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「『BLEACH』でいう『限定解除』をしちゃおうと…」推しへの愛を語るつづ井さんがキレキレダンスを披露!多幸感あふれる大盛況の“菓子まき会”ルポ

  • 2026.6.6

つづ井さんの新刊『とびだせ! つづ井さん3』には、「夏休みっぽいこと」を一日に集約させる「夏RTA(リアルタイムアタック)」のエピソードが描かれていますが、つづ井さんとゾフ田さんは去年「お正月RTA」をともにしたとのこと。仲良しゆえの爆笑トークと、イベントを盛大に締めくくる菓子まき会(!?)の様子をレポート!


つづ井さんがリミッターをはずした日

つづ井さんの新刊刊行記念イベントの様子。

つづ井 大人って遊べる時間が限られているから、一日しか遊べないならその日に全部詰め込もうっていう発想なんだよね。

ゾフ田 凧揚げした。お雑煮食べたよね。おしるこも。

つづ井 ゾフ田の家でこたつに入ってね。

ゾフ田 あと、書き初めだよ。

つづ井 ゾフ田は「転職」って書いて……みごとに転職して東京に引っ越してきてくれたんですよ。おかげでかなり遊びやすくなって都合がいい! ホントありがたい!

ゾフ田 つづ井は書き初めに「Aくん(某アイドルの名前)」って書いたんだよね。もっとAくんの話、しないの?

つづ井 え、えええ……。では最近のホットな話題として推しの話を。

なんともしおらしい調子のつづ井さんに、会場から温かな拍手が起きる。そういえば、つづ井さんは最新刊でも推しのことを「Aくん」と書き、所属グループも名前もあきらかにしていなかったのだが――。

イベントの告知ポスター。

つづ井 絵日記を読んでくださってるみなさんは知ってると思いますが、とても素敵な応援したい人ができて……元「●●●(某アイドルグループ名)」、現「▲▲▲(改名したグループ名)」のAくんに出会ってしまって。今まで推しの名前を公表していなかったんですけど。去年『anan』さんの取材を受けて「推すことについて」のインタビューをお受けしたんですね。それが、いざ雑誌が発売されてみたら、その号の表紙がAくんで。本当にこんな偶然ってあるのかなぁって……。

さらに大きな拍手を受け、つづ井さんの口調も自然と熱を帯びる。

つづ井 Aくんが単独で『anan』の表紙になったのは初で、その記念すべき号に私のインタビューが載っている。これはもう「共演できた」と言っても過言ではないのでは!?︎

照れながらもお得意の「論理の女」節がノッてきた!

つづ井 なので、この号が店頭にある1週間だけはもう『BLEACH』でいう「限定解除」をしちゃおうと。あ、「限定解除」っていうのは――オタクの早口で簡単に説明しますと制限された力を解放するっていう意味です。それで、1週間はAくんについてXで思い切り語っていいことにしようと。「つづ井が急におかしくなった」と思われたかもしれませんが(笑)。

大人の常識にとらわれない――それこそが輝きの元

つづ井さん。

気がつけばたちまち時間は過ぎ――あっという間にトーク終盤。締めの話題は「これからやりたいこと」だ。

つづ井 どんどんやっていきたいのは裸足で歩くこと。

ゾフ田 裸足? どこを歩くの?

つづ井 それが大事で。アスファルトじゃなくて、芝生とか土とか、自然の上を歩くのがいいんやって。満島(みつしま)ひかりもやってるんやって。

ゾフ田 砂浜とかどう?

つづ井 それいい! 海に行って。

ゾフ田 ビーチボールする?

つづ井 する! 待って、あれやりたい。ビーチフラッグス! 絶対勝つ!

いろんな形で「対決」を繰り広げてきたつづ井さんらしい言葉に場内が沸く。これはこれまで以上に激しい勝負になりそうだ。

『とびだせ! つづ井さん3』。

つづ井 私たちの幼なじみでりほちゃんっていうすごく足速い子がいて。私、一昨年りほちゃんと歩いてて「ちょっと競走しよ」って言ってね。「ヨーイドン」で本気で走ってさ、生まれて初めてりほちゃんに勝ったんだよ。大人になってもこういうことできるんだ。足速くなったんだって。

ゾフ田 りほちゃんが遅くなったんじゃん?

つづ井 いや、私が速くなったんだって(笑)。だからこういうの、どんどんやっていきたいですよ。

ゾフ田 勝負をね。よし、また体育館借りよう。

つづ井さん、ゾフ田さん。

なんとも自然体で元気な2人のやりとりは「大人」の常識に風穴を開けるようで爽快きわまりないのだった。

ここでトークは終了。いったん休憩時間に入るのだが、ここにもつづ井さんならではの趣向が仕込まれている。お客さん方にもリラックスしていただくため、という狙いで「みんなでラジオ体操をやる」ことになっているのだ。

「ラジオ体操第一っ!」という明朗な声とともにあの音楽が流れ、全員がラジオ体操開始。

いやぁ、ちゃんと覚えているものですねぇ。壇上のつづ井さんとゾフ田さんのフォームを眺めつつ、お客さん方も本気のラジオ体操。この程度で照れていたらつづ井ワールドの一員にはなれない! やってみれば気分がよく、胸の中を懐かしい風が吹くようだ。

サプライズからの菓子まき会

つづ井さん、ゾフ田さん。

休憩時間が終わり、つつがなくエンディングを迎えるはずが、ここで予想外のサプライズが展開。さすがは「ファンサ」を知りつくしているつづ井さん。

ステージに登場したのは――さきほど話題にのぼったカイリキーの仮装をしたつづ井さん。

「わたしの一番かわいいところ」(FRUITS ZIPPER)の曲に乗り、キレキレダンスを披露。あっけにとられつつお客さん方は大喜びで、瞬時に手拍子がわき起こる。

それにしてもつづ井さん自作のカイリキーの着ぐるみの完成度の高いこと。激しく踊るほどにフェイクの腕がプラプラ弾むのが映えまくりだ。

そして――今度こそ本日のハイライト「菓子まき会」に突入。

再び犬の着ぐるみに着替えたつづ井さん、ゾフ田さんは赤のハッピをまとったお祭りモード。抱えた大きなカゴには個包装のお菓子がいっぱいだ。

ゾフ田さん。

ここでは「厄年」は関係なく「幸せをお持ち帰りいただく」ということで――つづ井さんもゾフ田さんも場内を歩き回り、パーッと盛大にお菓子をまきまくる。

みんな楽しげな歓声を上げ、お菓子を空中キャッチ! 普通にお菓子を手渡すのではなく、「まく」からこそ得られる幸せがあるものですねぇ。

この後は参加者が一人ずつ壇上に上がり、つづ井さんとゾフ田さんと対面しての特典カードお渡し会。トークからサプライズのダンス、菓子まき会へとヒートアップした場内は得も言われぬ多幸感に満ちていたのである。

盛大にまかれたお菓子。

★おまけ★

ちなみに会場では、アニメイトで販売される「つづ井さん」グッズのサンプルが展示されていた。マステやキーホルダー、ポーチなどの定番的グッズに加え、首がゆらゆら揺れる牛の張子人形や「『ない話』作成ノート」といったラインナップが秀逸だった。

「つづ井さん」グッズのサンプル。

つづ井

元気で楽しそうな姿が評判を呼んでいる。2014年10月からTwitter(現・X)で公開を始めた絵日記が話題を集める。2017年、デビュー作『腐女子のつづ井さん』が「第20回文化庁メディア芸術祭」推薦作品に選出。2019年『裸一貫!つづ井さん』が「第3回マンガ新聞大賞」大賞受賞。X:@wacchoichoi

ゾフ田

オタクで凝り性な成人女性。クールな知性担当かと思いきや、お酒を飲むと踊っちゃうといった一面もある。名前のイントネーションは「お札」と同じ。

文=粟生こずえ
写真=佐藤 亘

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