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サレ妻が夫の不倫を生配信で暴露!? SNS時代ならではの公開処刑を描いた衝撃のリベンジドラマ!【書評】

  • 2026.5.1

【漫画】本編を読む

『【拡散希望】不倫の証拠を生配信します』(ハナ:原案、AYA:作画/KADOKAWA)は、SNSや動画配信を用いて、不倫という私的な裏切りを公開の場に持ち込む衝撃の復讐ドラマだ。タイトルからして挑発的だが、物語の核心は、裏切られた妻が怒りをどのように行動へ変えていくのかという点にある。

物語は、順調に見える夫婦関係のほころびから始まる。主人公・詩織は、夫・大貴が部屋にこもりがちになり、家庭への関心を失っていることに違和感を抱く。やがてその原因が、ある女性配信者の動画だったことを知る。夫はその配信者に夢中になり、生活費を削ってまで投げ銭をしていたのだ。やがて、夫がその女性配信者と実際に関係を持っていることが明らかになる。

本作の面白さは、不倫というテーマを「生配信」や「拡散」という現代的な装置と結びつけている点だ。不倫の暴露は家庭や職場など限られた範囲で限定的に行われるものだった。しかしSNSや配信文化が普及した現在、個人の出来事は一瞬で多数の人間に拡散される可能性を持つ。本作のタイトルにある「生配信」という行為は、私的な裏切りが社会的な大事件へと変わることを示唆している。

さらに惹きつけるのは、詩織の怒りの発散の仕方だ。ただ感情的に怒りを爆発させるのではなく、相手と対峙できるときまで不倫の証拠を集め、意外性のある「復讐」を果たす。夫の裏切りに対して、どこまで踏み込んだ反撃が許されるのか。その境界線を考えさせる展開だ。SNS時代の不倫は、当事者だけの問題にとどまらない。暴露、拡散、炎上という言葉が日常化した現代では、誰かの裏切りが瞬時に公開処刑へと発展することもある。本作はそんな時代の空気を背景に、怒りと復讐、そして情報社会の危うさを描き出す。

もしあなたが、裏切りの証拠を掴んだとしたら、それを誰にも見せず胸にしまうのか。それとも、すべてを世間にさらすのか。タイトルの通り、本作はそんな刺激的な問いを突きつけてくるのである。

文=甲斐ハヤト

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