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普遍に昇華される家族アルバムとその中に佇む個の存在

  • 2026.5.8

Yoshiyuki Okuyama

普遍に昇華される家族アルバムとその中に佇む個の存在

Yoshiyuki Okuyama
Top Photo:Yoshiyuki Okuyama “photographs #2”, 2024/2026Archival pigment print mounted on aluminum 161 x 217 cm© Yoshiyuki OkuyamaTop Photo:Yoshiyuki Okuyama “photographs #1”, 2024/2026Archival pigment print mounted on aluminum 216 x 171 cm© Yoshiyuki Okuyama

写真家 奥山由之による展覧会「photographs」が、タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー / フィルムにて5月15日(金)から6月13日(土)まで開催。あわせて同名の写真集も刊行される。

Yoshiyuki Okuyama“photographs #2”, 2024/2026Archival pigment print mounted on aluminum161 x 217 cm© Yoshiyuki Okuyama

1991年東京に生まれ、2009年より写真作品の制作を始めた奥山由之。
2011年に第34回写真新世紀優秀賞を受賞してデビュー以降、具象と抽象といった相反する要素の混在や矛盾などを主なテーマに制作を続けてきた。

これまでに「Girl」や「君の住む街」をはじめ数多くの作品集を刊行している他、映画監督として「アット・ザ・ベンチ」、「秒速5センチメートル」の撮影も手がけている。

Yoshiyuki Okuyama“photographs #1”, 2024/2026Archival pigment print mounted on aluminum216 x 171 cm© Yoshiyuki Okuyama

本展では、奥山の家族アルバムをもとに制作された同名の写真作品シリーズから、約28点を発表。

構想の起点となったのは、かつて彼の祖父母や父が暮らし、現在は自身のアトリエとして使用している邸宅で100冊を超える家族アルバムを発見したこと。
奥山はアルバムのページをめくりながら、そこに写る先代の選択によって継承されている生命の連続性や、同時に立ち上がる倫理的規範について思索した。
また、そこでは彼らの人生が「家族」という共同体や枠組みの中で捉えられる一方、家族の役割を与えられる前の「個」としての存在にも気づかされたという。

奥山の手によって編集され、完成した「photographs」の作品群は、元のアルバム写真に写っていた人物をまるで光のように解放する。
それによって生じる余白は鑑賞者の想像を掻き立て、ある特定の個人的な家族アルバムであったものは、それぞれのアルバム、そして普遍的に共有され得るものへと昇華されていく。


観る者の輪郭と緩やかに重なり合う、「誰か」の面影。
家族の継承と個人の自律の間で、さまざまな対話が促される。



TAKA ISHII GALLERY PHOTOGRAPHY / FILM
03-6432-9212



【Yoshiyuki Okuyama “photographs”】
DATE:5月15日(金)〜6月13日(土)
※日曜、月曜、祝日定休
TIME:12:00pm~7:00pm
PLACE:タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー / フィルム
ADDRESS:東京都港区六本木5-17-1 AXISビル 2階
ADMISSION FREE
WEBSITE: www.takaishiigallery.com/jp/archives/37581/

【“photographs” by Yoshiyuki Okuyama】
PRICE:¥7,700

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