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「落語って楽しいなという気持ちが芽生えてきて」TVアニメ『あかね噺』桜咲朱音役・永瀬アンナインタビュー

  • 2026.6.5
【写真・画像】「落語って楽しいなという気持ちが芽生えてきて」TVアニメ『あかね噺』桜咲朱音役・永瀬アンナインタビュー 1枚目
ABEMA TIMES

4月より放送中のTVアニメ『あかね噺』にて、主人公・桜咲朱音を演じている声優の永瀬アンナ。演技力に注目が集まる若手女性声優の永瀬だが、本作では朱音役を通じて落語の表現にも挑むことになる。放送の1年以上前から行われていたという落語の稽古にて、前向きに取り組む姿がYouTube上のメイキング動画でも公開されている。

【写真】インタビュー時の永瀬アンナ

実際にどのようなアプローチで朱音というキャラクターの人物像を捉えて、落語に挑戦していったのか。インタビューにて話を伺った。

——朱音は落語がまったくできない状態ではなく、ある程度うまい状態から着実に成長していくさまが物語として丁寧に描かれていきますよね。これを学んだから落語に反映されてうまくなったということがちゃんと視聴者にも説明される上に、見せ方もうまくて納得感がある。第1話で志ん太が破門になってしまうという展開も含めて、非常に良くできていると思いました。

永瀬:そうなんですよね。朱音に関してはなぜ落語家を志し、阿良川一生に認めさせてやるんだと思っているのかというと、それはおっ父(阿良川志ん太)が全部起点になっていて。朱音はおっ父の落語が好きで、そんなおっ父が(一生によって)否定されたということが根底にあると思います。

すべてにおいてポジティブに落語をやっているのかというとそうではなくて、復讐心だったり一生師匠に対する虎視眈々とした心構えがあったりするなかで、落語をやっている部分があるんですよね。

【写真・画像】「落語って楽しいなという気持ちが芽生えてきて」TVアニメ『あかね噺』桜咲朱音役・永瀬アンナインタビュー 2枚目
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——朱音の落語に対する原動力に、志ん太の存在があるのは間違いないですよね。

永瀬:たとえば、(高良木)ひかるみたいに演者としての自分の力を試すためとか、そういう想いが今のところないんですよ。何かを並行して一緒にやろうと思っているのではなく、落語しか見えていないんですよね。

最初はまわりがあまり見えていなくて、そんな朱音が兄弟子たちやライバルと出会っていくなかで、こんな見方があったんだとか、こんなやり方があるんだという発見がどんどん重なっていくと思うんです。

——そんな朱音役を演じて落語も披露していく上で、どのようなアプローチをされていったのでしょうか?

永瀬:落語に関して言えば、うまくやるということよりも、自分が素直にやってみて監督や(落語監修の林家)木久彦師匠たちがどう捉えてくれるか。そこからディスカッションを丁寧にやっていこうと思っていましたし、自分が素直に稽古してきたものをいったん出してみるというやり方で収録させていただきました。

【写真・画像】「落語って楽しいなという気持ちが芽生えてきて」TVアニメ『あかね噺』桜咲朱音役・永瀬アンナインタビュー 3枚目
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——YouTube上で公開されているメイキング動画でも、木久彦師匠に規定のスケジュールよりも早く見せられるなら見せたいとおっしゃっていたのが印象的でした。

永瀬:お稽古が始まったときは、座長(=主役を担当する役者)で、かつ落語が上手な役だから「頑張らなくちゃ!」という焦りが本当に半端なかったのですが、しばらくお稽古をやっていくと、その焦りがなくなってきたと言いますか、そんなことよりも「落語って楽しいな」という気持ちが芽生えてきて、朱音の気持ちとだんだんリンクしているなと感じてきたんです。

それが(視聴者にとって)アニメではどう映っているかはわからないのですが、長い期間を経てやってこられてよかったという想いがあります。

——落語シーンの収録の際は、実際の高座のように座って収録するか通常のアフレコ同様に立って収録するかを選べたとお聞きしたのですが、永瀬さんは座って収録されていたのですよね。

永瀬:私は落語の所作にだいぶ馴染んでいたので、座りのほうがやりやすいかもですと言って、座りでやりました。(阿良川志ん太役の)福山さんは立って収録したいとおっしゃっていて、(練磨家からし役の)江口さんも立ちで収録されていたみたいです。

【写真・画像】「落語って楽しいなという気持ちが芽生えてきて」TVアニメ『あかね噺』桜咲朱音役・永瀬アンナインタビュー 4枚目
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——落語シーンの収録においては、朱音として演じながら落語を披露したというアプローチなのでしょうか。それとも永瀬さんご自身が解釈した落語だったのでしょうか?

永瀬:私はいったん自分自身で思ったことをやってみて、そこからディレクションいただいたものと朱音らしさを一緒に混ぜていきながらやるというアプローチでした。

一方で、福山さんが立って収録をされたことも、声優としてのアプローチ(通常のアフレコと同じように収録すること)を大切にされているということでした。人によってアプローチは全然違うかもしれません。

——志ん太が第1話で披露した「芝浜」は『あかね噺』という物語の開幕を担う落語になるわけですからね。役者さんの数がいればそれだけの落語へのアプローチがありそうです。

永瀬:同じ「芝浜」だったとしても、全然違いますからね。

【写真・画像】「落語って楽しいなという気持ちが芽生えてきて」TVアニメ『あかね噺』桜咲朱音役・永瀬アンナインタビュー 5枚目
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——確かに「芝浜」はひかるも披露するので、その違いをアニメの物語としても落語としても楽しめそうです。ちなみに、落語は口伝で師匠から教わっていくわけですが、稽古・練習をしていくうえで、発見できたことはありますか?

永瀬:稽古を経て思ったのは、原作でも書かれていたことなのですが、やっぱり自分が心の底から納得したものや腹に入ったものからしか本物は出て来ないんだなということですね。自分がなんかこれ変だな、理解できなくて納得できないなと思ったものだと、嘘っぱちのものが出てきてしまっている気がしていて。

だからこそ自分は落語のことを理解したいと思いましたし、朱音のことを人間の底から知って納得してお芝居に出力したいなということは、稽古を経て思ったことではありました。

【写真・画像】「落語って楽しいなという気持ちが芽生えてきて」TVアニメ『あかね噺』桜咲朱音役・永瀬アンナインタビュー 6枚目
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落語の楽しさに気づいた永瀬が、どのように朱音を演じて、ともに成長していくのか。これから紡がれる物語で、実際の目で確かめてみてほしい。

取材・撮影・テキスト/kato
(C)末永裕樹・馬上鷹将/集英社・「あかね噺」製作委員会

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