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娘の給食のエプロンに落書きが…保護者「もう顔も見たくない」→授業参観日に起きた“予想外の展開”に元担任「どうするべきだったのか」

  • 2026.6.4
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出典:photoAC ※画像はイメージです。

こんにちは。元小学校教員ライターの、みずいろ文具です。

小学校で担任をしていると、子ども同士のトラブルに対応することは少なくありません。

子ども同士で解決したり、担任が話を聞くことで仲直りしたりする場合がほとんどですが、
ときには子ども同士のトラブルが、保護者同士の関係にまで広がってしまうこともあるのです。

今回は、私が2年生を担任していたとき、隣の学級で起きた出来事をご紹介します。

お気に入りのエプロンに落書きが

そのクラスには、AさんとBさんという2人の女子がいました。
他の数人の女子を含めたグループで、休み時間などによく一緒に過ごしていました。

仲良く遊ぶ場面もありましたが、Bさんの関わりがAさんにとって少し近くなりすぎてしまうこともあり、担任は注意深く見守りながら、適切な距離が取れるよう働きかけていた最中でした。

そんなある日、給食の準備をしようとしたところ、Aさんのエプロンに、マーカーで落書きがされていました。

そのエプロンは、Aさんのお気に入りのキャラクターのもの。
当然、本人は大きなショックを受けていました。

担任は、周囲にいた子どもたちから話を聞き、事実確認をしていきました。
その結果、Bさんが関わっていたことが分かったのです。

謝罪と弁償の申し出

担任は、AさんとBさんの双方の保護者に連絡を入れました。

Bさんの保護者は、子どものしたことを真摯に受け止めてくださいました。

「本当に申し訳ありません…」
「直接謝罪と、弁償をさせてください」

可能な限り、誠実に対応しようとしているのが伝わってきました。

しかし一方で、Aさんの保護者は、冷静ではいられなかったようでした。

大切な持ち物を傷つけられた我が子の姿を見れば、怒りや悲しみが湧くのは当然です。
電話の向こうで、Aさんの保護者の方は強い口調でこう訴えていました。

「娘は深く傷ついています」
「もう顔も見たくないと言っています、私も同じ気持ちです」

担任は、Aさん、Aさんの保護者の気持ちを受け止めながら、Bさんに自分のやってしまったことを振り返らせようとしていました。

謝ればOK、という簡単な話ではありません。
それでも、学校としては、Bさんが自分のしたことと向き合い、友達と良い関係を築き直せるようにしたいと考えていました。

参観日でまさかの言い合いに発展

ところが、その後、今回の件がSNSを通じて多くの保護者に広がってしまいました。
気持ちの整理がつかないAさんの保護者が、連絡先を知っている複数の保護者に、Bさんにされたことを伝えてしまったのです。

こうなってしまっては、関係の修復は難しくなってしまいます。

そして、トラブルが起きたあと、初めての参観日が訪れました。

参観授業はスムーズに終わりましたが、下校時に靴箱でAさんとBさんの保護者が顔を合わせた際に、
言い合いになってしまったのです。

「あなたの娘のせいでうちの子は傷つけられた」
「申し訳ないと思っています、でも…」
次第に声が大きくなってきたこともあり、周囲にいた他の保護者が職員室の担任を呼びにくる事態に発展。

担任は急いで玄関に駆け付けて状況を確認し、双方の話を聞きながら対応しました。

子ども同士のトラブルとして始まった出来事が、いつの間にか保護者同士の関係にまで広がってしまったのです。

何とか話をおさめて職員室に戻った担任は、「どうするべきだったのだろう…」と頭を抱えていました。

トラブルを大きくしないために

担任が子どものトラブル対応で苦労することの一つに、保護者同士がこじれてしまうことがあります。
保護者同士の関係が悪くなってしまうと、一気に関係修復が難しくなるからです。

Aさんの保護者の方が感情的になってしまったのも、我が子を守りたい一心からだったのでしょう。

しかし、大人同士が感情をぶつけ合い、険悪な雰囲気になってしまうと、教室で一番居心地が悪くなるのは子どもたち自身です。

学校でのトラブルには、当事者の子どもだけでなく、保護者の不安や葛藤も複雑に絡み合います。

だからこそ、直接相手の保護者に思いをぶつける前に、まずは担任に相談してほしいと思います。

一番大切なことは、「子どもが安心して学べる環境」を守ることです。どうすれば子どもたちが明日からまた笑顔で過ごせるかを、学校と保護者がチームとなって一緒に考えていければと願っています。



ライター:みずいろ文具

関東の公立小学校で15年間、子どもたちと向き合ってきました。教室での日々を通して感じた喜びや戸惑い、子どもたちから教わったことを、今は言葉にしています。教育現場のリアルや、子どもたちの小さな成長の瞬間を、やさしい視点でお届けします。



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