1. トップ
  2. 暮らし
  3. 長野のキャンプ場に突如現れた“謎の車集団”…手ぶらで集まるトヨタ車オーナーたちの“意外なワケ”

長野のキャンプ場に突如現れた“謎の車集団”…手ぶらで集まるトヨタ車オーナーたちの“意外なワケ”

  • 2026.6.18
undefined
画像:ライター撮影

長野県のキャンプ場に続々と集結する、"謎の車集団"。彼らは一体何者なのでしょうか。その正体は、車のサブスクリプションサービス「KINTO」が開催するイベント「モビキャン」の参加者たちでした。

車を提供する会社が、なぜ本格的なアウトドアイベントを手がけるのでしょうか。そこには、車を通じた豊かな体験を提案したいという熱い思いが隠されていました。

長野のキャンプ場に現れた"謎の車集団"

初夏の爽やかな風が吹き抜ける、長野県の千人塚公園キャンプ場。湖畔から少し歩いた先にある、木漏れ日が心地よい林間の広々としたサイトに、シエンタやノア、プラドといった多彩なトヨタ車が次々と到着します。都会の喧騒を離れ、自然の中での休日を楽しみにやってきた方々は、車を停めるとその隣にゆったりとテントを構え始めました。

ご家族連れやご友人同士が和やかに焚き火を囲み、のんびりと澄んだ空気を味わっている光景は、どこかの車好きグループが休日に集い、キャンプ場を貸し切っているようにも見えるかもしれません。

しかし彼らは無関係の集団ではなく、「KINTO」の契約者向けイベント「モビキャン」の参加者たちなのです。車のサブスク会社が本格的なキャンプイベントを開催しているのは、少し不思議に感じられるのではないでしょうか。通常、車を契約して納車が完了すれば、企業と利用者のやり取りはそこで一段落するのが一般的といえます。

このキャンプ場に広がる光景からは、単なる車の提供にとどまらない別の意図があるように感じられます。その理由を探るため、筆者はこのイベントに密着取材を行いました。

準備のハードルを下げる「全部入り」のおもてなし

イベントの裏側を探るべくキャンプ場を見渡すと、参加者の皆さんが非常にリラックスした表情で過ごしていることに気がつきます。休日に大自然の中で過ごす時間は魅力的ですが、いざ自身で始めるとなると、道具を一から揃えたりテントの設営方法を調べたりと、やらなければならないことがたくさんあります。とくに日々お仕事をされている世代の方にとって、事前の準備に時間をかけるのは高いハードルとなります。

そのような初心者の悩みに寄り添うように、このイベントには、準備の負担を極力下げる工夫が施されていました。例えば、基本パッケージにはキャンプサイトの利用料や駐車場の確保だけでなく、テントやタープ、テーブル、ランタンといった必須アイテムのセットがあらかじめ含まれています。さらに、モビキャンスタッフによる設営や撤収のサポートまで用意されているため、不慣れな方でも到着してすぐにアウトドアの空気を満喫できるのです。

設営の負担が少ない分、日中の時間を彩るアクティビティも存分に楽しむことができます。

水上でバランスを取りながら進むSUP体験では、自然との一体感を味わいながら水面を滑るように楽しむ方々の姿がありました。

undefined
画像:ライター撮影

また、近くの釣り堀で行われた釣り体験では、見事に釣り上げた魚を掴もうとしてはしゃぐ子どもたちと、それを見守る保護者の方の楽しそうな歓声が響き渡ります。

undefined
画像:ライター撮影

こうした手厚いサポートと多彩な遊びの用意は、複雑な手続きを省いて手軽に車に乗り始められるという、KINTOのサービスの特徴と通じる部分があるのかもしれません。

なぜ車のサブスク会社が?根底にある「移動の先の体験」

至れり尽くせりのサポート体制が整っていることは分かりましたが、そもそもなぜKINTOはこれほどまでに本格的なアウトドアイベントを企画しているのでしょうか。その背景には、単なる移動手段の提供という枠を超えた深い思いがあるようです。

イベントの責任者である、株式会社KINTO お客様サポート部の縄田敏行部長のお話から、その真の狙いが見えてきました。

undefined
画像:ライター撮影/株式会社KINTO お客様サポート部 縄田敏行部長

お話を伺うと、車は通勤や通学など日々の生活の必要に迫られて利用されるケースが非常に多いという現状があるそうです。しかしKINTOとしては、せっかく車を手にしたからには「車があったから豊かな体験ができた」と感じてもらえるよう、休日の利活用の幅を広げてほしいという強い願いを抱いているとのことでした。

縄田部長は、このイベントの根底にある考え方を語ってくれました。

「私たちが提供している車のサブスクリプションは、月額定額で必要なものがすべて含まれるオールインクルーシブという手軽さが特徴です」

このモビキャンも、手ぶらで来ていただければ楽しめるような設計を意識しているそうです。初めて車を持たれる方も多いため、「初めての車と同じように、初めてのキャンプも手軽に始めていただきたい」という共通の思いが根底に流れていました。

なぜ数あるアウトドアの中でキャンプが選ばれたのかについても、明確な理由がありました。以前、同社ではゴーカートの体験イベントなどを開催した経緯があります。カートは乗り物そのものを楽しむ「移動の体験」ですが、キャンプは車を使って道中を楽しみ、到着した先でも楽しむ「移動先の体験」であるという違いがあるそうです。

ここまでの縄田部長の言葉を聞いて、筆者はあることに気づかされました。それは、車というものはただ目的地へ向かうだけでなく、移動した先でどのような時間を過ごすかということまで含めて、本来の価値が発揮されるのではないかということです。たくさんの荷物を積み込み、自然豊かな目的地へ向かうキャンプは、車がないと成立しにくいアクティビティの一つです。つまり、KINTOが提案しているのは単なる車の貸し出しではなく、その車でどこへ行き、誰と何をするのかという「体験の拡張」であると言えそうです。

おもてなしの枠を超えるスタッフの「笑顔」

「体験の拡張」という確固たる理念のもとで開催されているモビキャンですが、現地を取材していて筆者の目に留まった、ある印象的な光景がありました。それは、参加者をおもてなしする立場であるはずのKINTOスタッフの方々自身が、誰よりもイベントを心から楽しんでいるように見えたことです。

KINTOは主にオンラインで手続きが完結するサービスであるため、普段の業務ではサービスを利用している方々と直接顔を合わせる機会はあまり多くないそうです。

だからこそ、こうしたリアルなイベントは、実際にどのような方がサービスを利用し、どのような時間を楽しんでいるのかを直接知ることができる貴重な場になっています。縄田部長のお話にもあった通り、参加者の笑顔や生の声に直接触れることが、社内のメンバーにとって大きなやりがいとなり、より良いサービスを提供しようという原動力につながっているようでした。企業と利用者が垣根を越えて、同じ空間で同じ時間を共有し楽しむ姿は、見ていてとても温かい気持ちになるものでした。

「所有」にとらわれない、新しいカーライフの選択肢

スタッフと参加者が共に笑顔になれるこのイベントを通じて、これからの車との付き合い方について一つの答えを見た気がします。車の価値は、ただ所有することだけにあるのではなく、それを使ってどのような時間を過ごすのかという、かけがえのない体験にこそ宿るのかもしれません。

もし、休日に新しい趣味を始めてみたいけれど、きっかけが掴めないと悩んでいる方がいらっしゃったら、このような企業がサポートしてくれるイベントに参加してみるのも良い選択肢になりそうです。道具の準備や設営の手間といった不安をプロがサポートしてくれる環境があれば、一歩を踏み出す勇気も自然と湧いてくるのではないでしょうか。

車を手に入れる入り口だけでなく、その先のライフスタイルまでも一緒にデザインしてくれる。モビキャンは、そんな新しいカーライフの可能性を感じさせてくれる、魅力あふれるイベントでした。

※記事内の写真は許可を得て撮影・掲載しています



ライター:Masaki.N
自動車メーカーで車体開発エンジニアとして設計・先行開発に携わった後、マーケティング/市場リサーチ領域で商品導入・訴求設計にも従事。さらに自動車サブスク系ITベンチャーでマーケティングを担当し、ユーザー視点のコミュニケーション設計を経験。現在は自動車ライターとして、新車情報、技術解説、モデル比較、中古車相場、維持費、業界動向まで幅広く執筆。SEO記事・コラム・インタビューなど媒体横断で制作し、専門知識を生活者の言葉に翻訳して「買う/持つ」の判断を支援します。加えて、カスタムを含む実車取材・体験を通じて得た一次情報を記事に落とし込み、机上の知識にとどまらない“現場感”のある解説を強みとしています。


【エピソード募集】日常のちょっとした体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名】

の記事をもっとみる