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台風前夜に「車にカバーを…」良かれと思ったのに愛車が傷だらけ?意外と盲点になりがちな“落とし穴”

  • 2026.6.2
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出典元;photoAC(画像はイメージです)

連日のように台風の接近が報じられると、まずは家の戸締まりや防災用品の点検が気にかかるのではないでしょうか。そのような中、屋外に停めている愛車への対策は見落とされがちなポイントといえます。

本記事では、駐車場所のリスク確認や飛来物への備え、燃料確保など、車を守るためにできることをまとめました。最優先すべきは人の安全ですが、本格的な雨風になる前に無理のない範囲で愛車の備えを見直してみませんか。

台風前夜、車のガソリンと駐車場所の確認を行いましょう

2026年6月2日、台風が日本に接近しているというニュースが世間の大きな注目を集めています。テレビやスマートフォンから流れる最新の気象情報に、不安な気持ちを抱えながらこれからの備えを考えている方も多いのではないでしょうか。住まいの戸締まりや防災グッズの確認も大変重要ですが、実は屋外に停めている愛車への備えも、このタイミングだからこそ忘れてはならない大切なポイントといえます。日々の生活や送り迎えを支えてくれる大切な車だからこそ、万全の状態で台風をやり過ごしたいものです。

そこで最初に確認していただきたいのが、車のガソリンの残量です。台風が通過している最中やその後に、激しい雨風によって長時間の停電が発生するかもしれません。そのような非常時には、車がスマートフォンを充電するための貴重な電源となったり、冷暖房を使って涼んだり暖をとったりするための避難場所として機能したりすることがあります。しかし、燃料が底をついてしまっては、いざというときに十分な電力を確保できず、安全な場所へ移動しようとしたときにも身動きがとれなくなってしまいます。そのため、台風が近づいてきたら、早めにガソリンを満タンにする習慣をつけておくと安心できるのではないでしょうか。

無事に燃料が十分であることを確認できたら、次に目を向けたいのが、現在、車を停めている場所が本当に安全かどうかという点です。もしご自宅の駐車場が、ハザードマップなどで低地や川沿いと示されている場合、短時間の大雨でも一気に水がたまりやすいリスクを抱えています。また、マンションの地下駐車場なども、排水機能が追いつかずに冠水してしまうケースがあります。そのため、雨や風が本格的に強まる前に、少し離れた高台や立体駐車場などへ車を移動させておくことも、有効な選択肢の一つとなります。とはいえ、すでに暴風雨となっている中で外に出ることは大変危険ですので、くれぐれも無理な移動は控え、ご自身やご家族の命を守ることを最優先にしてください。

盲点になりがち?車の周囲にある飛来物とボディカバーの注意点について

駐車場所の安全と燃料の確保ができたら、次は周囲から飛んでくる危険、すなわち強風による飛来物被害に備えていきましょう。台風の真の恐ろしさは、大雨だけでなく猛烈な風にもあります。

普段は気にならない庭の植木鉢や自転車、物干し竿などが、突風によって凶器に変わり、大切な車のボディやガラスに激突してしまうケースは少なくありません。ご自宅の敷地内や駐車場の周囲に飛びそうな物を見つけたら、あらかじめ屋内へ片づけるか、ロープなどでしっかりと固定しておくことが大切です。飛来物から車を守るためには、車そのものだけでなく、周囲の環境全体をすっきりと整えておく視点が欠かせません。

こうして飛来物の対策を考えていくと、車体を直接保護するためのボディカバーを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、台風のような強風下では、このカバーの取り扱いに少し注意が必要です。ひもなどで確実に固定できていないと、カバーの隙間から強風が入り込み、パラシュートのように風をはらんで生地が激しくバタついてしまいます。その結果、愛車を守るはずのカバーがかえってボディとの摩擦を引き起こし、無数の細かい傷をつけてしまう原因になりかねないのです。風の強さが尋常ではないと予想される日は、あえてカバーを取り外し、飛来物の片づけや駐車場所の変更で対応する方が無難な場合もあります。

運転時の落とし穴。冠水した道には迷わず引き返す判断が大切

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出典:PhotoAC ※画像はイメージです

ここまでは車を停めている時の対策について触れてきましたが、どうしても車を走らせなければならない状況に陥ることもあるかもしれません。そのような場面でとくに警戒していただきたいのが、アンダーパスなどの周囲より低くなっている道路です。

豪雨の際、こうしたすり鉢状の地形には周囲から一気に雨水が流れ込みます。濁った水は道路の底を隠してしまうため、運転席からは水深がどれくらいあるのか判断することが非常に難しくなります。このくらいなら通り抜けられるだろうというわずかな過信が、取り返しのつかないトラブルにつながるおそれがあります。車高が高いSUVやミニバンに乗っているからといって、決して油断はできません。

車のエンジンルーム内の吸気口から水を吸い込んだり、マフラーから水が浸入したりすると、突然エンジンが停止し、そのまま水の中に取り残されてしまいます。さらに水位が上がると、外からの水圧によって車内からドアを開けることが困難になるという危険性もはらんでいます。水に閉じ込められてしまう事態は、想像するだけでも恐ろしいものです。そのため、走行中に冠水している道に遭遇したら、決して無理に進もうとせず、安全な場所まで引き返す勇気を持つことが何より重要といえます。

もし浸水してしまったら?エンジンはかけずに専門家に相談しましょう

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出典:PhotoAC ※画像はイメージです

事前にしっかりと備え、運転時に注意を払っていても、自然災害の猛威によって、想定外の浸水被害に遭ってしまう可能性はゼロではありません。万が一、ご自身の愛車が水に浸かってしまった場合、焦る気持ちからエンジンがかかるかどうかを確かめたくなるかもしれませんが、自己判断で始動させるのは控えてください。

なぜなら、エンジンの内部やマフラーの中に水が入り込んでいる状態でキーを回すと、電気系統のショートを起こしたり、エンジンそのものを完全に破壊してしまったりと、深刻な故障を引き起こしかねないからです。とくに近年普及しているハイブリッド車や電気自動車には、非常に高い電圧のバッテリーやモーターが搭載されています。安全装置がついているとはいえ、素人がむやみに触れると感電するおそれがあるため、大変危険といわれています。

被害を確認した際には、落ち着いてご加入のロードサービスや自動車保険の窓口、あるいはディーラーなどの専門家に連絡し、プロの指示を仰ぐようにしてください。自然災害による車両損害が保険の補償対象になるかどうかも、事前に保険証券を確認しておくとより安心です。

台風への備えは、特別な道具を買い揃えることよりも、日頃からの駐車環境の確認や、もしもの時の連絡先を整理しておくことの積み重ねが大切です。天候が荒れる前に無理のない範囲で対策を行い、いざという時には命を守る行動を第一に心がけていただければと思います。



ライター:Masaki.N
自動車メーカーで車体開発エンジニアとして設計・先行開発に携わった後、マーケティング/市場リサーチ領域で商品導入・訴求設計にも従事。さらに自動車サブスク系ITベンチャーでマーケティングを担当し、ユーザー視点のコミュニケーション設計を経験。現在は自動車ライターとして、新車情報、技術解説、モデル比較、中古車相場、維持費、業界動向まで幅広く執筆。SEO記事・コラム・インタビューなど媒体横断で制作し、専門知識を生活者の言葉に翻訳して「買う/持つ」の判断を支援します。加えて、カスタムを含む実車取材・体験を通じて得た一次情報を記事に落とし込み、机上の知識にとどまらない“現場感”のある解説を強みとしています。


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