1. トップ
  2. おでかけ
  3. 【鈴木亮平さんのCMで話題!】奈良・薬師寺お写経で心ととのうウェルビーイング旅

【鈴木亮平さんのCMで話題!】奈良・薬師寺お写経で心ととのうウェルビーイング旅

  • 2026.5.23

こんにちは、奈良在住の編集者・ふなつあさこです。

俳優・鈴木亮平さんが出演している、JR東海の観光キャンペーン「いざいざ奈良」。この春は、鈴木さんが薬師寺を訪れたCMやポスターを見かけた方も多かったのではないでしょうか?

今回は、CMのなかで鈴木さんも体験したお写経をはじめ、薬師寺の魅力をたっぷりお届けします!

お写経は“書くマインドフルネス”

今ではお写経を体験できるお寺も少なくありませんが、薬師寺では昭和43年(1968)からお写経勧進を行なっているそう。

近鉄西ノ京駅から徒歩5分ほどで、薬師寺の「お写経道場」に到着。

申込書に記入して、お写経用紙と「輪袈裟(わげさ)」を受け取ります。

お写経にはいくつか種類がありますが、私も覚えている「般若心経」のお写経を選びました。

初めてお写経をする人には、職員さんが丁寧に説明してくれはるので安心!

まずは首に輪袈裟をかけ、入り口で丁子(ちょうじ。スパイスのクローブ)を含んで口を清めます。

道場に入ったら、象形の香炉「香象」をまたいで、体を清めます。

筆や硯、墨といった道具が全て揃っているので、手ぶらで訪れても大丈夫!

墨を摺(す)るのも久しぶり。ほんのりといい香りが漂ってきます。

試し書き用の紙で墨の濃さを確かめてみると、まだまだ薄い……思ったより時間がかかることを思い出しました。

心を鎮めて、お写経を始めます。久々に手にした筆の感覚がかえって新鮮です。

薬師寺のお写経は、お手本に用紙を重ねてなぞっていくスタイル。

それでも気づけば一文字一文字に集中し、どんどん没入していきました。

道具箱が少し高くなっているので、お写経を横にスライドしていくことができます。考え抜かれている!

書き終わるまでに1時間半ほどかかりました。

撮影時を除き、お写経している間はスマホの電源を切っていたので、デジタルデトックスにもなりました。

最後に為書き(お写経の目的。お願いごとなど)をしたためたら、お写経道場中央の香炉で清め、箱に納めます。

納めたお写経はお焚き上げされることが多いのですが、薬師寺ではすべてお堂の2階、3階部分に納められ、永代供養していただくことができます。

お写経をすると、参拝券(当日のみ有効)をいただけるので、お参りの前にお写経するのがおすすめ。

また、般若心経のお写経を3巻以上納めると「お写経納経集印帳」をいただけます。108巻を納めると輪袈裟、216巻で肩衣(かたぎぬ)……といった記念品もいただけるとのこと。

薬師寺のお写経は、東京・五反田の東京別院でも体験できるほか、オンラインなどで申し込むとお写経用紙を自宅に送っていただくことができ、郵送でお寺に納めることもできます。

白鳳の美・薬師三尊様に心身の健やかさを願う

お写経で心をととのえたら「白鳳伽藍」へ。

薬師寺は、皇后(のちの持統天皇)の病気平癒を願い、天武天皇が発願(ほつがん)して建てられたお寺。

その中心となる「金堂」には、国宝・薬師三尊像がお祀りされています。飛鳥時代の白鳳期を代表する美しい仏様です。

訪れたときには、ちょうどお坊様が法話してはりました。いつ訪れても身近に法話を拝聴することができるのも、薬師寺ならでは。

薬師三尊像の台座も国宝。台座にあしらわれているモチーフから、ギリシャ、ペルシャ、インド、中国とシルクロードの道のりを辿ることができます。

2009年から約12年にわたり、全面解体修理が行われた国宝・東塔。約110年ぶりとなる大修理により、約1300年前の美しい姿は、さらにこの先の未来へと伝えられていくことでしょう。

仏像好きのなかでもファンの多い、国宝・聖観世音菩薩像(聖観音様)。四方を守る四天王立像は、重要文化財。

聖観音様がお祀りされている東院堂は、建物自体も重要文化財に指定されています。

※堂内は撮影禁止です。特別な許可を得て撮影しています

大人の奈良旅はゆったり、じっくり

東僧坊では、お坊様が修学旅行生に法話をしてはりました。懐かしく思われる方もいはるかもしれません。

私も奈良・京都を初めて訪れたのは修学旅行でしたが、大人になって旅のしおりを見返してみてびっくり。一日にこんなに詰め込んでいたのか! というほどのタイトスケジュール。

大人の奈良旅は、自分に向き合うひと時。ぜひじっくりお寺・神社を訪れてみてください。

こちらは、南門の外にある薬師寺の鎮守・休ヶ岡(やすみがおか)八幡宮。現在の社殿は、豊臣秀吉の子・秀頼が寄進したと伝えられ、重要文化財に指定されています。

明治時代以前には一般的だった、神様と仏様を結びつけて崇敬する「神仏習合」の信仰が、今日でも奈良などの古社寺では息づいています。

薬師寺の広い伽藍(お寺の建物の総称)に建つお堂の多くは、昭和に入り、お写経勧進によって再建されたもの。西塔は、昭和56年(1981)再建。私と同い年です。

広々とした青空とのコントラストが美しい大講堂。薬師寺の堂宇の再建には、古来の技法を今に受け継ぐ宮大工さんが当たられたそう。

大講堂には、お釈迦様の足跡を刻んだ国宝「仏足石」があります。

国宝「仏足石歌碑」には、仏足石が造られた由来が記されています。漢字ですが、万葉仮名なので日本語。「舎加乃美阿止(しゃかのみあと=釈迦の御跡)」の箇所などはわかりやすいです。

ご朱印は、東僧坊の「朱印所」でいただくことができます。限定のご朱印が授与されることもあるそう!

同じく東僧坊には、ギフトショップ「なむなむ」が。

一番人気は、お薬師様をはじめとする仏前でも薫かれているお線香。薬師寺限定の白雪ふきんなどのお土産物も取り揃えらています。

ティータイムもお土産も♡ 西ノ京さんぽ

とっても広い薬師寺。ちょっとひと休みにおすすめなのが、駅側の與楽門(よらくもん)を出てすぐの「西ノ京珈琲」。

オリジナルの珈琲を隠し味にしたカレーや、ほかでは見かけない珈琲くずもちなど、珈琲好きにはたまらないラインナップ。

珈琲豆やドリップバッグのほか、薬師寺の古図をあしらった手拭いなどのお土産も充実。

南門の門前には奈良漬屋「本家寿吉屋(じゅきちや)」が。こちらの奈良漬は、ちょっと甘めなのが特徴です。

刻んだ奈良漬と味噌を合わせた「薬師味噌」は、薬師寺のお坊様が毎朝のお勤めのあとに召し上がっているという、寿吉屋オリジナル商品。

定番のうりのほか、ごぼうやしょうが、セロリなどさまざまな種類の奈良漬が取り揃えられています。

薬師寺のお写経道場で用意されている筆を手がける、奈良筆の老舗「あかしや」のショールームにも足を延ばしました。

店頭では、書き味を試しながら書画用の筆を選ぶことができます。筆ペンや色筆ペンなど、手軽に使える筆のラインナップも豊富。

あかしやの伝統の技術を活かした化粧筆も取り揃えられています。化粧筆というと熊野筆のイメージがありますが、実はそのルーツは、奈良筆なのだそう。

画像提供:あかしや

見学のほか、筆づくり体験なども行なっています。申し込みは、公式サイトから。

「青空の笑い声に誘われ、奈良・薬師寺に来ました」というCMでの鈴木亮平さんのナレーションにもある通り、私も薬師寺には青空がよく似合うと思っています。

ぜひじっくりお参りしてみてください!

この記事を書いた人

編集者 ふなつあさこ

ふなつあさこ

生まれも育ちも東京ながら、幼少の頃より関西(とくに奈良)に憧れ、奈良女子大学に進学。卒業後、宝島社にて編集職に就き『LOVE! 京都』はじめ関西ブランドのムックなどを手がける。2022年、結婚を機に奈良へ“Nターン”。現在はフリーランスの編集者として奈良と東京を行き来しながら働きつつ、ほんのり梵妻業もこなす日々。

元記事で読む
の記事をもっとみる