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脳科学者が教える子どもの「好き」の見つけ方|夢中を開花させる親子のかかわり方って?

  • 2026.5.19

子どもが自信をもって豊かな人生を歩むために大切なのが、何かに「夢中」になるという経験。とはいえ、我が子が「夢中」を見つけるために、親にできることは何か、悩んでいるママやパパも多いのでは?この記事では東北大学で脳科学・発達心理学を研究する瀧靖之教授の著作『夢中になれる子の脳』(サンクチュアリ出版)の一部を抜粋してお届け。今回は子どもが「夢中」を見つけるための親のかかわり方を教えます。

子どもの「夢中」を見つけるために——親のかかわり方とは?

子どもの人生にとって大切な「夢中」のベースになるのが「好き」という気持ち。それでは、子どもが「好き」を見つけるために、親はどのように関わっていったらよいのでしょうか?

その基本となる考え方について、脳科学者の瀧靖之教授は『親(自分)が好きなこと、やってきたこと、ちょっと得意なことを一緒にやってみる』ことの大切さを挙げています。

実は最初から「これが大好き!」ということは、そんなにはなく、好きの多くは出会う回数が増える「単純接触効果」によってつくられていくそうです。

このため、書籍では『「うちの子は、これが好きなんじゃないか……」と思われるようなことでも、まずは一度一緒にやってみること』をおすすめしています。

さらに、瀧教授によると、親が何も知らない分野の習い事を始めるよりも『ちょっとでも知っている分野で始めてもらったほうが、子どもの学習の効率も高くなります。』とのこと。

「できない」という状態は、子どもの夢中をさまたげる大きなポイント。一方、親が経験者であれば、子どもがつまづいたときにもコツや乗り越え方をアドバイスできる、というわけです。

書籍で瀧教授は『夢中を開花させるのに一番大事なのは、親も一緒に楽しむということです(中略)結果的に、子ども自身がまったく違う好きなものを見つけることもありますし、最初から正解を求めず、まずは一緒に楽しんでみる。そんな気楽な姿勢で始めてみてはいかがでしょうか。』と提案しています。

一方、「やりたい!」と言って始めた習い事もすぐに飽きてしまう……そんな我が子の姿に悩むケースも多いのではないでしょうか。

書籍によると、子どもが飽きてしまう最大の原因は、やはり「楽しくないから」。瀧教授は『「楽しい」「楽しくない」という感覚は本当に大切で、ものごとを続けることと「楽しい」の感情は密接に関係しているのです』と説明しています。

「楽しい」などのポジティブな感情は、どこがおもしろかったという細かい記憶よりも、「全体的に楽しかったなぁ」という印象が残りやすくなる、とのこと。

では、どうしたら楽しく続けてくれるのでしょうか?ポイントは『親が楽しそうにしているところを見せる』ことです。

その具体例として書籍で紹介されているのが、折り紙を好きになってもらう方法。まずは、親自身がニコニコしながら折り紙をしてみる。「何してるんだろう?」と子どもが近づいてきたらある程度は教えたり、褒めたりしながら、一度完成するまで折ってみる……。

書籍によると、『その体験が楽しかったなぁと思ったら、「折り紙」=「楽しいもの」という記憶が残りやすくなる』とのこと。あとはその繰り返しで、さまざまなお題を一緒に折っていきます。

『大事なのは、「まず1つ」です』と瀧教授。

続けて『「はまる状態」まで子どもを導いて、「ものごとにはまる」「ものごとが上達していく楽しさ」を、身をもって学んでもらいます。1つできるようになると、同じやり方は必ず他でも通用します。(中略)そのためには、まずは「楽しい!」が大事な感覚なのです。』と記しています。

 2026年4月7日発売『夢中になれる子の脳』

『夢中になれる子の脳』
東北大学で脳科学・発達心理学を研究する脳科学者・瀧靖之教授が「子どもが夢中になれる力」を科学的に解説する一冊。子育て中の親の不安にQ&A形式で答えながら、子どもが自分らしく自信をもって人生を歩めるよう、必要となる親のかかわり方を紹介しています。

著者:瀧靖之
1970年生まれ。東北大学加齢学研究所臨床加齢医学研究分野教授。東北大学スマートエイジング学際重点研究センター長。医師。医学博士。
脳の発達や加齢、認知機能の変化を、MRIを用いた大規模脳画像解析によって研究。また、最新の脳研究と自身の子育ての経験を踏まえ、科学的な子育てを提唱している。

出版社:サンクチュアリ出版
2026年04月07日発売
四六判/ソフトカバー/本文224ページ
定価:1,500円(税込1,650円)


(構成・記事:ママテナ編集部書籍チーム)

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