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〈BARBER SAKOTA〉店主・迫田将輝に教わる、大人に必要な清潔感の作り方

  • 2026.6.9

年を重ねると、ちょっとした手抜かりが原因で“不潔”の烙印を押されてしまう。清潔な印象を保つためには、髪形や肌はどのように整えればよいのだろうか。〈BARBER SAKOTA〉の迫田将輝さんに話を聞いた。

photo: Taro Hirano / text: Keisuke Kagiwada

〈BARBER SAKOTA〉店主・迫田将輝、モデル・品川、下高井戸〈BARBER SAKOTA〉店内
BRUTUS

教えてくれた人・迫田将輝(〈BARBER SAKOTA〉店主)

さこた・まさき/東京都生まれ。2016年、下高井戸に〈BARBER SAKOTA〉、20年には経堂に〈CUT HOUSE KYODO〉をオープン。両店舗のオーナーでありながら下高井戸店に立つ。

“ちょうどいいナチュラル感”を目指す

「耳に髪がかからないこと、襟足をすっきりさせること。この2点を意識すれば、清潔感のある髪形は作れるのかなと思います」

そう語るのは、下高井戸で〈BARBER SAKOTA〉を営む迫田将輝さん。モデルを務めてくれた品川悠さんは、半年前に丸刈りにして以来、伸ばしっぱなしだったというが、そんな彼についても事情は同じ。まずはバリカンでサイドを刈り上げるところから。

「今回は大人っぽさもテーマとのことなので、人によっては“刈り上げなの?”と思う絶妙な仕上がりを目指します。こめかみの部分にのみフェードを作り、そこからは頭の形と今の髪の長さに合わせて、自然に柔らかくつなげていくような感じです。高い位置まで短くフェードすると、僕なんかもそうなんですが、キャップを被ったときに剃り上げているように見えてしまうんですよ。若ければそれもいいんですが、大人だったらこのくらいがいい塩梅だと思います」

「言語化が難しいんですが」と苦笑しながら繊細な技術を駆使する迫田さん。しかし、それ以上に念入りに調整していたのは襟足だ。

「襟足は短いから伸びるとすぐにわかります。だから、ここの処理が雑だと、散髪した瞬間はよくてもすぐに崩れてしまいます。頭の形に沿ってグラデーションになるよう丁寧に整えておけば、ある程度は清潔感がキープできます」

〈BARBER SAKOTA〉店主・迫田将輝
BRUTUS

その後、トップの毛先を少し整えカットは終了。続いてはシェービングだが、品川さんはもみあげまで続くヒゲの持ち主。その個性を生かしつつ、クリーンな印象を保つ秘訣はあるのだろうか。

「まずはヒゲの長さをシェーバーで揃えることでしょうかね。それだけで印象は変わります。品川くんの場合、もみあげとつながっているので、その接続部分が自然になるような長さで揃えました。あと、顎下から首にかけての部分に無精ヒゲがあるとやや不潔なので、そこはしっかり剃ってあげる」

モデル・品川
ヒゲはキワを整えることと長さを揃えることがポイント。自身も週1回、3mmで全体を剃っているそう。

オリジナルのバームがスモーキーな香りのワケ

眉毛に関してもうぶ毛を剃るくらいで、本来の形をいじらず自然に仕上げる迫田さん。シェービングを終え、手に取ったのは〈JPコロニア〉のスキンミルクだ。

「乳液の前に化粧水を使う人もいますが、個人的にはこれで事足りる気がします。肌が乾燥気味の人には、保湿効果もあるうちのオリジナルバーム《BBS products Balm》も塗ることも。やっぱり肌が潤ってた方が、クリーンな印象を与えやすいですから」

〈JPコロニア〉のスキンミルク、《BBSproducts Balm》のバーム、〈パナソニック〉のER‒GP86
オレンジの香りがする〈JPコロニア〉のスキンミルク。店内で購入できる《BBS products Balm》。迫田さん愛用のバリカンは〈パナソニック〉のER-GP86。

シャンプーを終えると、最後はスタイリングだ。この際、髪を乾かしすぎないのもポイントだ。

「完璧に乾かすとパサついちゃうので、10%くらいの水気を残し、まずはほんの少しのヘアオイルを全体に馴染ませてベースを作ります。ドライしたままだと、寝癖みたいな仕上がりになりかねないので。そのうえで、《BBS products Balm》で形を整える。

日本人は鉢が張りやすいので、もちろん切るときにも収まるようにはしていますが、セットの段階でしっかり押さえてあげると、よりきっちりした印象になります。今回、前髪は髪の流れに沿って流しました。やっぱりおでこが出ていると、清潔感が出ると思うので」

モデル・品川
モデルの品川さんは、大学院で映画を研究した後、現在は松原でコーヒーショップ〈品川や〉を営んでいる、異色の経歴の持ち主。
モデル・品川
迫田さんがこだわり抜いたサイドから襟足にかけてが、確かに美しい。

ところで《BBS products Balm》はほのかにスモーキーな香りが漂う。そこには清潔感に対するちょっとした思いがあるようだ。

「これは池尻にある〈under the sun〉と共同開発しました。男性って年を重ねると、体臭を気にしなきゃいけなくなってくるじゃないですか。ただ、僕もそうなんですが、香りが強くキツい香水には抵抗がある。“このくらいがちょうどいいかな?”って匂いを目指したところはあります」


Information

下高井戸〈BARBER SAKOTA〉店内
BRUTUS

BARBER SAKOTA

カルチャーを愛する人々が集う街の理髪店。バームのほかに、ヘアオイルやシャンプーなどのオリジナルプロダクトも購入可。

バーバーサコタ
住所:東京都世田谷区赤堤4-42-19 青山ビル1F
TEL:03-6379-1134
営:10時〜20時
休:不定休


profile

迫田将輝(〈BARBER SAKOTA〉店主)

さこた・まさき/東京都生まれ。2016年、下高井戸に〈BARBER SAKOTA〉、20年には経堂に〈CUT HOUSE KYODO〉をオープン。両店舗のオーナーでありながら下高井戸店に立つ。

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