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【2026年メットガラ】ベスト&ワーストドレッサー20。ビヨンセからブラックピンクまで、プロが選ぶ勝負服

  • 2026.5.15
Getty Images

ファッション界最大の祭典、メットガラ(Met Gala)が今年もやってきた!ニューヨークで開催されるこのイベントは、アメリカのファッション業界の中心地で行われる、まさに「レッドカーペットの最高峰」。他のイベントとは違い、主役はあくまで「ファッション」。参加するセレブたちは、誰よりもバズるルックを目指して、非公式なファッションバトルを繰り広げるのだ。

2026年のコスチューム・インスティチュート展示会のテーマは「Costume Art(コスチューム・アート)」。そしてドレスコードは「Fashion Is Art(ファッションはアート)」という、非常に解釈の幅が広いもの。近年に比べると全体的にトーンダウンした雰囲気だったけれど、なぜか多くのセレブが「フェザー(羽根)」をトレンドとして取り入れていた様子。

それでは、私たち2人の独断と偏見による「輝いていた人」と「残念だった人」をチェックしていこう。

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Kevin Mazur/MG26//Getty Images
ニコール・キッドマン(シャネル)

今夜の共同議長であるニコールは、イベントの幕開けにふさわしいスタイルで登場した。今夜の攻略法は2つ。「アートに寄せる」か「ファッションに徹する」か。ニコールは後者を選び、見事な赤いドレスと完璧なヘアスタイルで現れた。山車のような派手な衣装に頼らず、映画スターとしての気品をメットガラ級にまで引き上げている。フェザー使いは100点満点とは言えないけれど、彼女の歴代ルックの中でもトップクラスに入るはず。ダイヤルを最大値まで回した「最強のニコール・キッドマン」であれば、それだけで十分なのだ。

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Mike Coppola//Getty Images
エミリー・ブラント(アシュ・スタジオ・クチュール)

『プラダを着た悪魔2』のスター、エミリーはパンツスタイルを選択。豪華なドレスが支配するこの夜において、パンツを選ぶのは大胆な試みと言えるだろう。その挑戦が報われれば良かったのだが、残念ながら上半身のデザインが複雑すぎて、どこか窮屈そうで不自然な印象。装飾に関しても、パールかタッセルのどちらか一方に絞るべきだった。両方は盛り込みすぎ。私たちはルールを作っているわけではないけれど――いや、今このルールを作った。盛り込みすぎは禁物だ。

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Women's Health
ヴィーナス・ウィリアムズ(スワロフスキー)

レジェンドであり今夜の共同議長でもあるヴィーナスも、比較的落ち着いたルックを選んだ。しかし、エレガンスと煌びやかなグラマラスさのバランスが完璧で、彼女によく似合っている。彼女にとって個人的な意味を持つイメージを描いたという襟元のピースは、ゴージャスなヘアスタイルとともに王族のような気品を漂わせている。シンプルなデザインのドレスに、あえて煌めくブラックを選んだことで、シルバーの装飾が主役として際立っている。

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Kevin Mazur/MG26//Getty Images
サム・スミス(クリスチャン・コーワン)

これこそが「アート指向」のアプローチだ。ステージ衣装のような奇抜さがありながら、クチュールとしての完成度も高い。サムにこれ以上似合う服はないだろう。贅沢でドラマチック、かつエルテ(アール・デコの画家)風のシックさも感じさせる。この衣装で優雅に振る舞う時間を、本人も心から楽しんでいたに違いない。ヘッドピースも素晴らしいけれど、着席ディナーの席では一晩中、周りに気を使って大変だったのではないだろうか。

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Michael Loccisano/GA//Getty Images
コンナー・ストリー(サンローラン)

彼(と彼のチーム)が本気を出すと、本当に隙がない。私たちは彼のスタイルの進化を初期から追ってきたけれど、今回のルックはまさに彼の「スイートスポット」。シックで仕立てが良く、伝統にとらわれないアプローチ。彼の圧倒的な魅力を活かしつつ、男性的な表現の境界線を広げている。モダンでセクシー、そしてドラマチック。彼にとって完璧な選択だ。

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Gilbert Flores//Getty Images
アマンダ・サイフレッド(プラダ)

今夜のテーマが「ファッション」寄りになること自体は良いことだが、このルックには正直ガッカリしてしまった。スカートのデザインや、硬いボディスに対してウエストの位置が低すぎるところが気にかかる。色は彼女によく似合っているけれど、「メットガラのバービー」といった印象で、少し予想の範囲内という感じ。スタイリングやネックレスは豪華で素敵なのに、ドレスのデザインが彼女の魅力を引き出しきれていないのが惜しい。

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Mike Coppola//Getty Images
アン・ハサウェイ(マイケル・コース・コレクション)

『プラダを着た悪魔2』のスターが、究極の「ニューヨーク・デザイナー」を纏って登場したのは嬉しい驚きだ。文句なしに美しく、どんな難易度の高い服でも着こなしてしまう彼女のポテンシャルが最大限に活かされている。「アート」と「ファッション」の境界線を見事に歩んでおり、美術館そのものへのオマージュのよう。直球な解釈ながら、彼女が着ることで最高にファッショナブルに仕上がっている。

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Michael Buckner//Getty Images
LISA(ロバート・ウン)

LISAが誰もが二度見するような衝撃的なルックで現れるのは、もはや必然。ドラマチックさ、そして歩く芸術品としての存在感において、この女神のようなスタイルに勝るものはない。自分の腕を型取ったという「予備の腕」の演出は、狙いこそ理解できるものの、少しマネキンの腕のように見えてしまったのが唯一の心残り。

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コールマン・ドミンゴ(ヴァレンティノ)

この衝撃から立ち直るには少し時間がかかりそうだ。映画『Michael』のスターである彼は、メンズのフォーマルスタイルの先駆者だった。けれど、モンドリアンやピカソからインスピレーションを得たというこのアートなルックは、彼の強みを活かせていない。全体的にコスチューム感が強く、「今にも歌い出しそう」な舞台衣装のように見えてしまう。

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Michael Buckner//Getty Images
ゾーイ・クラヴィッツ(サンローラン)

裏地のないブラックレースのドレスは、レッドカーペットではもう「やり尽くされた」感がある。けれど、デザインが面白く、着る人に似合っており、スタイリングが完璧であれば話は別だ。このルックはその3条件をクリアし、さらにメットガラ特有の「少し個性的でやりすぎな感じ」も備えている。今夜一番刺激的というわけではないけれど、文句のつけようがない。

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Gilbert Flores//Getty Images
ジャネール・モネイ(クリスチャン・シリアーノ)

これこそメットガラのレッドカーペットに期待されるルックそのものだ。ドラマチックでユニーク、彼女らしいステートメントを感じる。しかし、これが「美しいか」と聞かれると、首を縦には振れない。テーマを反映しているのはわかるけれど、デザインが少し過剰で、整理が必要だったかもしれない。特に、たくさんの蝶の飾りが「やりすぎ」の境界線を越えてしまった。

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Michael Buckner//Getty Images
ローレン・サンチェス・ベゾス(スキャパレリ)

彼女とスキャパレリの選択は賢明だったと言えるだろう。共同議長を務めることへの賛否があった中、あえて控えめなデザインを選んだのは正解だった。世界有数の富豪の妻として、あまりに派手な装いは批判を招きかねないからだ。ただ、ルック全体としては少し平凡で、サイズもタイトすぎ。アートやハイファッションの雰囲気というよりは、高級カジノのイベントにいるような印象だ。

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Kevin Mazur/MG26//Getty Images
チャーリー・エックス・シー・エックス(サンローラン)

彼女がエレガントで洗練されたルックで現れたこと自体に驚きはない。彼女のスタイルはここ数年、確実にその方向へ進化していたから。驚いたのは、そのデザインが非常にローキー(控えめ)だったこと。メットガラに期待されがちな「バズ狙いの奇抜なファッション」ではないけれど、キャリアを通じて十分すぎるほど過激な格好をしてきた彼女が、ただ「最高に美しく」登場するのは、むしろ素晴らしいことだと思う。

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Michael Buckner//Getty Images
レナ・ダナム(ヴァレンティノ)

楽しくてグラマラス。キャリア初期のレッドカーペットでの彼女よりも、ずっと遊び心がありリラックスしているように見える。この色は彼女にとてもよく似合っているし、メットガラで王道の映画スタースタイルを披露するのも悪くない。唯一の不満はフェザーが多すぎること。もう少しボリュームを抑えても良かったはず。

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Michael Buckner//Getty Images
ドージャ・キャット(サンローラン)

今夜の大きな失望の一つと言わざるを得ない。控えめなこと自体が悪いわけではないけれど、これは「控えめ」を通り越して「退屈」だ。デザイン自体はシックかもしれないが、このニュートラルな色は彼女の魅力を引き出せていないし、コントラストが絶望的に足りない。せめて靴に輝きや色を添えるべきだった。他のレッドカーペットなら素敵かもしれないが、メットガラとしては「普通すぎる」印象だ。

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サブリナ・カーペンター(ディオール)

「オールド・ハリウッド」という別のテーマの方が似合ったかもしれないけれど、私たちはこのルックを愛さずにはいられない。彼女のような劇場型のセンスを持つ女性が、テーマ性の強いコスチューム風ルックに挑むのは当然のこと。フィルムのストリップを重ねたようなデザインは、一歩間違えば重苦しく滑稽に見えるが、絶妙にセクシーでキュート。彼女のスタイルに完璧にマッチしている。ヘッドピースやヘアメイクも含め、非の打ち所がない。

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ANGELA WEISS//Getty Images
ケイティ・ペリー(ステラ・マッカートニー)

間違っているかもしれないが、今年のメットガラの雰囲気には、こういった「ステージ衣装」的なアプローチは合っていない気がする。フェンシングマスクかロボットマスクのようなものと、ごく普通のウェディングドレスのような組み合わせには、あまり面白みを感じられない。これについては、肩をすくめるしかない。

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Michael Loccisano/GA//Getty Images
グェンドリン・クリスティー(ジャイルズ・ディーコン)

彼女がレッドカーペットで選ぶ服は、常にメットガラの、特にアートをテーマにした夜にふさわしいものばかり。だから今回、彼女が完璧にキメてきたのも納得だ。パートナーであるジャイルズ・ディーコンのデザインをメットガラで着ることをずっと望んでいたという彼女だが、その待った甲斐があった。今夜のトレンドカラーである赤がよく映えており、フェザーの使い方も見事。マスクも奇をてらったものではなく、古き良き仮面舞踏会のような趣がある。

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ANGELA WEISS//Getty Images
ROSÉ(サンローラン)

長く見れば見るほど、「デザインは微妙だけれど本人が美しいから成り立っている」と感じてしまうルック。一見するとドラマチックで洗練されているように見えるが、鳥を模したパーツが、よく見るとキラキラを塗った段ボールのように見えてしまうのだ。クチュールというよりは工作のような質感で、中のドレスもかなりシンプル。彼女の美しさに助けられた一着だ。

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ANGELA WEISS//Getty Images
ビヨンセ(オリヴィエ・ルスタン)

女王であり共同議長でもあるビヨンセは、あえて遅れて登場した。けれど、これほど完璧なルックを用意しているなら、それも許されるだろう。骸骨をモチーフにしたという、煌びやかで独創的なスケルトンドレス。フェザーのケープがその存在感を成層圏まで引き上げているが、特に素晴らしいのはグローブと冠のデザイン。今夜のレッドカーペットで、ファッションとアートが最も高次元で融合した瞬間だった。

From: Cosmopolitan US

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