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梅雨〜夏の【植物の夏越し】水やり・暑さ対策・風通しのポイントをおさえて、今年こそ植物を枯らさない!

  • 2026.6.11

梅雨〜夏の【植物の夏越し】水やり・暑さ対策・風通しのポイントをおさえて、今年こそ植物を枯らさない!

長雨や蒸れ、猛暑など植物にとっても厳しい季節がやってきます。せっかく育てた植物が元気をなくしてしまう前に、今できる準備を始めませんか? グリーンギャラリーガーデンズ堀田店長に梅雨を乗り切るアイディアを教えていただきました。

監修
堀田裕大さん

東京・八王子の園芸店「グリーンギャラリーガーデンズ」店長。草花などの仕入れも担当している。初心者でも簡単に作れる寄せ植えや、管理がラクな花苗選びの監修など園芸誌でも活躍中。

夏越しは「水やり」「暑さ対策」「風通し」がお世話のポイント

日本の梅雨と夏は、植物にとって一年で最も過酷な正念場。つい水をやりすぎて根腐れしてしまった、暑さで植物を枯らしてしまったという相談も多いです。この時期を乗り切るには環境の変化に合わせた適切な管理が欠かせません。とくにポイントとなるのは水やり、暑さ対策、風通しをよくすることです。

今回はそれぞれのライフスタイルや植物に合わせて取り入れやすい、梅雨、暑さの厳しい夏を乗り切るためのアイディアをご紹介します。少しの手間をかけることで、植物だけではなくお世話をする方も作業がぐっとラクになります。ぜひ試して、夏もガーデニングを楽しんでください。

梅雨対策

アイディア① 水やりのタイミングが一目でわかるチェッカーで水のあげすぎを防ぐ

梅雨は湿度が高いため、土の表面が乾いているように見えても土の中はまだ濡れていることがあります。土にさしておくだけで目視や指先では判断しにくい土の深部の乾湿ぐあいをモニターし、水やりに最適なタイミングを色で教えてくれる水やりチェッカーが便利。鉢植えでも花壇でも使用でき、長さもさまざまで植物をじゃましないデザインなのも使いやすい点です。

アイディア② 梅雨前の切り戻しで蒸れを防ぎ風通しをよくする

梅雨の最大の問題は、湿度による蒸れです。「せっかく育ったのにもったいない!」と感じるかもしれませんが茂りすぎた茎や葉を切り詰めることで、株全体の風通しを改善できます。葉同士が重なって湿気がたまると病気や虫が発生する原因にも。切り戻すことで空気が通り、清潔な状態が保てます。また、本格的な猛暑が来る前に一度ばっさり切ることで、開花に使っていたエネルギーを夏越しに回せるようになります。

アイディア③ バイオスティミュラントで植物の基礎体力を上げる

長雨で土の中が常に湿っていると、酸素不足で根がダメージを受けます。根が傷むと、栄養を吸い上げることができず、株全体が弱ってしまいます。バイオスティミュラント(BS・生物刺激剤)を使うことで根張りをよくし、吸収する力を促進させることで根腐れを予防します。また、梅雨明け後の猛暑に備えることもできます。植えかえのタイミングに使用すると、活着率の向上を促せます。

①バケツに水を張る

植えかえる植物が入るバケツを用意。苗の根がつかる程度の水を張る。

②既定量のBS剤を入れる

BS剤を説明書にある既定の量を入れて希釈する。

③根を浸す

苗をポットからはずしてBS剤を入れたバケツの水に10秒ほど浸す。しっかりしみこませるのがポイント。植えつけ後、根が張ったら定期的に希釈したBS剤を植物の周りにまいて施す。

アイディア④ フラワースタンドやポットフィートで通気性と排水性を確保

鉢底穴が地面に密着していると、水の逃げ場がなくなります。フラワースタンドやポットフィートを使い鉢を浮かせることで、鉢底の通気性・排水性を上げ、根腐れや病害虫予防になります。また、地熱が直接伝わるのを回避し、鉢内の温度上昇を抑えられるため暑い夏にもおすすめです。

接地面を少なくすることで水はけをよくするフラワースタンド。鉢を挟むマジックスタンドは固定され倒れにくいため、台風などの強風対策にもなり、風通しよく育てられる。

3点以上で支えて、鉢底と地面の間に空間をつくるポットフィート。シンプルなものから、動物などデザインが豊富でおしゃれな演出のアクセントに。

これもおすすめ! 大雨や浸水などの備えにも便利な「酸素剤」

浸水によって土中の酸素がなくなると、根は窒息状態になり根腐れの原因に。「酸素剤」を土に散布したり混ぜることで、水と反応して酸素を発生させ、根に酸素を供給します。水害時はまず可能な限り排水を行うことが大切ですが、そのうえで酸素剤を投入することで、植物の生存率を劇的に高めます。台風前など浸水が予想される前に、あらかじめ散布しておくのも効果的です。

オキソダッシュ1(タキイ種苗)

土壌の水分と反応してすぐに溶けるタイプ。1カ月間効果が持続し、約320ℓ/10kgの酸素を供給でき、粒状で散布しやすい。梅雨時期や水はけが悪い場所にもおすすめ。

SHOP DATA【グリーンギャラリーガーデンズ】

1300坪の敷地に花苗、植木、観葉植物をはじめ、世界中から取りそろえられた緑をすてきにコーディネートする植木鉢や雑貨などが並ぶ。産直の新鮮素材にこだわったマルシェやカフェも併設され、一日楽しめる。

住所 東京都八王子市松木15-3
Instagram @g.g.gardens
YouTube @グリーンギャラリーガーデンズ

撮影/柴田和宣 協力/グリーンギャラリーガーデンズ

※この記事は『園芸ガイド』2026年夏号の記事を、WEB用に再編集したものです。

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