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久しぶりに見た義母の笑顔は、優しかった頃と変わらぬ笑顔だった【義母からの手紙】

  • 2026.5.3

グループホームに入居している義母に会いに行ったカスミさんは、ある日スタッフから1通の手紙を渡されます。宛先は確かに自分で、義母の荷物に紛れていたようですが、いつ書いたものかは分かりませんでした。持ち帰って中身を開けてみると、そこにはカスミさんと初めて会った時のこと、そして挙式の際に一緒に旅行に連れて行ってくれたこと、夫婦共に育休を取ることに反対したのを後悔する文がなどが綴られていました。手紙を読み進めていくと、最近物忘れがひどくなっているのを自覚していること、そして全てを忘れてしまう前に、カスミさんに感謝の気持ちを伝えたいという内容も書かれていました。義母からの手紙を読み終えたカスミさんは、今までの感謝を伝えようと筆を執り、想い出を振り返ります。いつも自分達のことを一番に考えてくれていた義母。そんな彼女に育てられたからこそ、シンゴさんは育休を取り、カスミさんの仕事復帰もうまくいくことができました。しかし義母の認知症が進み、カスミさんへ「だれ!?知らない」という言葉を投げかけるように。それでも義母はカスミさん達へ迷惑をかけたくないと、介護施設を探していました。そんな義母への手紙を読むうちに、それまでの義母がなくなる訳ではないとカスミさんは気付きました。だからこそ義母から「私」が消える前に伝えたかったと嘆きます。

夫と結婚して、義母と家族になれて本当によかった

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義母にもらった手紙を読み、私も義母へ伝えたいことを手紙に書きました。それを読むうちに、それまでの義母が消えてなくなる訳ではないと改めて気付きます。それでも、「私」が消えてしまう前に伝えればよかったと私は涙ぐみました。

本当は義母が私のことを分からなくなる前に、手紙を渡したかったけれど、今さらそれを悔やんでも仕方ありません。義母に手紙を聞いてくれたお礼を言い、手紙を机に起きました。

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「じゃあ・・・また来ますから」そう声をかけ、立ち上がります。扉に向かいかけたとき、ふいに義母の声が聞こえました。「本当に・・・」

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「綺麗で、しっかりした人が嫁にきてくれて、『本当にうちのシンゴでよかったのかしら』」・・・その言葉は、私が初めて義母に挨拶をしたときに言われた言葉、そのものでした。

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慌てて義母に駆け寄ります。「シンゴさんだからよかったんですよ!」しかし、義母は弱々しく続けました。「私もこんなになっちゃって、カスミさんには迷惑ばかりかけてしまって・・・」「そんなこと言わないで!」私は義母の言葉を遮りました。「お義母さんがいつだって、私たちのことを考えてくれてたのちゃんと分かってます!」

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義母は、ぼんやり私を見ました。「・・・ちょうど、あんあみたいな目がぱっちりした・・・」私は、はっとして黙ります。義母が、嬉しそうに笑いました。「うふふ、あのねぇ・・・」

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「うちのお嫁さん、とってもいい子なのよ!」久しぶりに見る笑顔は、優しかった頃に向けてくれた義母の笑顔そのものでした。私の目から涙が溢れます。

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私も、シンゴさんと結婚して、お義母さんと家族になれて本当に良かったと思っています。いつも見守ってくれて、いつだって私たちを、大事に思ってくれたお義母さん、ありがとう。

これまで築いてきた絆と信頼があったこそ、カスミさんの手紙に、お義母さんも心を揺さぶられたのかもしれません。これからもその気持ちを忘れず、日々を大切に過ごしていけたらいいですね。

※ストーリーは実話を元にしたフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ

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