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「何しに来たんですか?」産後数日の病室で菓子パンを食べ始めた義父母。気遣いのない時間に疲れた日

  • 2026.6.9
「何しに来たんですか?」産後数日の病室で菓子パンを食べ始めた義父母。気遣いのない時間に疲れた日

朝早くにぞろぞろやってきた一行

2人目を出産した翌々日の朝、面会開始の時間より少し早く、廊下からざわつく気配が近づいてきた。

スリッパの音と笑い声が個室の前で止まる。

ドアが開くと、夫を先頭に義父母と上の子の4人が並んで入ってきた。

全員の手には、紙袋やビニール袋がぶら下がっていた。

病院の向かいのスーパーで買ったらしい菓子パンの袋が、義母の腕でガサガサと音を立てている。

出産直後の身体で起き上がるのもまだしんどい時間帯だった。

個室には付き添い用の椅子が1脚しか置かれていない。それなのに4人で押しかけてくれば、当然座る場所が足りない。

義父母は迷いなく床にしゃがみ込んだ。ベッドの脇のクッションフロアにそのまま尻をつけ、上の子を膝に抱える義母の姿は、お見舞いというより親戚の集会だった。

床にしゃがんで菓子パンをむしゃむしゃ

しゃがんだ義父母は、抱えていた袋から菓子パンを取り出した。

なんの遠慮もなく封を開ける音が響く。義母はクリームパン、義父はメロンパン。

私のベッドの足元の床で、2人は並んで食べ始めた。

「何しに来たんですか?」

笑いを含めて聞いたつもりだったが、声は少しかすれた。

義母は口に頬張ったまま、ふふっと笑って首を傾げる。

返事はなかった。夫は気にする様子もなく、上の子に動画を見せて遊ばせていた。

1時間ほど居座って、ようやく義父母は立ち上がった。床に残ったパンくずを義母は気づかない様子で、紙袋ごと持ち去った。

看護師さんが顔を出した瞬間の、ぎょっとした表情を私は一生忘れない。新生児の顔を覗き込む時間より、菓子パンを食べていた時間のほうがはるかに長かった。

退院後の自宅にも繰り返された訪問

その数日後、退院した自宅にも義父母は朝早くからやってきた。

産後数日の身体で本音は寝ていたかったのに、玄関のチャイムは容赦なく鳴った。

授乳の合間に身支度を整える時間も、シャワーを浴びる余裕もないまま居間へ降りた。お昼が近づくと義母が口を開いた。

「お昼、何食べる?」

私は上の子と自分の分を用意してあると伝えた。すると義母は当然のように、買いに行くから、と立ち上がった。

家事の手も育児の手も差し出すことなく、結局夕方まで居座り続けた。ただ部屋の隅で雑誌をめくっているだけの時間が、産後の身体には何より重かった。

義父母にとっての孫見舞いは、私にとっての地獄だった。早く帰ってほしいと心の中で何度も叫んだ。あの病室の床と自宅のリビングで過ごした時間を思い出すたび、孫の顔を見に来る善意の裏側にある異常を、私は静かに胸に刻んだ。次に来ると言われた日付を、私はカレンダーから目を逸らしながら受け止めた。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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