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「あの時失敗したよね」マウント合戦も笑って振り返ることができる、息の長い女友達の存在【著者インタビュー】

  • 2026.5.4
 『いってらっしゃいのその後で 転がり続ける毎日編』より
『いってらっしゃいのその後で 転がり続ける毎日編』より

【漫画】本編を読む

「家族が好き。でも私を忘れずにいたい」

子どもを持ち、日々に追われるなかで、ふとそんな気持ちを抱いたことはないだろうか? 漫画家・ツルリンゴスターさんによるエッセイ漫画『いってらっしゃいのその後で』(KADOKAWA)の帯に添えられたこの言葉は、多くの共感を集めている。夫と3人の子どもたちとの暮らしを描きながら、“個”としての自分と向き合う姿や、子どもたちをそれぞれひとりの人間として尊重し、5人でよりよく生きていこうとする日々が丁寧に描かれている。

本作と続編である『いってらっしゃいのその後で 転がり続ける毎日編』(同)について、ツルリンゴスターさんにインタビュー。流れていく日々のなかで大切にしていることや、迷いながら向き合ってきた思いについて話を聞いた。

――『いってらっしゃいのその後で 転がり続ける毎日編』の「女友達」という中学生からのお友達とお出かけするエピソード、すごく素敵でした。

ツルリンゴスターさん(以下、ツルリンゴスター):私はすごく友人に恵まれているんです。エピソードに出てきた友達は中学生からの仲で、この世にこの人がいてくれるという事実に救われているというくらい、本当に拠り所にしている友達です。他の友人も含めて、私がどんな状況になっていても変わらず接してくれる安心感がある。私自身をずっと見てくれていると感じる人たちばかりです。

――特に女性は、結婚や子どもの有無などライフステージが変わると交友関係も変わっていってしまって、ずっと仲良くいるのは難しいとも言われると思います。そういう悩みはないですか?

ツルリンゴスター:ライフステージが変わって、それぞれの生活スタイルが違うから集まりづらくなることはあります。私は女子校出身でして、そのせいもあるのかもしれませんが、思春期にあまり男女差を感じる機会がない時に知り合った友達が多くて。人間の性質、人間としての私をぐちゃぐちゃだったときから見てくれていた友達が多いんです。だからステージによって時間の都合が合わなくて離れることはあっても、また落ち着いたタイミングで再会できるというか。ちょうど今40代になって久々に再会できる人が増えています。

――結婚相手や結婚指輪でマウントを取る……みたいなこともないんですね。

ツルリンゴスター:いや、ありましたよ(笑)。社会に出たての頃は特に、何者かになった人、なっていない人、結婚した人、子どもができた人……みたいなステージが変わったことによるピリピリがありました。でも今振り返ると「あの時失敗したよね」と答え合わせができているというか。しょうもなかったよねと言い合えるので、マウント取ってしまう時期も超えての今、って感じです。

――お互い許し合えるのがすごいですね。

ツルリンゴスター:あの頃は未来が見えなくて不安だった、その気持ちはお互い様だからじゃないですかね。もちろん会わなくなってしまった人もいますが、またこの先の人生で出会えるかもな、と思っています。

取材・文=原智香

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