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「不登校の子を甘やかしすぎ」と批判する保護者→その子の作品展で全員が言葉を失った

  • 2026.5.26
ハウコレ

私は小学5年生の息子を持つ専業主婦です。地域には同年代の子を持つママ友グループがあり、月に一度ほどカフェに集まっていました。ある日のお茶会で、同じクラスに長く学校に来ていない男の子の話題になったのですが、私はそこで軽い気持ちで口にした一言を、半年後に深く後悔することになります。

「甘やかしすぎ」と口にした春の午後

5月のお茶会のことでした。誰かが「あの子、3年生からずっと来てないらしいよ」と話を振り、私は深く考えずに答えました。

「不登校の子をずっと家にいさせるのって、甘やかしすぎじゃない?」と。続けて「うちならとっくに、無理にでも連れて行くわ」とも言いました。

周りのママたちは曖昧にうなずいていました。私は正論を言ったつもりでした。親には通わせる義務がある。それだけのことだと思っていたのです。

あの子のお母さんの顔は、はっきり浮かんでさえいませんでした。

6月の地域行事で挨拶を交わして

翌月、地域の行事であの子のお母さんと顔を合わせました。短く会釈を交わしただけでしたが、少し痩せたように見えました。「忙しいんだろうな」くらいに思って、私はすぐに別の知り合いの方へ歩いていきました。

その後も、スーパーや公民館で何度か姿を見かけました。挨拶を返してくれる声は穏やかで、こちらをまっすぐ見て会釈してくれました。

私の発言があの人の耳に届いているかもしれない、なんて想像は一度もしていませんでした。自分の言葉の重さに、私はまだ気づいていなかったのです。

文化祭の作品展で

10月、地域の文化祭で子どもたちの作品展がありました。息子の絵を見に立ち寄ると、会場の奥に人だかりができていました。何だろうと近づいて、私は足を止めました。

並んでいたのは、夕暮れの町、雨上がりの空、暗い部屋の窓辺。光と影の表現が、子どもの絵とは思えない深さで描かれていたのです。

「これ、本当に小学生が描いたの?」周りの大人たちが口々に言っていました。作品の名札に書かれていたのは、あの男の子の名前でした。

学校に来ていないあの子が、毎日この絵に向かっていたのだと、ようやく気づいたのです。

そして…

絵の前で立ち尽くしている私に、視線を感じて振り返ると、あの子のお母さんが少し離れたところに立っていました。

気づけば私は近づき、頭を下げていました。「ごめんなさい。私、何も知らずに勝手なことを」と、それだけ伝えるのが精一杯でした。

お母さんは少し驚いた顔をしたあと、穏やかな声で答えました。「いいんです。私も、最初は同じことを自分に言っていましたから」その言葉に、私はますます顔を上げられなくなりました。

学校に行く、行かないという一つの線の外側に、こんなにも豊かな世界があったのに、私はその線の中だけで人を測っていたのです。

(40代女性・専業主婦)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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