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原油高で脱プラは加速する?今こそプラスチックフリーに変えてみよう!

  • 2026.5.7
ArtSvitlyna / Getty Images

原油高騰に物価上昇。ホルムズ海峡での混乱は、遠く離れた日本で暮らす私たちの日常にも確実に影を落としている。この混乱が浮き彫りにしたのは、想像以上に私たちは原油という化石燃料に依存しているという事実だ。原油由来のさまざまな原材料や製品の不足により、特定の医療品や食品などへのアクセスが困難になるリスクが叫ばれる今、私たちの生活のあらゆるシーンに登場するプラスチック製品の供給不足も、無視できない。

しかし、この危機は、私たちが当たり前のように享受してきた“プラスチック文化”を見直すターニングポイントにもなるのでは? ここでは、プラスチックフリーなライフスタイルに向けたTIPSをお届け。マイクロプラスチックを中心に、近年研究が進んできたプラスチックの影響をおさらいしながら、ステップバイステップで取り入れてみて。

私たちの生活は、プラスチックで囲まれている!?

「エネルギー供給の大動脈」とも呼ばれ、世界の原油供給量の約20~30%が通過すると言われているホルムズ海峡。2022年以降、欧米諸国と歩調を合わせロシアからの原油輸入を制限した結果、日本のホルムズ海峡経由の原油依存度は今や90%までに達している。

Javier Zayas Photography / Getty Images

私たちの日常は、この原油の恩恵なしには立ち行かない。食品を包むパッケージから、畜産物飼育のための肥料、日々の暮らしに欠かせない電気や移動にかかるガソリンまで。これらは原油価格の影響をダイレクトに受け、食料品や日常品の物価高騰につながっている。

影響は、そうした生活まわりの値上げだけでなはい。人工透析用チューブや点滴バッグ、医療用手袋、マスク、ガウンなど、医療・衛生製品の多くの原料もまた原油由来で、プラスチックの一種。こうした医療の現場に欠かせない機器もまた安定的な供給リスクにさらされている。その他にも、ポリエステルやナイロン製の衣服、歯ブラシ、コスメの原料にその容器、インテリア……部屋の中を見渡せばプラスチック製品ばかり。今後、これらの製品も入手困難になる日がくるのかもしれない?

プラスチック汚染問題は、どれくらい深刻?

私たちの生活を便利にしてくれるプラスチックは、同時に環境汚染問題の原因にもなっている。陸から海や川に流れ込んだプラスチックごみが、紫外線や波によって5ミリ以下のマイクロプラスチックに細分化され、それを魚が餌と間違えて食べてしまい、巡り巡って私たちの食卓へ――。こうして私たちの体内に入ったプラスチックが健康にどう影響するのかは、現在も研究が進められているが、無視できない事実が次々と明らかになっている。

Andriy Onufriyenko / Getty Images

一方で「プラスチックをちゃんとリサイクルにまわせば、こうした問題は解決できる」と思う人も中にはいるかもしれない。ここで一度、プラスチックごみの現状をおさらいしてみよう。

  • 世界のプラスチックごみのうち、リサイクルされているのはわずか9%
  • 日本のプラスチックごみリサイクル率は87%と高いが、そのうち60%以上が焼却による「サーマルリサイクル」のため、CO2や有害物質排出のリスクがある。
  • 海洋プラスチックごみの量は、急速に増加中。鳥と魚全体の90%以上が胃袋にプラスチック片を抱えているという試算もでており、2050年には海洋プラスチックごみの量は魚の量よりも多くなるかも?
  • プラスチックは、人間の血液や脳、臓器からも発見。流入元は、一般的なティーバッグやまな板など、さまざま
  • プラスチックの世界の消費量は、2060年に2019年の約3倍、12億3100万トンに増加するという予測も!

現状の制度や仕組みを見ると、リサイクルも万能薬ではなさそう……。さらに、捨てられたり、使用されたりする過程で、プラスチックが私たちの体内に入り込んでいることもわかってきた。このままでは、私たちの身体も地球も、プラスチックまみれになってしまう!?

今こそプラスチックフリー生活へ!

ここでは、プラスチックフリー生活に興味を持った人のために、身近にできるアクションをステップごとにご紹介。自分のライフスタイルに合わせて、できるところからはじめてみよう!

PixeloneStocker / Getty Images

ステップ1:Refuse・Reduce・Reuse・Recycleの「4R」を実践

「4R」とは、受け取らない(Refuse)、減らす(Reduce)、繰り返し使う(Reuse)、資源化する(Recycle)の頭文字をとったもの。エコバッグを持参して、使い捨てのレジ袋を受け取らないというのも、その一つ。

本『プラスチック・フリー生活』では、プラスチックフリーライフをはじめる手順として、まずは家にあるプラスチック製品のどれを残し、どれを手放すか決めるために、6つの質問を自分自身にしてみることをオススメしている。

ステップ2:公共交通機関を使おう!

「プラスチックとどう関係があるの?」と思う人もいるかもしれない。日本のマイクロプラスチックの調査に携わったシルバン・アゴスティーニ博士によると、私たちの移動手段にも実は、マイクロプラスチックへの影響が潜んでいて、車のタイヤ摩耗がマイクロプラスチック発生源の一つなのだとか。

ステップ3:量り売りサービス活用&マイ容器持参

エコバッグ持参からもう一歩進んで、マイ容器を持参したり、量り売りを利用したりするなど、さらに包装を減らす選択をとってみよう。量り売りサービスは、本体ボトルを購入するよりお得な値段で販売されていることが多いほか、量り売りは自分が使いきれる量だけ購入できるという点でも経済的◎

ステップ4:脱プラに取り組む企業を応援!

脱プラに取り組む企業の製品を購入して、応援しよう。最近では、おしゃれなデザインのプラスチックフリー日用品から、藻やバナナ、パイナップルからできた脱プラアイテムもあるなど、バリエーションが豊かに。

他にも、注目したいのが 「パタゴニア」「ロンハーマン」「エコアルフ」「ヘリーハンセン」など、人気ブランドが続々と取り入れはじめている「廃漁具」由来の素材。海に不法投棄されやすいプラスチック製の漁網や釣り糸などの漁具を回収&再資源化し、服や小物へと再生させている。

ステップ5:消費者として声をあげよう!

マイクロプラスチックを含まない歯磨き粉や竹材の食器洗いブラシなどを意識的に選ぶことは、日常の消費行動の中でできる確かな一歩。そこからさらに踏み込んで、企業へフィードバックを届けてみよう。「マイクロプラスチックが含まれているため、今後は購入を控える」といった率直な声を届けることも、私たち一人ひとりにできるアクションの一つ。社会を動かす原動力になるはず。

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