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「会議中に口が乾く」“のど飴”を舐め続けた50代女性→ある日、歯医者を受診すると…医師から告げられた“思わぬ原因”に驚き

  • 2026.7.5
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。歯科医師の鷹巣多紀です。

日々の診療では、口の乾きと虫歯の増え方を、生活習慣や服薬状況ともあわせて確認しています。
会議中に口が乾く、話し続けると舌が上あごに貼りつくように感じる。そんなとき、のど飴やタブレットをバッグに入れている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、乾きを紛らわせるための習慣が、思わぬ形で歯に影響した50代女性の体験を紹介します。

 Aさんに起きたこと

Aさんは、事務職として働く50代の女性です。人前で話す機会が多く、数年前から口の乾きが気になっていました。

最初は水を飲んでいましたが、会議中に何度も席を立つのが気になり、選んだのはのど飴でした。飴をなめると一時的に楽になるため、通勤中、仕事中、帰宅後にも口に入れる癖がついていきます。

健康のために甘い飲み物は避けていたので、Aさんの中では「飴くらいなら」という受け止め方でした。ところが、歯医者で小さな虫歯が複数見つかり、以前より口の中が乾いていることも分かりました。

また、問診でお薬手帳を見せたところ、半年前から飲み始めた薬がありました。Aさんは、薬と口の乾きが関係する場合があることを知らず、歯医者にも伝えていなかったのです。

唾液はうるおすだけではない

唾液は、口を湿らせるだけの水分ではありません。食べかすを洗い流したり、細菌の増えすぎを抑えたり、口の粘膜を守ったりする存在です。

日本口腔外科学会は、唾液が不足して口が乾くと、虫歯や歯周病にかかりやすくなり、口臭の原因にもなると説明しています。乾きが強い場合には、食べにくさ、話しにくさ、舌のひび割れや痛みが出ることもあります。

口の乾きは年齢だけで決まるものではありません。薬の影響、糖尿病、シェーグレン症候群、ストレス、口呼吸など、背景は一つとは限りません。

のど飴の回数も伝える

虫歯を考えるときは、砂糖の量だけでなく、口に入れる回数や時間も合わせて確認しましょう。虫歯予防には砂糖摂取の総量を減らすことと、摂取回数を減らすことが効果的です。

のど飴は長く口の中に残りやすい食品です。日本歯科医師会も、のど飴など長時間なめるものは、砂糖を使ったものよりキシリトールを使ったもののほうがよいと説明しています。

ただし、商品を替えるだけで終わらせず、なぜ乾くのかを確認する視点が必要です。歯医者では、乾きが始まった時期、飲んでいる薬、飴やタブレットの回数、夜間の乾き、食べ物の飲み込みにくさを伝えましょう。

乾きを年齢だけで片づけない

口が乾くと、まず水分や飴でしのぎたくなります。その場では助かっても、糖分のある飴を何度も使う習慣が続くと、歯には別の負担がかかります。
乾きが続くときは、「何をなめるか」だけでなく、「いつから乾くのか」「薬を飲み始めた時期はいつか」「虫歯が増えていないか」を一緒に見直してください。
お薬手帳と生活習慣のメモは、歯医者での相談に役立ちます。口の乾きを我慢の問題にせず、唾液の働きまで含めて確認しましょう。


執筆・監修:鷹巣 多紀
大学病院口腔外科にて研修後、一般歯科にて勤務。現在は1児の母として子育てと仕事に奮闘しています。
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