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静かな狂気を宿らせた『チルド』本予告&本ビジュアル…主題歌情報も解禁に

  • 2026.5.7

第76回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式出品され、国際映画批評家連盟(FIPRESCI)賞を受賞した染谷将太主演の『チルド』(7月17日公開)。本作の予告と本ビジュアルが到着。主題歌情報も解禁された。

【写真を見る】『チルド』の主題歌を担当したPAS TASTA

【写真を見る】『チルド』の主題歌を担当したPAS TASTA
【写真を見る】『チルド』の主題歌を担当したPAS TASTA

本作は映画レーベル「NOTHING NEW」の実写長編第1作目となるホラー。物語の舞台は東京の片隅にあるコンビニ「エニーマート倉冨町7丁目店」。副店長の堺(染谷)は学生時代に働き始めて以来、気づけば20代のほとんどをこの店で過ごしてきた。レジ打ち、品出し、廃棄処理、スマホゲーム、マッチングアプリ。ただ同じことを繰り返す毎日。わずかな乱れも許さないオーナー(西村まさ彦)による支配が続いたある日、新人アルバイト小河(唐田えりか)が現れ…。監督の岩崎裕介にとって本作が初の長編映画監督作品となる。

このたび解禁された本ビジュアルは、コンビニという特異な場所で過ごす主人公が強烈なインパクトを残すデザイン。なにかが抜け落ちたあとのようにも見える制服を着た無表情の堺が、鮮烈なピンクの光に包まれている。本作に隠された“異常な日常への警告”にも感じられるインパクトある本ビジュアルに仕上がっている。

あわせて公開された本予告は、都内のコンビニ「エニーマート倉冨町7丁目店」で働く副店長の堺の“何気ない日常”から始まる。整然と並ぶ棚、反復される作業、無機質な灯など、見慣れたはずのコンビニが、どこか冷たく、不穏な空気をまとっている。将来への不安が滲む堺は孤独を埋めようとマッチングアプリで人と繋がろうとするが「命というものが、形を失っているように感じるんです。生きていることと、そうでないことが、もうそんなに変わりがないんじゃないかって」と話す女性の言葉に違和感を覚える。新人アルバイトの小河が加わることで、店に漂っていたわずかな違和感は、次第に輪郭を持ち始める。オーナーの過剰な秩序、管理され続ける空間、揺らぎ始める現実。“日常”の裏側に潜んでいたものが、静かに姿を現していく。

やがて映像は、逃げ場のないコンビニで崩れていく人間関係と、堺が向き合わざるを得なくなる「秩序」と「生」の問いを示唆する。最後に浮かび上がる“生きながら、死んでいる”というコピーが、本作の核心を鋭く突きつける映像になっている。

そんな本作の主題歌がPAS TASTAの新曲「無限の国 feat. ermhoi」に決定。これまでテレビアニメ「正反対な君と僕」のエンディングテーマ「ピュア feat. 橋本絵莉子」などを手がけてきたPAS TASTA。実写映画では初の主題歌となる。タイトル「無限の国」は、作品の舞台となるコンビニの“終わりなく続く空間”を想起させる言葉で、エンドロールで流れることで、物語を静かに締めくくる楽曲にもなっている。

さらに、『チルド』がファンタジア国際映画祭Cheval Noir Competition部門に正式出品されることも決定。北米最大規模のジャンル映画祭といわれるファンタジア国際映画祭。日本映画の北米展開の入口ともいわれ、過去数多くの日本作品が上映されてきた。シュバル・ノワール・コンペティション(Cheval Noir Competition)はその長編コンペティション部門であり、本作は開催期間の7月に北米プレミアを迎えることとなる。

国内外からの注目を浴びる異色の“コンビニエンス・ホラー”をスクリーンで体感してほしい。

<コメント>

●PAS TASTA(主題歌)

「このたびは、映画『チルド』の主題歌として『無限の国』という楽曲を書き下ろさせていただきました。ネタバレになってしまうため、あまり踏み込んだことは書けず恐縮ですが、主人公へ向けたエールのような楽曲になるよう制作しました。歌唱いただいたermhoiさんのお力添えもあり、これまでのPAS TASTAのどの楽曲とも違う、異質な魅力を持つ作品に仕上げることができました。『チルド』が公開された暁には、ぜひ映画館へ足を運び、劇中でも聴いていただけたらうれしいです(ホラーが苦手な方には少し覚悟のいる作品かもしれませんが!)そして、貴重な機会をくださった岩崎監督に改めて心より御礼申し上げます」

●岩崎裕介(監督)

「コンセプチュアルで尖ってて大好きな映画祭!うれしい!『チルド』がどう受け入れられるか緊張もありつつ、めっちゃ楽しみです」

●ニコラス・アーカムボルト(ファンタジア国際映画祭プログラミングディレクター)

「『ANYMART(チルド)』に一目惚れした。鋭く、卓越した脚本と演出、予想を裏切る展開、ブラックユーモア、そして現実に深く根ざした視点。そのすべてに圧倒され、鑑賞したあとすぐにコンペティション部門へ招待をしなければならない、と思った。この1年で、私が最も好きな作品であり、この感情を観客とわかち合える日が待ちきれない。長編デビュー作でありながら、岩崎裕介監督というその底知れぬ才能の登場を、誰よりも早く目撃してほしい」

文/サンクレイオ翼

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