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空間を生かして「見せる収納」へ。竹村里香の美しく整うキッチン。【料理家に学ぶキッチン整頓術】

  • 2026.6.13

女性料理家の台所にお邪魔して、片付けしやすい収納のマイルールやこだわりの整頓術をリサーチ。愛用する調理道具から、それらを使った簡単美味な定番料理まで、参考になるティップスが満載!


case:03 竹村里香

お気に入りの道具で揃えた“見せる”収納。

作業台の下には調理器具、穀物や乾物など、動線を考えて収納。春や夏には窓の外に花や緑があふれる。

Rika Takemura
専業主婦やカフェの店長などを経て、周囲のリクエストにこたえる自然な流れで料理教室をスタート。不定期開催。日本料理からフレンチ、メキシカン、コリアンなど料理の幅が広い。素材や季節感を大切にした佇まいの美しい料理やうつわ使いが評判。@rihpark

「キッチンに窓が付いていること、庭があること」、それが現在のマンションに引っ越す決め手だったという料理家の竹村里香。コの字形のキッチンは二面の窓から差し込む自然光と庭の緑が心地いい空間。収納は決して多くないが、壁面や窓際を上手に使い、お気に入りの道具で整えた“見せる”収納にセンスが光る。

新築で入居した際に造作した壁面の棚は、後から棚板を2枚足し、使い勝手に合わせて更新してきた。並ぶのはフランスのアンティークの白いうつわや紅茶缶、調味料。日常的に使うものを用途と佇まいのバランスを重視して並べている。

作業台の上の棚にはデザインがいい調味料を並べた。上段にはお茶の道具。吊るしたカゴには輪ゴムやクリップなどをイン。

頻繁に使うすり鉢はしまいこまず、すぐ手の届く窓際へ。煮沸洗浄を習慣にしているふきんはガラスジャーに収めて軽やかに。スパイスの瓶をまとめたシェーカーボックス、木べらを集めたフランスのアンティークジャーなど、雑多になりがちなものは素材や質感を揃え、大切に集めてきた道具を使って収納する。

コール&メイソンや市川孝のものをはじめ、用途別に揃えたすり鉢。
陽よけのアンティークポシャギが美しい窓辺。ふきんを煮沸洗浄する習慣は母の影響。木のまな板も風通しのよい場所に。
オーブンレンジの上のシェーカーボックスにはスパイスを。空になったら中身を入れ替え、手書きラベルを貼る。ハーブを干しているのはベルギーのアンティーク。

外食の多い環境で育ち、海外での暮らしや旅を通して触れた異文化の食卓が、国境にとらわれないいまの料理のベースになっている竹村。調理器具は増えがちだが、できるだけミニマルに抑えている。

「欲しいものができた時は、まず、いまある道具で代用できないか考えます。結局、使うものは限られている。数年出番のない道具は、感謝して潔く手放しています」

工夫や美意識の積み重ねが、料理する時間も楽しくなるキッチンを育てている。

作業台下の収納。穀物類や砂糖はル・パルフェやキルナーのガラス容器に保存。下段には発酵中の自家製調味料などが。

欠かせない私の七つ道具。

時間をかけて育てる愛着たっぷりの道具。

通称“成田パン”は展示会で10年以上前に購入。ほぼ毎日使い、鉄がいい感じに育ってきた。料理後そのままテーブルに出せる見栄えのよさ、両手付きの使い勝手のよさが魅力。(φ24×H3cm)¥33,000(受注生産で約5年待ち)/ギャラリー やいち
コロンビアのキッチンメーカーが作るトルティーヤプレス。テコの原理で、一瞬で生地を均等に伸ばす。トルティーヤだけでなく餃子の皮作りや、シュニッツェルなどを作る際に肉を薄く伸ばすのにも重宝。(φ20cm)¥8,250/スチール・ワン
縦長で深さがあるので米が十分に対流し、ふっくらおいしいご飯が炊き上がる。縁が高くなっているため吹きこぼれる心配もない。2合炊きのサイズ感がちょうどよく、コロンとしたフォルムも可愛い。(φ18×H18cm)¥44,000~/ギャラリー白田
毎日お湯を沸かす時に使用。銅が分厚くお湯が沸くのが早い。鍛金の槌目や佇まいも美しく、大切に使いたい一生もの(φ13×H21cm)。現在生産中止、現行品は銅湯沸かし1.8L(φ15×H17cm)¥59,400(受注生産で約1年待ち)/ギャラリー白田
金属加工品の一大産地、新潟県燕市で製造。厚手のステンレスと手にフィットする形でジャガイモをはじめ、なんでもつぶしやすい。継ぎ目のないデザインや使いやすく収納しやすいサイズ感も◎。(W4.7×D4.3×H16.5cm)¥748/新越ワークス
シリコン製で先端部分の3辺はそれぞれ形状や弾力が異なり、さまざまな用途に対応。拭い取ったり混ぜたり塗ったり掬ったりと使いやすいミニサイズ。2本持っているものの、もう1本追加購入を検討中。(W3×D17cm)¥1,210/貝印
1764年創業の京都のお箸専門店より。長さがあって、揚げ物の時に油から遠いので安心。八角形の持ち手は安定感がよく、桧素材で軽いため使いやすい。料理好きの人への京都土産としてもおすすめ。(約36cm)¥1,100/市原平兵衞商店

簡単定番菜

ミニ白菜のチヂミ。ミニ白菜は白い芯の部分に酵素塩をふり、水分が出てきたらキッチンペーパーで拭き取る。半日から1日干すとなおよい。3:7の割合の片栗粉と小麦粉を少量の水で溶いた衣に白菜をくぐらせ、太白ゴマ油をひいた両手パンで両面をカリッと焼き上げる。白菜の水分をしっかり抜くことと、まろやかな塩味の酵素塩がポイント。焼きたてを手で割きながら食べると、凝縮した白菜の旨味に感動。うつわは韓国のチヂミ用ザル。

問い合わせ先

市原平兵衞商店 https://ichiharaheibei.com/
貝印 お客様相談室 https://www.kai-group.com/support/
ギャラリー 白田 https://dokkatouyu.com/
ギャラリー やいち https://yabedesign.com/yaichi/
新越ワークス 東京営業所 03-3264-8312
スチール・ワン https://victoriacookware.jp/

 

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