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「規則正しい生活をしている人が、最後に勝つ」母の遺品整理を通して感じた教訓【著者インタビュー】

  • 2026.5.2

【漫画】本編を読む

同居していた80代の母が亡くなり、遺品を整理することになった漫画家の堀内三佳さん。母が気に入っていたものから車椅子、仏具、仕事道具など多岐にわたるものを片付けている間に生まれたのは、母への後悔、そしてそこから得た教訓だった――。実際に母の遺品を整理した体験を綴ったエッセイ漫画『母の遺品整理で学んだ人生を軽くする方法』(竹書房)。その中で経験した物理的な困難から、もう届けられない母への想いまで。感じたこと、そしてそれを「人生を軽くする方法」と題して届けようと考えた経緯を堀内さんに伺った。

――本作にはお母さまの遺品整理をするなかで、先生自身の生活も変化したと描かれています。特に変化したところはどこですか?

堀内三佳さん(以下、堀内):まず身の回りのものは元気なうちに整理しておかないといけないと思いましたし、それを行動に移しているところですね。あとは規則正しい生活をするのが一番いいんだと改めて思ったことです。これまで担当編集さんに「夜はちゃんと寝た方がいいですよ」と言われても、「いや、私夜じゃないと仕事できないの」と返していたんです。でも後々になって体に出てくるんだなと母を見て感じました。早寝早起きしてちゃんとしたご飯を食べるという生活をしている人が、最後に勝つんだと。最近は一日10分でも体を動かすようにしているのですが、それだけでも全然違います。

――お母さまの遺品整理をきっかけに、ご自身の持ち物も整理されたとありました。整理を継続するためにしていることはありますか?

堀内:そもそも物を買わなくなりましたね。以前は本当に手あたり次第買っていたのですが、物を増やすのが嫌になりました。

――結局、お母さまの遺品整理にはどのくらいの時間とお金がかかったのでしょうか?

堀内:具体的な数字ははっきりと言えないのですが、母自身何度か引っ越しをしているので、そもそも同世代の方に比べたら持ち物自体は少なかった方だと思うんです。そこから作品に描いたような作業をして、最後はひと部屋分くらいの荷物が残って、そのほとんどが手芸道具でした。それは手芸が好きなお友達に譲ったりしたので、お金も時間もそんなにはかからなかったと思います。例えば今住んでいるところとは別にご実家がおありで、そこにお父さまお母さまが何十年も住まわれていたところ急に亡くなられた、となるとそれを全部片づけるのは本当に大変だと思います。ずっと一緒に生活して使われてきたものというのは思い出も残りますから。とはいえ、母の針仕事の作品は処分できず残っている状態ですし、遺品というのはひとりの人が生きてきた証ですから、片付けるのは大変な作業だなと感じます。

取材・文=原智香

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