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【ホラー】「壁の“顔”…近づいてくるんだが?」郵便配達中に見つけた壁の“シミ”が動く!?玄関前まで来たあとの悲劇!!【作者に聞く】

  • 2026.6.4

郵便配達員たちは毎日、町の隅々まで郵便物を配達して回っている。そんな現役の郵便局員が、実際に経験した不思議な話や怖い話を漫画化したのが『郵便屋が集めた奇談』である。今回紹介する話は、F支店に勤める配達員・Iさんが配達先で出合った奇妙な“シミ”にまつわる恐怖体験である。

壁に浮かび上がった「人の顔」が怖すぎる! 送達ねこ(@jinjanosandou)
壁に浮かび上がった「人の顔」が怖すぎる! 送達ねこ(@jinjanosandou)

Iさんの配達先には、少し入り組んだ路地の先に家があった。バイクでは入れないため、配達時はバイクを降りて玄関まで徒歩で歩いていく。その家には寝たきりのおばあさんとその家族が暮らしており、呼び鈴に反応がない場合は“家族の留守”ということで不在票を切っていた。ある日、路地の壁に人の顔のようなシミがあることに気づいたIさん。「前からあったっけ?」と食い入るように見つめてみた。…というのも、その顔のようなシミが妙にリアルで気持ちが悪く、自然現象でできるシミには思えなかったからだ。

細い路地の奥に、配達先はあった 送達ねこ(@jinjanosandou)
細い路地の奥に、配達先はあった 送達ねこ(@jinjanosandou)

さらに気味が悪いことに、翌日「壁の顔」は“移動”していた!!そしてさらに翌日、「壁の顔」は明らかに移動をし、玄関前まできていた…!!このあと、この家の奥さんと郵便局員を巻き込んでちょっとした騒動が起き、この家の玄関には「忌中」の札がかけられることになるのだが、一体何が起こったのか!?

この漫画の作者は、現役の郵便局員である送達ねこ(@jinjanosandou)さん。同僚たちが体験した話を漫画化していくうちに、送達ねこさんのもとには他局からも体験談が届くようになっていった。本作『壁貌』について送達ねこさんに詳しく話を伺ってみた。

移動してるのか? 送達ねこ(@jinjanosandou)
移動してるのか? 送達ねこ(@jinjanosandou)

――目を離した一瞬のすきに顔が消えていた場面にゾッとしました。壁のシミや木目などが顔のように見えることはあっても、一瞬で消えてしまうことはないので変ですよね?

ゾッとしますよね。直後にこのお宅でご不幸があったといいますから、家族の「死」を知らせる前兆のような何かだったのか…。

――Iさんは結局「腑に落ちる答え」を見つけられなかったとのことですが、送達ねこさんはこの「壁の顔」についてどう考えられますか?

たとえば、さまざまな国で語り継がれている伝承の中に、人の死に関わり死者の魂を導く「死神」というものがありますが、もしかしたらこの事件のような不思議なことが昔にも各地であって、伝え聞いた人々は“この世でははかり知れない存在がある”と考えを巡らせてきたのかもしれません。ただ、Iさんの言うとおり、本当に腑に落ちない気味の悪い出来事なので「壁の顔」がなんだったのか、想像することはできても、正体を言いきるのは難しいと思います。

――この事件以降、Iさんは路地で壁を見てしまう癖がついてしまったとのこと。細い路地に限らず、どんな気味の悪い道でも配達して回っている配達員さんたちには頭が下がります!

ありがとうございます。奇妙な現象に遭った配達員は、しばらくはその記憶にとらわれるようです。でもおっしゃるように、どんなに気味が悪い道でも配達があれば通りますし、配達員にとっては「時間指定に間に合わない」とか、配達上のトラブルのほうが圧倒的に怖いので…。Iさんが路地で壁を見てしまう癖がついたのも怪異に恐れをなしたというよりは、ひとつに「大切な郵便を預かっているので、前にもまして周囲に気を配ろう」という職業意識の現れかもしれません。

「顔」が消えたのは一瞬の出来事だった。このあと、悲鳴が! 送達ねこ(@jinjanosandou)
「顔」が消えたのは一瞬の出来事だった。このあと、悲鳴が! 送達ねこ(@jinjanosandou)

「郵便屋が集めた奇談」は、読者から「こういう不思議で怖い話って好き」「けっこう背筋がゾクッとしたけど、めちゃくちゃおもしろい…!」と好評だ。日本のどこかの町でひっそりと起こっている“怪異”を覗き見してみよう。

取材協力:送達ねこ(@jinjanosandou)

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