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疎開先の子どもたちが「お手玉ちょうだい!!」と群がる!戦争中の“空腹”のリアルを描いた実話漫画【作者に聞く】

  • 2026.5.24
「お手玉ちょうだい」とせがむ子どもたちにお手玉を渡そうとすると…!?
「お手玉ちょうだい」とせがむ子どもたちにお手玉を渡そうとすると…!?

ライブドアブログ「ゆっぺのゆる漫画ブログ」やInstagramでエッセイ漫画を発信している、ゆっぺ(@yuppe2)さん。祖母・キヨさんの実話を描いた「親に捨てられた私が日本一幸せなおばあちゃんになった話」は、多くの読者から感動の声が寄せられている。今回は、その中から戦時中の“疎開”にまつわるエピソードを紹介する。

養女として育ったキヨさんの幼少期

疎開してきた子どもたちは、お腹を空かせていた
疎開してきた子どもたちは、お腹を空かせていた
あるとき、疎開してきた子たちから「お手玉持ってる?」と聞かれたキヨ
あるとき、疎開してきた子たちから「お手玉持ってる?」と聞かれたキヨ
お手玉を渡すと、子どもたちはまさかの行動に!!
お手玉を渡すと、子どもたちはまさかの行動に!!

本作では、ゆっぺさんの祖母・キヨさんの人生が描かれている。幼いころに父を亡くしたキヨさんは、叔父夫婦の家へ養女として引き取られることになった。しかし、そこで待っていたのは養母からの厳しい扱いだった。

そんな苦しい生活の中、日本は戦争へ突入。やがて空襲被害を避けるため、都会の子どもたちが農村へ疎開するようになる。キヨさんの周囲にも、都会からやって来た子どもたちの姿が増えていった。

「お手玉ちょうだい」の本当の意味

ある日、疎開してきた子どもたちから「お手玉持ってる?」と聞かれたキヨさん。「そんなにお手玉遊びが好きなんだ」と思い、持っていたお手玉を渡す。

しかし、子どもたちは遊ぶことなく、お手玉の中身を取り出して食べ始めた。中に入っていた“小豆”が目的だったのだ。

ゆっぺさんによると、この出来事はキヨさんの中でも特に印象に残っていたという。「疎開してきた子どもたちは、お手玉が好きなのだと思って渡したら、中の小豆を食べたそうです」と振り返る。

さらに当時は、空腹のあまりチョークの粉を食べてしまう子どももいたという。義姉のセリフとして描かれている内容も、実際にキヨさんから聞いた話が元になっているそうだ。

資料と記憶をもとに戦時中を再現

作中では、もんぺ姿や昔ながらの家屋など、当時の空気感も丁寧に描かれている。

ゆっぺさんは「服装などは当時の写真や資料を参考に描きました」と説明。一方で、もんぺ自体は身近な存在だったとも語る。「実は今でも祖母が履いています(笑)。父方の祖父母も寝間着がもんぺだったので、描きやすかったです」と明かした。

キヨさんの“人との向き合い方”

ゆっぺさんは、キヨさんの人柄についても強い尊敬を抱いているという。「必ず相手の話を最後まで聞いて、受け入れたうえで自分の意見を言うところが好きです」と語り、「たとえ私が間違っていても、『あなたはそう思ったんだね。でも、こう考えてみたらどう?』という感じで接してくれます」と話していた。

また、「自分の世界は自分で作る。どういう世界にするかは自分次第なんだよ」というキヨさんの言葉も、深く心に残っているそうだ。

戦争の現実と、人としての優しさ。その両方が詰まった本作は、今だからこそ多くの人に読んでほしい作品となっている。

取材協力・画像提供:ゆっぺ(@yuppe2)

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