1. トップ
  2. エピソード
  3. 夫「家にいるならできるよね」在宅の妻に家事育児を丸投げ → パニックで「ごめん」妻の『逆襲』とは

夫「家にいるならできるよね」在宅の妻に家事育児を丸投げ → パニックで「ごめん」妻の『逆襲』とは

  • 2026.5.19

これは、同僚の真由美さん(仮名)に聞いた話です。共働きで小学生の子どもがいる家庭で、真由美さんの在宅勤務が始まってから、夫との間に少しずつ違和感が積み重なります。「家にいるならできるよね」そんな何気ない言葉が、日々の中でじわりと響いていきました。

軽くは流せなかった夫の何気ない一言

私の夫は、出勤が多めのハイブリッド勤務。普段は「俺は外で働いてるから」と、家事・育児はほぼノータッチ。私が在宅勤務になってからは、「家にいるならできるよね?」「これもお願い」「ついでにやっといて」と当たり前のように頼みごとが増えました。

最初は気にしていませんでしたが、夫がたまの在宅勤務のとき、私の会議中にも声をかけてくるようになり、さすがに手が止まります。「お昼どうする?」「洗濯どうする?」と、間が悪いタイミングが重なり、ついに我慢の限界に。

その日の夜、少し考えてから「じゃあ来週、全部やってみる?」と聞くと、夫は一瞬だけ考えて、「いいよ」と。その表情には、まだ余裕が残っていた気がします。そして翌週、夫は約束通り全日在宅での勤務に。

朝の時間は思ったより慌ただしい

週明けの朝、私はあえて見守ることにしました。子どもはすぐには起きません。何度か声をかけて、ようやく動き出します。その間に朝食の準備、持ち物の確認。細かい作業が続いていきます。夫は時計を見ながら、「こんなにバタバタする?」とつぶやき、初日から「こんなはずじゃ」という顔に。

昼になると、仕事の合間に洗濯や片付けを進めます。ひとつ終わると、また別の用事が出てくる...…
気づけば、夫の口数は少なくなっていたのです。

会議中に見えた余裕のなさ

3日目のこと...…夫がオンライン会議に入っている最中、「ねえパパ、これどうするの?」と子どもが話しかけてきます。最初は落ち着いて対応していましたが、何度も話しかけられ、軽くパニック状態に。次第に声のトーンが変わっていきます。

さらに、画面越しに同僚の苦笑いが見えたらしく、その瞬間、何かが崩れた様子。画面の向こうに人がいるのに、気持ちは家の中に引き戻されているようでした。

会議が終わったあと、しばらく動かずに座ったまま...…その様子を見て、少しだけ状況が伝わったのだと思いました。

少しずつ変化した夫

その夜、ぐったりした様子の夫が静かに聞いてきました。「これ、毎日だったの?」私は「そうだよ」とだけ答えました。しばらくして、夫は「ちょっと甘く見てた、ごめん」と謝ってきたのです。

それから、夫の動きが変わりました。朝の準備や洗濯を、「これ、どう分担する?」と自分から話を持ちかけ、自然と引き受けるように。また後日、同僚との飲みの場で「在宅の奥さんは楽って思ってたけど、完全に勘違いだったわ」と自分から話し、周囲から「やっと気づいたか」と突っ込まれたそう。

大きな出来事ではありませんが、あの数日間や会議中のバタバタは、それまでの見え方が変わるには、十分なきっかけだったのかもしれません。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:佐藤栄祠
大手メーカーの営業を経て、ライターに転身。会社員時代に培った経験と、組織の一員であるからこその“喜怒哀楽”をリアルに伝え、「誰かを癒したい」との思いが執筆の原動力。スピリチュアル関連情報にも精通しており、それらに傾倒する人の思いを描いたエピソードも好評。

元記事で読む
の記事をもっとみる