1. トップ
  2. エンタメ
  3. 【カンヌ国際映画祭 2026】松たか子が初カンヌ入り! 序盤の注目ポイントまとめ

【カンヌ国際映画祭 2026】松たか子が初カンヌ入り! 序盤の注目ポイントまとめ

  • 2026.5.14
Gisela Schober / Getty Images

ベルリン、ベネチアと並び世界三大映画祭の一角をなす、第79回カンヌ国際映画祭が開幕。今年は、最高賞パルムドールを狙うコンペティション部門に日本勢が3本――濱口竜介監督 『急に具合が悪くなる』、是枝裕和監督『箱の中の羊』、深田晃司監督『ナギダイアリー』が入っている。ここでは、序盤を振り返ろう。

Andreas Rentz / Getty Images

「映画は抵抗の行為」開幕式スピーチに沸く

開幕式ではゴン・リー(中国)とジェーン・フォンダ(米国)、東洋と西洋の映画界を象徴するふたりの俳優が揃い、開幕を宣言。

ゴン・リーが「映画は、私たちが共有する“感情”を語るもの。映画は人と人との絆を生み出します」と語ると、続いてジェーン・フォンダは「映画は抵抗の行為です。私は声の力を信じています。スクリーンの中の声、外の声、そして今だからこそ、街頭の声も。大胆さ、自由、そして創造という力強い行為を称えましょう」とスピーチ。力強いメッセージに、会場からは大きな拍手が送られた。

Aurore Marechal / Getty Images

ピーター・ジャクソン監督に名誉パルムドール

2026年のカンヌ国際映画祭の名誉パルムドールは、『ロード・オブ・ザ・リング』三部作などで知られる映画監督のピーター・ジャクソンと、歌手・俳優のバーブラ・ストライサンドの2人に贈られた。

ピーター・ジャクソンは受賞に際し「自分は“パルムドール系”の監督じゃないと思ってた」と、ユーモアたっぷりに自虐コメント。『ロード・オブ・ザ・リング』三部作を一気に撮影した当時を振り返った。バーブラへの授与は閉幕式で行われる予定だ。

Earl Gibson III / Getty Images

オープニング上映はピエール・サルヴァドーリ監督『The Electric Kiss』

開幕上映に選ばれたフランスのピエール・サルヴァドーリ監督の『The Electric Kiss』は、1920年代のパリを舞台にしたヒューマンドラマ。妻を亡くし創作意欲を失ったアルコール中毒の画家が、ある女性との出合いを通して人生を再生していく物語だ。

Anadolu / Getty Images

開幕式とオープニング上映にはカンヌの常連、是枝裕和監督も駆け付けた。胸元につけた、ショーメの新作「アンヴォル」のブローチが存在感を引き立たせた。





Amy Sussman / Getty Images

今年の審査員長は韓国のパク・チャヌク監督

コンペティション部門の審査員長を韓国人として初めて務めるパク・チャヌク監督。世界3大映画祭ではベルリンに次いで政治色が強いと言われるカンヌだが、パク・チャヌク監督は映画祭の記者会見で、「芸術と政治は対立しない」とコメント。“政治的メッセージがあっても芸術性は損なわれない”という立場を明確にした。

Mondadori Portfolio / Getty Images

デミ・ムーアら審査員団も勢ぞろい

チャヌク監督の脇を固めるコンペティション部門の審査員団は国際色豊かで、フランス人が一人もいない点も今年の特徴だ。

審査員は8名。『サブスタンス』以降キャリア再評価の機運が高まるデミ・ムーア、『ノマドランド』『ハムネット』でおなじみの映画監督クロエ・ジャオ、スウェーデンの名優ステラン・スカルスガルド、エチオピア系アイルランド人の俳優ルース・ネッガ、ケン・ローチとのコラボレーションで知られる脚本家ポール・ラヴァティ、ベルギーの映画監督ローラ・ワンデル、チリ出身の新鋭監督ディエゴ・セスペデス、コートジボワール出身の国際派俳優イザック・ド・バンコレという顔ぶれだ。

Michael Buckner / Getty Images
Andreas Rentz / Getty Images

深田晃司監督『ナギダイアリー』は7分間のスタンディングオベーション

さて、日本勢のなかでいち早く上映されたのは、コンペティション部門に選出された『ナギダイアリー』。現地時間 5月13日に公式上映が開催され、深田晃司監督、主演の松たか子、共演の石橋静河がレッドカーペットに登場。松たか子と石橋静河は、今回初のカンヌ参加となった。

松たか子は、ジョルジオアルマーニのブラックドレスにブシュロンの「キャトル ラディアント」シリーズのリングとイヤーカフを合わせたシックでモダンな装い。石橋静河は、ルイ・ヴィトンのロングドレスにカルティエのジュエリー、ディオールのメイクアップにより、華やかな場を彩った。

深田晃司監督は昨年の『恋愛裁判』に続き、2年連続のカンヌ参加。そして自身初のコンペティション部門の出品となった。

松たか子は「海外の映画祭に参加するのは初めてですが、“この映画祭を盛り上げるぞ”という雰囲気がカンヌの街全体から伝わってきてとても華やかなエネルギーを感じています。深田監督との仕事は初めてでしたが、物語を描くことに対する想いの深さを感じていました」と振り返った。

Lyvans Boolaky / Getty Images

パルムドール候補の見通しはまだ全く見えないが、今年はハリウッド色が例年以上に薄く、作家性の強い作品がコンペティション部門に集まってきている。コンペティション外では、黒沢清監督『黒牢城』が「カンヌ・プレミア」部門、岨手由貴子監督『すべて真夜中の恋人たち』が「ある視点」部門に入っていて、日本映画の存在感が際立つ。ELLEではこのあと現地レポートも予定しているので、続報をお楽しみに!

元記事で読む
の記事をもっとみる