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『ホーム・アローン』史上最強の子役、マコーレー・カルキン。壮絶な半生からカムバックへの全軌跡

  • 2026.5.13
Getty Images

10歳で映画『ホーム・アローン』に主演し、「世界一有名な子役」となったマコーレー・カルキン。しかしその栄光の裏側では、莫大な財産を巡る両親の対立や、自身の依存症といった過酷な現実が待ち受けていました。

18歳で俳優業を休止し、一時は表舞台から遠ざかっていた彼ですが、2025年には待望の俳優復帰を果たしています。数々の困難を乗り越え、40代を迎えた彼が辿り着いた、再生への歩みを振り返っていきましょう。

Vinnie Zuffante / Getty Images

【THEN】世界を虜にした“史上最強の子役”の誕生。『ホーム・アローン』の大ブレイクと、1500万ドルもの資産形成

1990年、10歳で主演した映画『ホーム・アローン』のケビン・マカリスター役で世界的なブレイクを果たしたマコーレー・カルキン。同作は全世界で興行収入4億7600万ドル(当時レート約447億円超)を記録し、彼は一躍トップスターとなりました。

4歳で舞台デビューした彼は、1989年の映画『おじさんに気をつけろ!』での好演が、ヒットメーカーであるジョン・ヒューズ氏の目に留まります。彼の才能に惚れ込んだヒューズ氏は、マコーレーを主役に想定して『ホーム・アローン』の脚本を書き下ろしたと言われています。
また、人気番組『サタデー・ナイト・ライブ』で史上最年少ホストの1人を務めるなど、その人気は社会現象となりました。その後も『ホーム・アローン2』などのヒット作に連続して出演し、子役としては異例の1作品あたり数百万ドルの出演料を得るように。10代前半にして築き上げた総資産は約1,500万ドル(当時レート約14億円超)に達しました。この莫大な財産が、後に両親の法的な対立と家族の分裂を引き起こす原因となりました。

Steve Granitz / Getty Images

【NOW】ブランドのモデルやCM出演を経て、2025年には本格的に俳優業へとカムバック

長らく映画の第一線を退いていたマコーレーでしたが、近年、ブランドの広告や話題作への出演を通して表舞台へとカムバックを果たしています。

2021年11月には、グッチのショー「Love Parade」にモデルとして起用され、ランウェイを歩く姿が広く報じられました。2024年にはウーバーイーツのCMに出演し、『ホーム・アローン』を彷彿とさせるコミカルな演技を披露して大きな話題となりました。

さらに、2025年からは本格的に俳優業を再始動させています。Amazon Prime Videoの大ヒットドラマ『フォールアウト』シーズン2への主要キャストとしての出演や、ディズニー映画『ズートピア2』での声優出演も。かつての子役時代のイメージを脱却し、ストリーミング作品や話題の映画を主軸にキャリアを再構築する彼の動向には、業界各所から高い関心が寄せられています。

Lawrence Schwartzwald / Getty Images

子役時代に築いた資産を巡る両親の法廷闘争。18歳での法的独立と俳優業の休止

1995年、マコーレーが築いた約1,500万ドルの資産管理権を巡り、事実婚の関係にあった両親が対立。法律上の婚姻関係にない両親の間で繰り広げられた、親権と巨額の財産を巡る法廷闘争は数年にも及びます。

渦中に置かれた彼は、18歳となった1998年、自ら法的手段に訴えます。自身の信託財産から両親を管理者として除外し、専門家に委ねることで、両親からの経済的な独立を果たすことになりました。

独立と同時に、「普通の生活を経験したい」として俳優業の無期限休止を表明。その後はマンハッタンにある私立の学校に通学し、一般的な同年代の若者と同様の教育を受けることに専念します。メディアの取材を断ち、映画撮影のない日常を優先することで、多忙を極めた子役時代に得られなかったプライベートな時間の構築を目指したのです。

Lawrence Lucier / Getty Images

薬物所持による有罪判決など、混迷の20代。私生活を襲った相次ぐ別離と喪失

そんなマコーレーですが、俳優業を休止した後の彼は、世間の羨望を集めた子役時代とは対照的な、暗転した日々を過ごすことに...。10代でアルコールに溺れ、20代に入ると薬物依存が深刻化。2004年には、オクラホマ州にてマリファナおよび規制薬物の無許可所持により逮捕され、最終的には執行猶予付きの有罪判決を受けました。当時のメディアには、かつての愛らしい面影が消え、著しく痩せこけた衝撃的な姿が度々掲載され、世間に大きな衝撃を与えました。

法的なトラブルと並行するように、私生活においても平穏が訪れることはありませんでした。17歳で結婚した俳優のレイチェル・マイナーとの結婚生活は、わずか2年で破局を迎えます。その後、約8年にわたり交際したミラ・クニスとも最終的には別離を選びました。さらに2008年には、最愛の実姉であるダコタが交通事故で急逝するという悲劇に見舞われます。

法的なトラブルと大切な人々の喪失が重なり、彼は人生のどん底とも言える孤独な空白期間を歩むこととなりました。

Amy Sussman / Getty Images

ハリウッドでの殿堂入りに、二児の父としての歩み。波乱の半生を経て築いた、穏やかな家族との暮らし

2017年から交際を続けているパートナー、俳優のブレンダ・ソングとの出会いは、マコーレーの生活に安定をもたらしました。2人の間には、2021年に長男のダコタくん、2022年には次男が誕生しており、長男の名前は、事故で亡くした最愛の実姉の名前にちなんで名付けられたそうです。

2023年12月には長年の功績が認められ、ハリウッドの「ウォーク・オブ・フェーム」に殿堂入りを果たしました。式典には、映画『ホーム・アローン』で母親役を演じたキャサリン・オハラも出席し、彼のこれまでの歩みを称えるスピーチを行いました。2026年1月、そのキャサリンが71歳で逝去。訃報を受け、マコーレーは自身のインスタグラムで追悼しています。

依存問題や法的なトラブルを過去のものとした現在は、家庭生活を基盤としながら俳優活動を続けています。40代を迎え、子役時代のイメージを離れてどのような役柄を積み重ねていくのか、その動向に世界中から注目が集まっています。

Text: Kaori Takeuchi
Photo: Getty Images
※この記事は2026年5月13日時点のものです。

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