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【50代の奈良旅】話題沸騰!「奈良監獄ミュージアムby星野リゾート」がアツい!

  • 2026.5.30

こんにちは、奈良在住の編集者・ふなつあさこです。

「旧奈良監獄が星のやになるらしい」と数年前から注目されてきたなか、ホテルに先駆けて、この春ついに「奈良監獄ミュージアム」がオープン!

近代化を目指す明治政府が、国の威信をかけて建設した赤れんが造りの西洋建築は、訪れたら驚くこと間違いなしのスケールの大きさです。

重要文化財に指定されている旧奈良監獄の保存・活用を目的として、今までにない体験ができる「奈良監獄ミュージアム」の魅力をご紹介します!

奈良監獄ミュージアム by 星野リゾート
・住所/奈良市般若寺町18
・営業時間/9:00~17:00(最終入館 16:00)
・休日/なし
*事前予約を推奨(公式サイト予約ページより予約してください)
・料金/【大人】日本在住者¥2,500、奈良県在住者¥2,000、海外在住者¥3,500
【大学生・高校生】¥1,500 【小・中学生】¥700 【未就学児】無料 ※ 入館時、居住地の確認できるものを確認する場合があります
【障がい者手帳をお持ちの方と介助者1名まで】 各¥700 ※ 障がい者手帳をお持ちの方は、入館時に窓口で提示してください
・アクセス/【直通バス】JR奈良駅・西口11番、 近鉄奈良駅・2番より「奈良監獄ミュージアム前」下車徒歩1分
【路線バス】JR・近鉄 奈良駅より青山住宅行き又は州見台行きバス「般若寺町」下車 徒歩3分

入館券は連日完売!“美しき監獄からの問いかけ”

画像提供:奈良監獄ミュージアム by 星野リゾート

ミュージアムのエントランスは、「奈良監獄ミュージアム前」のバス停を降りてすぐの場所にあります。

館内は、保存棟(第三寮)とA〜C棟の3棟から成る展示エリアが、ミュージアムとして一般公開されています。

明治41年(1908)に誕生した旧奈良監獄。設計は、日本近代建築の父・辰野金吾のもとで学んだ山下啓次郎氏によるものです。

その美しさは、“監獄”のイメージとは結びつかないほど。

入館券はあらかじめオンラインで購入しておくのがスムーズ。当日は、スマホに表示した二次元コードで入館するシステムです。

現在は連日事前予約で完売しているので、早めのご予約を。ちなみに、奈良県民向けの優待券もあります!

罰する場所から更生を目指す場に

エントランスを進むと、ビュースポット設けられていて、旧奈良監獄の建築を見渡すことができます。

画像提供:奈良監獄ミュージアム by 星野リゾート

欧米の監獄に倣い「ハヴィランド・システム」とういう様式で建てられている旧奈良監獄。

中央看守所を中心に、5つの収容棟が放射状に伸びているのですが、地上からはちょっと分かりづらいですね。

まずは、重要文化財指定時の姿を今に伝える保存棟へ。

収容棟は2階建てで、保存棟となっている第三寮には独居房が並んでいます。

何室かは独居房の中を見学できるようになっています。

奈良監獄ミュージアムの建物は、全体が重要文化財に指定されているので、壁などに触らないようご注意を!

こちらは2階。照明器具の少ない時代に建てられたこともあって、天井には明かり取りの大きな天窓が設けられていて、吹き抜けから1階にも光が届くので思ったより明るい印象。

放射状に広がる5つの収容棟の中心にある中央看守所部分には、見張り台が置かれています。

なお、こちらの見学には、別途事前申し込みが必要です。詳細は公式サイトでご確認を!

監獄というと窮屈なイメージがありますが、江戸時代に奈良奉行所が置かれていた現奈良女子大学からこちらの敷地内に移設された江戸時代の旧牢舎に比べると、環境が飛躍的に改善されていたことがよく分かります。

冬の奈良でこんなスカスカの牢屋に閉じ込められたらと考えるだけでしんどい!

「自由とは何か」非日常から見つめる当たり前の幸せ

展示エリアのA〜C棟の3棟の建物には、それぞれ異なるテーマの展示が展開されています。

「歴史と建築」をテーマとするA棟では、旧奈良監獄や日本の近代監獄についての歴史と建築を、パネルや模型などを通して学ぶことができます。

旧奈良監獄の美しい赤れんがは、れんが職人の指導のもと、刑務作業の一環として囚人たちの手によって敷地の一角で作られていたそう。

旧奈良監獄は、大正時代の「奈良刑務所」への改称を経て、1946年には「奈良少年刑務所」となり、2017年に閉鎖されました。同年に、明治時代に建てられた五大監獄のうち唯一全貌を残す建物として、重要文化財に指定されています。ってことは、つい10年ほど前まで、実際の刑務所として使用されていたんですね。

そうした背景から、B棟では「規律とくらし」と題し、現在の刑務所のくらしをさまざまな角度から垣間見ることができます。

衣食住、規律、更生のためのプログラムなどを知るにつれ、刑務所という一つの社会がリアルに感じられてきます。

衛生の何から何まで細かく定められている規律が壁いっぱいに書かれた部屋。

日々当たり前のように自由にくらしていますが、罪を犯してしまえばそれが「当たり前」じゃなくなるんだな……と、ハッとさせられました。

考える機会のなかった刑務所のくらしの一端を知り、改めて「やっぱ、ちゃんとせなあかんな!」と強く思いました。

監獄とアート そして楽しい名物フード&おみやげ

画像提供:奈良監獄ミュージアム by 星野リゾート

アトリウムの天井から吊るされているのは、現代美術家・西尾美也さんの作品《声を縫う》。

西尾さんが200人を超える人々とともに刺しゅうした、奈良少年刑務所の受刑者たちが塀の中で綴ったことばが、光のなかで揺れていました。

怪奇幻想世界を独特のタッチで描くマンガ家・花輪和一さんは、約3年間にわたり北海道の刑務所で服役されていたのだそう。

その体験をもとにした作品『刑務所の中』と『刑務所の前』の原画などが展示されています。

受刑者たちによる、いわゆる“刑務所アート”も展示されています。「我慢」の二文字が沁みる……!

見学を終えて、カフェとショップがあるD棟へ。なんだかサウナのあとのような軽やかな気分!

カフェの名物は、れんがをモチーフにしたカレーパン! カリッとおいしい! ただし、中のカレーは結構辛めです。

ショップには、Tシャツなどのアパレル雑貨や、奈良のメーカーが製造しているお菓子などのオリジナルグッズが取り揃えられています。

シンプルに「奈良監獄」とプリントされたTシャツ。インパクト大!

鉄格子の入った窓をデザインに取り入れた、技アリの傘。

ショップには、刑務所作業製品のギャラリーも併設されており、一部の商品は購入することもできます。

学ぶだけでなく、感じ、考え、振り返る。今までにない感覚を味わうことができる「奈良監獄ミュージアム」。ぜひ訪れてみてください!

この記事を書いた人

編集者 ふなつあさこ

ふなつあさこ

生まれも育ちも東京ながら、幼少の頃より関西(とくに奈良)に憧れ、奈良女子大学に進学。卒業後、宝島社にて編集職に就き『LOVE! 京都』はじめ関西ブランドのムックなどを手がける。2022年、結婚を機に奈良へ“Nターン”。現在はフリーランスの編集者として奈良と東京を行き来しながら働きつつ、ほんのり梵妻業もこなす日々。

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