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「近野」。日本料理の華やぎに幸福を感じる祇園の隠れ家

  • 2026.5.14

常に日本の美食界をリードし続けてきた街・京都。長い歴史とともに育まれた美意識を受け継ぐ料理人の新たな感性を味わう、京都ガストロノミーの現在をお届けします。今回ご紹介するのは、丹念な手仕事と独自の遊び心が魅力の日本料理店「近野」です。

はまぐりのうま味が口の中いっぱいに広がる春の椀(わん)物。 Katsuo Takashima

祇園・大和大路の喧噪(けんそう)を離れた宮川町のほとりに小さな看板を掲げる「近野」。京割烹の良質なおもてなしを守る名店「八寸」出身のご主人・近野康弘さんと祇園甲部の芸妓(げいこ)だった女将(おかみ)の裕子さんが昨春に開店。行きつけにするならこんなお店――そんな一軒です。

ソムリエ資格をもつ店主・近野康弘さんと女将の裕子さん。 Katsuo Takashima
お造りには淡路島から届く魚介と、東京の名店から仕入れるマグロが。 Katsuo Takashima

コースで提供される料理は全10品ほど。いずれも丹念な手仕事が施され、京料理の“本分”ともいうべき繊細さと、季節の味わいをしっかりと引き出し、そこに表現されるおいしさは上質そのもの。さらに独自の遊び心も加わり、ゲストの心は優雅に華やぎます。

「黒毛和牛の炭火焼き 山野草餡」。 Katsuo Takashima

例えばシグネチャーの一皿「黒毛和牛の炭火焼き」。丁寧に火入れした経産牛ヒレに京都・大原の自然が育む山野草の餡(あん)をまとわせ、うま味の相乗効果が見事。また、季節の果実を多彩に盛り込んだ水菓子にも大感激。みずみずしい旬の味覚に山形産甘口ワインのジュレを添え、締めにシャンパーニュを頼みたくなる一品です。

水菓子。グラスシャンパーニュは常時3種、マグナムボトルから注がれるのがうれしい。 Katsuo Takashima

「近野」
料金/コース¥26,250
所在地/京都府京都市東山区大和大路通松原下る弓矢町38
営業時間/18:00~、21:00~(共に一斉スタート、要予約)
定休日/月曜日
TEL/050-1722-4531
URL/kyoto-konno.com

初出:リシェスNo.55 2026年3月27日発売

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