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「神のみぞ知る」——W杯もブンデス残留も失った藤田譲瑠チマが父の血を証明する場所

  • 2026.6.4

ナイジェリア系日本人MFの藤田譲瑠チマ(FCザンクト・パウリ)が、2026年の夏に二重の試練に直面している。W杯代表落選の数日後、最終節のヴォルフスブルク戦に3-1で敗れ、ザンクト・パウリのブンデスリーガ降格が確定。遠藤航の後継者と目されながら代表から外れ、所属クラブも2部降格という事態に、ナイジェリアのサッカー専門メディア『Soccernet.ng』は「24歳のキャリアで最も厳しい時期になった」と伝えた。

あの一撃が入れば歴史は変わっていた

同記事によると、最終節のヴォルフスブルク戦でスコアがまだ0-0だった前半22分、藤田は遠距離からシュートを放ちクロスバーを直撃。もしあの一撃が入っていれば降格争いの行方は変わっていたかもしれないと同記事は指摘した。結果としてヴォルフスブルクが逆転し3-1で勝利。藤田は今季ブンデスリーガで32試合(31試合先発)に出場し、1ゴール3アシストを記録。チーム随一の運動量を誇り、クラブの最も信頼できる選手の一人として評価された。

藤田譲瑠チマを狙う2クラブの思惑

ナイジェリア人の父と日本人の母のもとに生まれた藤田は、中間名『チマ』がイグボ語で『神は知っている』を意味すると明かしており、「父のおかげでフィジカルの強さと粘り強さがある」と自身のルーツに誇りを持って語ってきた。そのハイブリッドな強さを武器にブンデスリーガで存在感を示した藤田だったが、日本代表の森保一監督は藤田を26人の最終メンバーに選ぶことはなかった。背景には、遠藤航の復帰や田中碧、鎌田大地ら実績のある選手の存在があるのは間違いないだろう。

同記事によると、ザンクト・パウリへの移籍金は約350万ユーロ(約6億円)だったが、今季のブンデスリーガでの活躍を経て市場価値は1000万ユーロ(約17億円)に上昇している。イタリアのウディネーゼが関心を示しているほか、VfBシュトゥットガルトも注目しているとされる。日本代表に再び加わるためにも、トップリーグでのプレー継続が鍵となりそうだ。

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