を勧めてもらったそうです。

その後の検査で狭心症の疑いが指摘され、循環器科でさらに詳しく調べてもらうことになりました。「歯の痛みで歯医者へ行ったのに、心臓を調べることになるとは思わなかった」というのが、Aさんの率直な感想です。

体を動かすときの奥歯の痛みは、立ち止まって考える

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

狭心症では、心臓の筋肉へ送られる血液が一時的に不足するとき、胸だけでなく顎、歯、首、肩のあたりに痛みや圧迫感が広がる場合があります。

これを「放散痛(ほうさんつう)」と呼びます。心臓から離れた場所に症状が出るため、歯の問題と見分けにくいことがあるのです。

体を動かしたときに症状が出て、休むと治まる——そのパターンは、虫歯の痛みとは異なります。

虫歯や歯周病が見当たらないのに奥歯が痛む、動いたときだけ出る、安静にすると落ち着く。そういう痛みは、歯だけに原因を求めない視点も持っておきたいところですね。

 歯医者に伝えてほしいこと

虫歯の痛みは、冷たいものや甘いもの、叩いたときに出やすい傾向があります。体を動かしたときにだけ出て、安静で落ち着く痛みは、それとは異なるパターンです。

痛みが出る場面、続く時間、ほかに感じる変化(息切れ、胸の重さ、冷や汗など)を歯医者に具体的に伝えてください。「階段を上ると出る」「座ると治まる」といった情報が、状況の整理に役立ちます。

歯に明確な原因が見当たらないとき、内科や循環器科への相談を勧められることがあります。その流れは異常ではなく、必要な確認のための一歩です。

体を動かすと出る奥歯の痛みは、息切れや胸の変化とセットで伝える

動いたときにだけ奥歯が痛み、休むと治まる場合は、痛みが出る場面と状況を詳しく歯医者に伝えてください。歯に原因が見当たらなければ、内科への相談も選択肢の一つとなります。

歯の痛みと思っていたものが、別の場所からの信号である場合があることを、頭のすみに置いておいてください。


執筆・監修:鷹巣 多紀

大学病院口腔外科にて研修後、一般歯科にて勤務。現在は1児の母として子育てと仕事に奮闘しています。
歯科医師ママkiki|note: https://share.google/uUYsDiSMnkNKZCrOw・X: https://x.com/kikimama0405

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