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「お前の親でもあるんだから、よろしくな」と言う夫。「私の人生を」介護問題で突きつけた【妻の本音】

  • 2026.6.11

親の老いや介護の話は避けては通れませんが、夫婦でも意見が食い違うことはよくあるようです。特に「誰が主体となって動くのか」という認識にズレがあると、思わぬ不仲の原因になることも……。今回は、筆者の知人の体験談をお届けします。

画像: 「お前の親でもあるんだから、よろしくな」と言う夫。「私の人生を」介護問題で突きつけた【妻の本音】

夫の無邪気な一言

高齢の義両親の介護が現実味を帯び始めた頃のことです。
夫がさらっと口にした一言に、背筋がスーッと冷たくなりました。

「お前の親でもあるんだから、よろしくな!」

義両親は昔から私にも良くしてくれて、もちろん大切にしたい存在です。
でも、私にも仕事や趣味があります。
正直なところ、生活のすべてを介護に捧げる覚悟まではできていません。

何より、義両親にとって実の子である夫が介護をどこか他人事のように捉え、「よろしくな」なんて軽い言葉で私に丸投げしようとしている姿勢に強い憤りを感じました。

身代わりはできない

私は冷静に、でも断固として伝えました。

「あなたの実のご両親なんだから、あなたが主体で動いて。私はそれを支えることはできるけれど、私の人生を、あなたの身代わりにさせないで」

冷たい妻だと思われるかもしれませんが、そう言い切るしかありませんでした。

無理をして引き受け、いつか夫や義両親を憎んでしまう未来の方が、よっぽど不幸だと思ったのです。

無理をしない関係

夫は唖然としていました。
心のどこかで「どうせ妻がやってくれるだろう」「自分は手伝えばいい」と思っていたのでしょう。

それを私に「できない」と一刀両断にされ、ショックだったのだと思います。
しかし同時に、厳しい言葉が効いて、ようやく当事者意識が芽生えたようでした。

そこからは感情論ではなく、二人で具体的な計画を書き出していくことになりました。

家族だけで乗り切ろうとするのではなく、有料の介護サービスも利用すること。
それぞれの役割分担を細かく決めること。
自分の役割を代わってほしい時は、感謝を伝えて相談すること。

「夫婦なのに、まるで仕事みたい。ちょっと冷たすぎない?」と思う人もいるかもしれません。
でも、それが私たちの出した「家族が潰れないための正解」でした。

家族全員を守るために

無理に尽くして誰かが苦しい思いをするより、全員ができることを、できる範囲で。
自分たちで無理な部分は、お金を払ってプロにお願いする。

それは結果的に、義両親の尊厳を守り、家族の未来を守ることにも繋がっています。

私も、そして夫も「自分がやらないと」と背負い込む前に本音をぶつけ合い、役割を明確にすること。
それこそが、家族全員のために必要なのだと、今ははっきり思っています。

【体験者:50代・女性会社員、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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