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明るく挨拶するママが目障りで嫌味を言った私が、いつのまにか「挨拶警察」と呼ばれ孤立した話

  • 2026.6.9
ハウコレ

保育園の門の前では、いつも明るい挨拶の声が響いていました。声の主は、誰にでも笑顔で「おはようございます」と声をかける、あのママです。私はその屈託のなさがどうにも目障りで、いつしか彼女を一言で黙らせる方法ばかり考えるようになっていました。

あの屈託のなさが、目障りだった

あのママは、相手が誰であろうと分け隔てなく「おはようございます」「お疲れさまです」と声をかけて回っていました。まわりのママたちはそれを感じよく受け止め、彼女のまわりには自然と人が集まっていきます。私は、その光景がどうしても好きになれませんでした。誰にでもいい顔をして、いい人だと思われている。そんなふうに見えて仕方なかったのです。本当は私自身が、あの挨拶に応えるのが面倒だっただけなのかもしれません。それでも当時の私は、彼女の評判に水を差したくて仕方がありませんでした。

「挨拶されるの迷惑だと思ってる人いますよ笑」

そしてある日、人の集まる場で、私はわざと彼女に聞こえるように言いました。「挨拶されるの迷惑だと思ってる人いますよ笑」。自分が嫌だと思っているとは言いたくなくて、まるで大勢がそう感じているかのように、語尾に笑いを付け足したのです。誰かの名前を出したわけではありません。けれど私の視線も口ぶりも、その矛先が彼女に向いているのは明らかでした。これで少しは彼女の勢いも削げるだろう。そのときの私は、本気でそう思っていました。

「挨拶警察」と呼ばれたのは私だった

ところが、思惑は外れました。まわりのママたちは私に同調するどころか、気まずそうに目をそらしたのです。あのママはそれでも変わらず明るく挨拶を続け、以前にも増して多くの人に囲まれるようになりました。そして広まったのは、彼女ではなく、私の悪い評判のほうでした。あんな言い方をする人がいる、感じが悪い。いつのまにか私は陰で「挨拶警察」と呼ばれ、誰からも話しかけられなくなっていったのです。自業自得だと頭ではわかっていても、それを認めるのは、簡単なことではありませんでした。

そして...

あのママとは、それきり言葉を交わさないままになりました。ただ一度だけ、すれ違いざまに、私は彼女にだけ聞こえる声でこうつぶやいたのです。「あの言葉、あなたに言ったつもりじゃなかったんだけどね」。本当は、はっきり彼女に向けて言った言葉でした。それでも今さら本心は認められず、思いがけず出た言葉は、自分を少しでも軽く見せるための言い訳だったのです。謝るでも、引き止めるでもなく、私はただ体裁を取り繕うことしかできませんでした。手に入れたかった優位も、守りたかった居場所も、結局はこの手の中には残っていませんでした。

(30代女性・専業主婦)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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