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「わたしもいるのに!」率先して出品作業を手伝った私に文句を言う同僚。後日、先輩が庇ったことを知った

  • 2026.5.23

人手不足の日、率先して動いた

リサイクルショップでパートとして働いていたころの話だ。

古着や雑貨を取り扱うお店で、スタッフは常時三、四人ほど。

その日は急な欠員が重なり、バックヤードが回らなくなっていた。

特に手が止まっていたのが、ネットへの出品作業と発送準備だった。

商品写真を撮って説明文を書き、梱包して宛名を印刷する。

慣れた人なら手早くできるが、担当者が急に休みとなり、誰も引き継いでいない状態だった。

店頭が落ち着いていたこともあり、バックヤードにいた先輩スタッフにやり方を教わりながら手伝いに入った。

初めての作業だったが、ひとつひとつ確認すれば進められる内容だった。

「ありがとうございます、本当に助かります」と言われて、自然と手が速くなった。

誰かに頼まれたわけでも、指示を受けたわけでもない。

ただ目の前に困っている状況があって、動ける状態だったから動いた。それだけのことだった。

聞こえよがしの言葉が飛んできた

そこへ、同じ売り場で働いている同僚が通りかかった。ひとしきり作業が進んだころだっただろうか、低い声が耳に届いた。

「わたしもいるのに!」

はっとして顔を上げると、同僚はこちらを見もせず、独り言のような声でぼそりと続けた。

「なんであの子ばっかり…」

何がそんなに気に入らないのか、正直まったく分からなかった。

自分から声をかけたわけでも、誰かを押しのけたわけでもない。

人が足りないから動いただけだ。それでも聞こえよがしに言い続けるのは、さすがに堪えた。

その日は気持ちを切り替えることができないまま、早退を申し出て帰宅した。

もやもやを引きずりながらバスに乗り、家に着いてもしばらく気分が落ち着かなかった。

あんな一言で、こんなに消耗するとは思っていなかった。

後日、先輩が動いていた

数日後、職場に顔を出すと、同じ部門の先輩からそっと声をかけられた。

「あのとき何があったか、ちゃんと聞いてたから。私からも上に伝えておいたよ」

先輩がその場にいたことは知らなかった。ただ、あの日のやり取りを見ていてくれていたらしく、自分から上に状況を伝えてくれていたのだという。

あの同僚のその後については、詳しくは聞かなかった。

ただ、以前のように私に聞こえる声で何かを言ってくることは、それ以降なくなった。職場での振る舞いも、以前より静かになったように見えた。

率先して動いただけで、ここまで面倒なことになるとは思ってもいなかった。それでも、黙って見ていてくれた先輩がいたことが、じわりと胸に残っている。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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