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あの太陽に最も近い水星より、2番目の金星のほうが熱かった!表面約460度を生む大気組成の事情が想像と逆すぎる

  • 2026.5.29
あの太陽に最も近い水星より、2番目の金星のほうが熱かった!表面約460度を生む大気組成の事情が想像と逆すぎる

太陽に近い水星より、金星のほうが熱かった

太陽に近い順に並べると水星、金星、地球。となれば「水星が一番熱い」と思いたくなりますが、実際には2番目の金星のほうがはるかに高温なのだそうです。

JAXAや国立科学博物館の解説をのぞいてみると、原因は大気組成にあるという予想外の事情が見えてきました。

金星の表面はずっと460度前後

金星の表面平均温度はおよそ460度。

1970年に着陸したソ連の探査機ベネラ7号は約480度という観測値を残しています。

昼夜・緯度差ほぼなしで一定とされ、一方の水星は昼が約430度、夜はマイナス180度まで急落します。

差を生むのは大気の存在。金星の大気は95〜98%が二酸化炭素という濃密な組成で、太陽からの熱を逃さず保温する強烈な温室効果が働いていると考えられています。

気圧は地球の90倍、雲は濃硫酸

金星の地表の大気圧は地球の約90倍。

水深900mの潜水のような圧力が、いつもかかっている計算です。さらに上空50〜70kmあたりを覆う厚い雲は、なんと濃硫酸の液滴でできているそうです。

雲は太陽の光の8割ほどを跳ね返し、内側では時速400km超の風が吹き荒れているといいます。

表面では鉛も溶けてしまうほどの温度で、なかなかの過酷さです。

自転は地球と逆向き、太陽は西から昇る

もう一つ意外なのが自転の向きです。金星は地球とは反対の西向きに、しかもとてもゆっくりと回っているのだそう。

だから金星の地表に立つと、太陽は西から昇り、東に沈むという、地球とは逆さまの空模様になるわけです。

なぜ逆向きに回り始めたのかはまだはっきり解明されておらず、惑星形成のときに大きな衝突を受けた説、厚い大気が太陽の引力に引っ張られて自転を反転させた説などが議論されているのだそうです。

まとめ

「太陽に近いほど熱い」という直感がきれいに裏切られる金星の灼熱。

地球がほどよい温度にとどまっているのは、大気組成という絶妙なバランスのおかげなのだ、と気づかされる話です。

参考:JAXA 宇宙科学研究所キッズサイト「金星・金星の大気」

参考:国立科学博物館「宇宙の質問箱-水星・金星編 Q4 金星は一年中くもりって本当ですか?」

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