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「今バックしてきたよね?」駐車場でぶつけられ激高する相手…ドラレコ未装着の50代オーナーを襲った“証明不能”の恐怖

  • 2026.6.22

 

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。自動車販売・整備・保険業に27年従事している河野みゆきです。

駐車場での事故は道路上の事故とは違い、どちらに原因があったのか判断が難しいケースが少なくありません。低速で発生する接触事故では、お互いに「相手が動いていた」と主張し、話が平行線になることも。事故後、相手から強い口調で責任を追及されたことで、自分の記憶に自信が持てなくなってしまったという人もいます。

停止していたはずなのに「そっちがバックしてきた」と責められた

事故が起きたのは、ある商業施設の駐車場でした。

Cさんは駐車スペースへ車を入れようとバックしていましたが、後方から歩いてくる買い物客を見つけたため、安全を優先してバックを中断、その場で停止したそうです。そして、歩行者が通り過ぎるのを待っていた次の瞬間、「ゴツッ」という衝撃がありました。

Cさんが驚いて車を降りると、自身の車が後方にいた別の車と接触していたのです。すると相手ドライバーが開口一番、

「今バックしてきたのはそっちですよね?」

と強い口調で主張しました。

Cさん自身は「いや、自分は止まっていたはずだ」と思ったものの、事故直後の混乱もあり自信を持って反論できなかったそうです。さらに、相手が繰り返し責任を追及してきたことで

「もしかしたら自分も少し動いていたのかもしれない」

と、不安な気持ちになってしまったといいます。この話を聞いたわたしは保険会社に報告し、Cさんからも直接状況を説明してもらいました。

ドラレコ未装着で募る不安…そして判明した事故の真相

Cさんの車にはドライブレコーダー(ドラレコ)が付いていませんでした。そのため、「証明できるものが何もない」という不安を強く感じたといいます。一方で、相手車両にはドラレコが装着されていました。事故後、保険会社が状況を調査する過程で、その映像を確認することができました。

実際に映像を確認すると、そこにはCさんの車が完全に停止している様子が映っていたそうです。さらに、停止した車両に向かって相手車両がバックしながら接近し、そのまま接触する瞬間も記録されていました。つまり、事故直前に動いていたのは相手車両であり、Cさんの記憶は正しかったことが証明されたのです。

映像によって事故状況が客観的に確認されたことで、当初の主張とは異なる形で話が整理され、Cさんも胸をなで下ろしたそうです。

ドラレコは事実を客観的に証明できる

今回、事故の状況を明らかにしたのはドラレコの映像でした。

駐車場での事故は速度が低く大きな損傷になりにくい一方で、「どちらが動いていたのか」「先に停止していたのはどちらか」など、当事者同士の認識が食い違いやすい特徴があります。

また、事故直後は混乱や思い込みから、自分では正しく記憶しているつもりでも、実際の状況と認識が異なっていることもあります。

なお、映像の提出は法律上の義務ではなく任意です。しかし、多くのドライバーは事故やトラブルが発生した際の事実確認に役立てるためにドラレコを装着しており、事故状況を確認する資料として活用されることも少なくありません。

もし今回、相手車両にもドラレコが装着されていなければ、Cさんが停止していた事実を客観的に証明することは難しかったかもしれません。だからこそ、ドラレコは万が一の際に自分自身を守るための証拠としても重要な役割を果たすのです。

「自分にも必要だった」Cさんがドラレコを付けた理由

今回の事故で、Cさんは「自分の車にもドラレコを付けておけばよかった」と強く感じたそうです。

事故当時、Cさんは自分が停止していたという認識を持っていました。しかし、車内に映像が残っていなかったため、それを自ら証明することができず、不安な気持ちを抱えながら状況を見守るしかありませんでした。

結果的には相手車両の映像によって事実関係が明らかになりましたが、「もし相手にもドラレコが付いていなかったら、自分の主張を裏付けることは難しかったかもしれない」と振り返ります。

この経験をきっかけに、Cさんは保険会社のドライブレコーダー特約を利用し、自身の車にもドラレコを設置しました。

事故を起こさないことが一番です。しかし、車を運転している限り事故のリスクはあります。特に、駐車場のような身近な場所で起きる接触事故では、お互いの認識が食い違うことも多いです。

明確に事故の原因を探るためだけでなく、自分自身の不安を減らすための心強い備えとして、ドラレコの装着について検討してみましょう。


ライター:河野みゆき
自動車販売・整備・保険業に27年従事。損害保険募集人資格を保有し、車両購入からメンテナンス、カーライフに関わる保険まで幅広く対応。現場経験をもとに、ユーザー目線でわかりやすい情報発信を行っています。


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