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身近な1枚から変化を。ファッションの未来を考える無地Tシャツ10選

  • 2026.6.1
Hearst Owned

サステナビリティへのアクションと聞くと少し身構えてしまうかもしれないけれど、私たちが大好きな「ファッションのお買い物」も、未来を変える行動のひとつ。共感できる商品や企業にお金を使うことは、支持を表明する大事な手段。

その出発点としてぴったりなのが、ワードローブに欠かせない無地Tシャツ。毎日のように肌に触れる身近な存在だからこそ、「生産背景まで愛せるか」という視点で選ぶことには大きな意味がある。

ここでは、地球や社会が抱える課題に関心を持つファッションラバーにおすすめしたい、無地Tシャツ10選をご紹介。循環型の消費を目指すブランドや、大量廃棄の問題に取り組むブランド、1着の寿命の長さを追求するブランドなど、そのアプローチはさまざま。デザインはもちろん、ストーリーまで愛すことができる1枚を見つけて。

CFCL

CFCL

無駄の出にくい製法から生まれた美人シルエット

日本のアパレル企業として初めてB Corp認証を取得したCFCL。定番モックネックTには、ブランドのアイコニックな技術「3Dコンピューター・ニッティング」を活用。これは1本の編み糸から1着の服を丸ごと編み上げる方法で、美シルエットと快適な着心地を叶えつつ、生産における残糸も出にくいのが特徴。

商品タグには使用されている再生素材の割合を明示し、一部のアイテムは公式サイトで1着あたりの温室効果ガス排出量(CO2換算)を確認できるようになっているなど、生産背景を身近に感じられる購入体験を提供している。

また、2025年からは、着用しなくなったCFCLのアイテムを回収し、補修・クリーニングを行い再流通させる、ブランド独自のサービス“Next Loop”もローンチ。ファッション業界が抱える廃棄問題の解決にも取り組んでいる。

PORTRAIT SHORT SLEEVE TOP ¥29,700

問い合わせ先/シーエフシーエル press@cfcl.jp

Syncs

シンクス(Syncs)

役目を終えたあとは、野菜を育てる土壌に

「いずれ手を離れていくものとしてあらかじめ設計する」ことをコンセプトにするブランドがシンクス。役目を終えた服が、最終的には糸1本に至るまで土に還ることを目指し、天然素材100%&化学的な染色を施さないアイテムを展開している。

通常の購入方法とは別に、商品利用後に返却する「循環購入」を選べることも特徴のひとつ。戻ってきた商品は、シンクスによって修復・再利用。それでも着られなくなったものは、野菜などを育てる自社管理農園にて土に還される。

GOTS認証取得のオーガニックコットンで作られたリブTシャツは伸縮性があり、心地よく体にフィット。薄すぎず厚すぎない素材感で、毎日でも着たくなるはず。ポスト投函で簡単に梱包を返却することができる、「ごみゼロ梱包」で届けてくれるのもポイント。

MicroRib T-Shirts ¥12,930(循環購入) ¥19,395(通常購入)

問い合わせ先/シンクスデザイン tel. 03-4500-7196

Patagonia

パタゴニア(Patagonia)

30年以上オーガニックコットンと向き合い続けるパイオニア的存在

農薬を用いたコットン栽培が地球環境や生産者の健康に及ぼす影響に着目し、1990年代からいち早くこの課題に挑んできたのがパタゴニア。1996年以降、ブランドが採用するすべてのバージン・コットンを、合成肥料や農薬に頼らないオーガニック農法によるものへと完全に切り替えている。

こちらはそんなブランドの哲学を引き継ぐ、オーガニックコットン100%で仕立てられたTシャツ。テキサス・オーガニックコットン・マーケティング・コープの会員農場から供給された米国産コットンを使い、工場の従業員にプレミアム賃金が直接支払われるフェアトレード・サーティファイドの工場で縫製されている。

リラックス感のあるボクシーフィットで、カラーは3色展開。なかでも“Undyed Natural”のタイプは染料を使用していないため、コットン繊維の自然な風合いが楽しめる。

ウィメンズ・デイリー・イージーカット・Tシャツ ¥6,930

問い合わせ先/パタゴニア日本支社 カスタマーサービス tel. 0800-8887-447

ELLE SHOP

エブール(ebure)

オーガニックコットン移行の“ジレンマ解決”に貢献

オーガニックコットン切り替えへの重要性が叫ばれる一方、認証取得へのハードルから、移行したくてもなかなか踏み切れない綿花農家が多いのも事実。そんな農家を後押しする存在として注目されているのが、「コットン・イン・コンバージョン(移行期間中のコットン)」。これは、オーガニック栽培へと切り替え途中のコットンを、オーガニックコットンと同等の価格で買い取る取り組み。収入が不安定になりがちな移行期間の農家を支援し、オーガニックへの参入を促している。

今回、エブールのTシャツに採用されたのは、日本の繊維専門商社スタイレム瀧定大阪が立ち上げたプロジェクト、ORGANIC FIELD®(オーガニックフィールド)のコットン・イン・コンバージョン。同プロジェクトでは、コットンの生産量が世界で最も多いインドの農家と提携し、オーガニック認証取得を後押ししている。

もちろん、オーガニックに切り替え途中というだけで、コットンの品質や風合いは遜色なし。スムースな肌触りが楽しめると同時に、ヘムに施されたレースが、カジュアルになりがちな夏ファッションをエレガントに昇華してくれる。

インコンバージョンレース デザインヘムカットソー ¥20,900

takes.

テイクス(takes.)

生命力豊かな“竹”が、優しい着心地のTシャツに

圧倒的な成長スピードの速さから、ここ数年資源効率の良い素材として再評価されているのが竹。化学肥料や農薬を使わなくてもじゅうぶん育ち、収穫後も一部が残っていれば、苗や種を植えなくても再生する生命力を持っている。

テイクスが用いるのは、そんな竹を使った生地“TAKEFU”。これは、竹が持つ抗菌作用を生かし、もともと医療用ガーゼとして開発されたもの。服に使う際は、着心地や耐久性を高めるためにコットンと組み合わせ、型崩れしにくく、風合いのある軽い生地に仕立てている。着終わったあとは土に還ることを目指し、縫い糸には扱いやすいスパン糸やポリエステル糸ではなく、綿糸を採用しているのも特徴のひとつ。

コットンだけでは得られない独特な着心地にはファンも多く、入荷後すぐ売り切れてしまうこともあるそう。夏にはひんやりとした接触冷感を発揮するほか、竹の持つ天然の消臭・抗菌性により、日々の不快感も忘れられるはず。

Women's Tee ¥12,100

問い合わせ先/シンゾーン 表参道本店 tel. 070-1389-5295

0 stock tokyo

ゼロストックトウキョウ(0 STOCK TOKYO)

“待つこと”が変える、ファッション業界の構造

国内だけでも年間およそ100万トンの衣服が処分されているといわれるなか、「余剰在庫による大量廃棄をなくす」ことを目指し、完全受注制をとるのがゼロストックトウキョウ。

特筆すべきは、その生産タイミングを工場に一任しているという点。労働過多に陥る繁忙期がある一方で、閑散期には縫製工員の雇用維持すら難しくなる、というアパレル製造業が抱えるいびつな構造に一石を投じている。そのため、オーダーから届くまで半年以上かかる場合もあるけれど、閑散期に生産することでコストをおさえ、上質な製品を適正な価格で提供することができるのだそう。

また、“長く着られる1着”にするための工夫もポイント。たとえばTシャツの襟は専用のリブパーツとして別工程で編み立てることで、洗濯を繰り返しても首元の美しいラインを保ちやすい仕様になっている。

オーダーのタイミングは年1~2回。公式サイトやインスタグラムなどで告知しているので、逃さないよう要チェック。

17HOURS SHORT SLEEVED TOPS ¥17,000

問い合わせ先/ゼロストックトウキョウ support@zerostocktokyo.com

ARMI

アーミィ(armi)

種まきから自社で見守った、希少な国産コットンを使用

アーミィは、“モノの背景”に向き合う日本発ブランド。ほぼ100%海外産コットンに依存する国内の現状に変化を生むべく、かつて国産綿の生産が盛んだった兵庫県加古川市の畑で、綿花の種まきから自社で行うプロジェクト「SEED CYCLE」を展開している。

プロジェクトに参加する綿花農家には、育てたコットンを市場価格の約8倍(※)の取引条件で100%買取保証をするほか、製品収益の一部を還元。また、収穫は就労継続支援B型事業所へ業務委託をし、農福連携を行っている。同時に、神奈川県横浜市でもコットン栽培を行い、子どもたちが生産背景に触れることができるカリキュラムも行う。

そんな貴重な国産コットンを使って作られたのが、こちらの1枚。肉厚でありながら、空気を含んだ柔らかな風合いが楽しめる。

アーミィでは製品のリペアや染めなおしにも対応しており、長く着続けるためのサポートも充実。現在は、役割を終えた「SEED CYCLE」シリーズの衣服をコンポスト化する、完全な循環の仕組みの構築も進めている。

SEED CYCLE FLAT-SEAM TEE ¥17,380

問い合わせ先/armi tokyo tel. 0467-81-3325

※ Trading Economics 2026年5月18日現在

Ecoalf

エコアルフ(ECOALF)

国内で回収されたペットボトルを製品化! 再生素材100%の日本限定Tシャツ

ヨーロッパ発のエコアルフは、すべてのアイテムを再生素材や天然素材で製造することを掲げるブランド。そんな同社が以前から取り組むのが、Upcycling The Oceans(アップサイクリング・ジ・オーシャンズ)、通称「UTO」というプロジェクト。これは漁師が引き上げた海洋プラスチックゴミを回収・分別・再生し、製品として新たな命を与える試み。

こちらはUTOプロジェクトの日本バージョンとして、国内のクリーンアップ活動や店舗・イベントなどで集めたペットボトルを原料にした、再生ポリエステル100%のTシャツ。回収のみならず、再生や製品化までもすべてエコアルフ ジャパン独自のルートで行った、日本限定のアイテムとなっている。

まるでコットンのようなナチュラルな表情と、心地よい滑らかなソフトタッチは、もともとペットボトルだったことを忘れてしまうほど。ユニセックスなので、パートナーとのシェアづかいも◎

UTO JAPAN Tシャツ ¥6,930

問い合わせ先/ECOALF ニュウマン高輪 tel. 03-6277-3417

Shinzone

シンゾーン(Shinzone)

日本の“もったいない精神”が生んだ、独特の表情

シンゾーンから登場したのは、糸を製造する過程でこぼれ落ちてしまう“落ち綿”を再利用した、天竺Tシャツ。落ち綿は通常は糸にならない短い繊維ながら、職人の目利きによるブレンドと時間をかけた丁寧な紡績によって、自然なゆらぎやふくらみのある糸へと変身。Tシャツの柔らかな肌触りとヴィンテージライクなムラのある表情を叶えている。

実はこうした落ち綿の再利用は今に始まったことではなく、50年ほど前から続けられている、伝統技術ともいえるもの。そんな日本のもったいない精神が、再びサステナビリティの観点から注目を浴びている。

ソフトな生地感だけでなく、脇に縫い目がない丸胴仕様なので、ボディにフィットする着心地の良さも魅力。着丈が長めにとられたデザインで、インナーづかいにもぴったりの1着。

CREW NECK T-SHIRT ¥7,480

問い合わせ先/シンゾーン 表参道本店 tel. 070-1389-5295

無印良品

無印良品

染めなおすことで古着に新たな命を与える

お馴染み無印良品が2015年からスタートさせている、商品のリユース・アップサイクルの取り組みがReMUJI(リムジ)。その一環として人気を集める商品のひとつが、”染めなおした服”。店舗などで回収した無印良品の服から、まだ着ることのできるものを選別、染めなおしたのちに、一部の店舗限定で販売を行っている。

その魅力は、1点ごとにサイズやデザイン、色合いの表情が異なるという一期一会の楽しさ。ラインナップもTシャツに留まらず、シャツやボトムスまで幅広く展開されているので、まるで宝探しのような感覚で服選びができる。

以前はネイビーや黒などダークカラーが中心だったけれど、最近は廃棄される玉ねぎの皮や菊の茎を染料の一部として使用した、ナチュラルで明るいカラーも登場中。気になる人は店頭でチェックしてみて。

染めなおした服 Tシャツ ¥990(一部店舗限定)

問い合わせ先/無印良品 銀座 tel. 03-3538-1311

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